@siva_yuri 難題ではないですが。兵法を学ぶ必要が出て、慌てて孫子の兵法と戦争論を読んでます。これに加えて戦史でどう活用されたかもやらなきゃならないのですが…何か効率のいいやり方はあるでしょうか?
2012-01-23 16:18:12難題ではないですが。兵法を学ぶ必要が出て、慌てて孫子の兵法と戦争論を読んでます。これに加えて戦史でどう活用されたかもやらなきゃならないのですが…何か効率のいいやり方はあるでしょうか? ですか。
2012-01-23 16:37:12孫子の兵法と戦争論は両方有名ですが時代からしてとんでもなく離れていますし、書かれた背景や文化、技術も違います。 戦争の理論というのはですね、戦争技術や地形と深く結びついておりまして、砂漠ではこうだったというのは、密林では役に立たず、技術もまたしかりなんですよ。
2012-01-23 16:39:49逆に言えば戦争の理論ってやつは昔から普遍的な何かを還元して学問にしようと、それこそ孫子というか、それに膨大な注釈を入れた曹操や、クラウゼヴィッツが情熱を傾けていたものですが、まあ、なんというか。学問というレベルには到底なってませんね。
2012-01-23 16:42:44学問の本質は再現性です。 再現してこれを役立たせる知識だけが、学問と言えます。 再現できない事象を学んでも育つのは信心だけでして、再現が出来ない限りにおいて、普通の人が学校にいって時間やお金と引き替えに手に入れる知識や技術とはとてもいえません。
2012-01-23 16:45:45歴史は繰り返すといいます。 繰り返さないように学ぶというのは学問ですし、これはこのパターン、原因はこれ。という知識は、歴史を学問たらしめていると思います。、 では、戦争はどうでしょうかというと、これが中々難しいんですよね。
2012-01-23 16:47:09孫子を読んでその通りやってもうまくはいかないのです。なにせ相手も同じの読んでますしね(笑) ついでに兵力をそろえろとあってもそろえられないし、右方や前方というのも、無線がない頃の話でしかありません。 学問となすだけの条件は揃っているわけではないのです。
2012-01-23 16:49:51古来戦争の教科書と呼ばれる戦い方がいくつかあります。 サラミスの戦い、カンナエの戦い、クレシーの戦い。 こういう、最高の勝ちパターンと呼ばれる、まあ、これ真似できたら勝つよねそれはというパターンです。 逆に言えば、真似する価値があるのでこれらは今でも研究されます。
2012-01-23 16:56:00現代でもやらされましたよね。これら。 こういう、最高の勝ちパターンをたたき込み、実地において如何に近づけていくかというのは、かろうじて学問のていをなしています。 これに加えて、軍隊の基礎となる戦闘教義。これを学ぶのがいいと思います。
2012-01-23 16:59:24勝ちパターンというのが目指す答えなら、足下を構成する土台が戦闘教義です。戦術や指揮というのは土台と答えの間のことだと思って戴いて構いません。
2012-01-23 17:01:10ウォーゲームというゲームでは勝利点が答え、戦闘教義は折り込み積みでテータが組んであるので、単純にコマ運びだけを楽しめます。 逆に言えば、ウォーゲームで取り扱わない所を拡張してちょっと学ぶと、なんとなく戦争を仕組みがわかったような気がすると思います。以上説明終わり。
2012-01-23 17:03:37@cryingcrow122 割と広くやられていますよ。伏兵による攻撃ですよね。 教科書的な勝利例はないですが、当時においても影響受けて真似された回数が多い戦術ですよ。
2012-01-23 17:09:16@siva_yuri 戦争関係の質問に便乗してみます。偶然今日クラウゼヴィッツの戦争論を文庫で買って読み始めているのですが、1830年頃までの戦史を検証しながら執筆されたものと解説がありました。19世紀までの戦史研究としての『戦争論』の出来は今どう評価できるのでしょうか?
2012-01-23 17:51:38偶然今日クラウゼヴィッツの戦争論を文庫で買って読み始めているのですが、1830年頃までの戦史を検証しながら執筆されたものと解説がありました。19世紀までの戦史研究としての『戦争論』の出来は今どう評価できるのでしょうか? ですか。
2012-01-23 17:55:53クラウゼヴィッツの戦争論というのは、ナポレオンという巨人の影響を隠し切れないんですね。 戦争に学問を持ち込もうとしたのがそもそもなぜかと言えば、上手くいってなかったからでして。 プロイセンにとってのそれは主にナポレオンということができました。
2012-01-23 18:00:59結局ですね。戦争論は、なんでおいらたちはうまくいかんのだろうという悩みが生み出した産物です。天才(ナポレオン)にどうすれば勝てるのだろうという、そこが立脚点なんですよね。
2012-01-23 18:02:37天才と闘争するために選んだ武器が学問というわけです。 本能に対する理詰めでもあり、当時の時代背景からして、理屈は本能に勝利しうるという信仰は心情的にかなうものではありました。
2012-01-23 18:04:17で。天才と戦って勝つにはどうしたらいいんだろ。で、出てくるのがドイツのフリードリヒ大王でして、クラウゼヴィッツの思想の根幹はフリードリヒ大王VSナポレオンなんですよね。 フリードリヒ大王の霊を呼び出して’(当時の)現代の天才と戦うという、まあそういうものです。
2012-01-23 18:07:15霊を呼び出すというと非科学的ですが、まあ、霊を先例、戦訓として還元して技術に落とし込むと言い出せば学問ぽいですね。そういう背景で戦争論は書かれて居ます。 が。しかし、以前これは学問になってないと申しましたが、実のところ戦争論は矛盾を解決出来てないんですよね。
2012-01-23 18:10:30矛盾というのはなにかと言えば、天才に勝つために、いわば天才を否定するために書いたのに、学問として記述する以上は実例としてしばしば存在する天才を無視できないという矛盾です。 この辺が後半に吹き出ておりまして、おかげで戦争論は後半が大炎上して爆発してます。
2012-01-23 18:12:15言ってしまえば、クラウゼヴィッツは著作でも、人生でも、ナポレオンを無視できなかったんですよ。 逆に後年の研究者たちはナポレオン没後ということもあって、その呪縛からとかれておりまして、もっぱら戦争論の前半までを影響受けています。
2012-01-23 18:15:03@siva_yuri ありがとうございます。仰る通り、戦術の天才としてのナポレオンをどう受け止めたか、という視点でも読解してみようと思います。
2012-01-23 18:18:35@rufeir @siva_yuri 直接対話に関係もないのにしゃしゃり出るのもなんですけど、一応軍事史をかじってたのでちょっとばかり呟いてみます。『孫子』は基本応用力が試される兵法でして、霍去病や岳飛が「兵法なんて知るか、臨機応変だ!」なんて言ってるのは孫武の思想に近いです。
2012-01-24 16:52:13