トンデル氏の2006年論文(study2007の和文要訳)と1月講演について

チェルノブイリ後のスウェーデンで低線量被曝の疫学調査をされたトンデル氏が来日講演されます。線量と広がりにおいて日本と共通するところが多いですが、その対策と調査については見習うべき点が多いと考えます。 【トンデル氏2006年論文】 http://www.ippnw.org/pdf/chernobyl-increased-incidence-malignancies-sweden.pdf 【トンデル氏の2004年の疫学調査を勉強し国内の放射線防護に活かすまとめ】 http://togetter.com/li/241546 ちなみに「サーミ人」が昨年末のNスペで取り上げられましたが、ウェーデンにおいては1~2続きを読むチェルノブイリ後のスウェーデンで低線量被曝の疫学調査をされたトンデル氏が来日講演されます。線量と広がりにおいて日本と共通するところが多いですが、その対策と調査については見習うべき点が多いと考えます。 【トンデル氏2006年論文】 http://www.ippnw.org/pdf/chernobyl-increased-incidence-malignancies-sweden.pdf 【トンデル氏の2004年の疫学調査を勉強し国内の放射線防護に活かすまとめ】 http://togetter.com/li/241546 ちなみに「サーミ人」が昨年末のNスペで取り上げられましたが、ウェーデンにおいては1~2万人との事なので調査対象の1~2%の人口比。さらに主な居住地域が極圏だとすると比較的汚染度が低い(多数の被験者が含まれる群)に吸収されると思われます。 http://ijch.fi/issues/675/67(5)%20Hassler.pdf#search='Cancer%20among%20the%20sami'
講演 スウェーデン 低線量被曝 原発事故 トンデル 内部被曝
study2007 9599view 27コメント
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  • 全文を要訳してみました。
  • study2007 @study2007 2012-01-27 22:10:22
    トンデル氏2006年論文を要訳しました。内容等に不備があればご指摘頂けますと幸いです。https://t.co/Re95hKFT
  • study2007 @study2007 2012-01-27 22:15:45
    【再掲明日です!】高木学校「トンデル氏講演」http://t.co/ADhn43v1:通訳 今中哲二氏日時:2012年1月28日(土)13時30分〜:新宿区立新宿歴史博物館2階講堂 新宿区三栄町22番03-3359-2131 都営新宿線曙橋駅・丸ノ内線四谷三丁目駅・南北線四谷駅
  • study2007 @study2007 2012-01-27 22:16:49
    【再掲こちらは来週火曜です!】「放射能災害対応特別講演とシンポジウム in FUKUSHIMA」 http://t.co/Kz8QwHSr日時 2012年 1月31日(火)18:30~20:30 会場 福島テルサFTホール 福島市上町4-25 トンデル氏講演 通訳今中哲二氏
  • 以下、簡単に要点を抜き出しました。
  • study2007 @study2007 2012-01-28 10:01:08
    トンデル氏の論文で対象としたスウェーデン北部のCs137降下量と国内汚染度の対比を図にしました。100kBq/m2は福島市程度、100nGy/hは柏市程度の水準と思われます。 http://t.co/ugiQslcH
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  • study2007 @study2007 2012-01-27 22:26:46
    ②2004年論文より観察期間を3年延長。1レーン(県)の人口を加え、コホート・集団の登録者を増やした。
  • study2007 @study2007 2012-01-27 22:30:17
    ③地図情報システムを使って登録者の住所を100mの精度で割り出した。自然放射線とCs137の汚染度は200m×200mのメッシュで切り出し細かく評価した。で、前回は土壌汚染kBq/m2の議論にとどめていたが今回はCsによる追加線量率nGy/hrで評価した。
  • study2007 @study2007 2012-01-27 22:34:08
    ④結果は前回と同水準で、100nGy/hの追加被曝で相対リスクは約4%上昇する。ただし事故後4年以内が顕著で5~8年目まではぐっと下がり、その後9〜12年目まではまた少し上昇する。
  • study2007 @study2007 2012-01-27 22:37:46
    ⑤ICRPの評価では「スウェーデンの追加癌死は50年で300人」だが本調査では1988-1999の12年間だけで1278人が癌を発症、もしくは死亡、という計算。かなり「悪い」という結果。
  • study2007 @study2007 2012-01-27 22:39:33
    ⑥スウェーデンで最も降下が多かった所でも100nGy/hの追加という評価。これは福島市とか伊達市とかその辺りのレベル。つまりスウェーデンの調査は関東以北の大部分のエリアに相当する感じ、、(なのでより重要と思われ)
  • study2007 @study2007 2012-01-27 22:43:25
    ⑦調査のあり方、汚染水準、人口、、解析に必要なツールや作戦、、などトンデル氏に学ぶ所は大きいのではないか?という印象。ぶっちゃけ「○線量WGナントカ」とかやらずにトンデルさんを呼んで4〜5年アドバイスを求めた方がいいのではないか?とも思われ、、
  • study2007 @study2007 2012-01-27 22:44:33
    ⑧以下に講演で伺いたい質問を2〜3羅列すると、、
  • いろいろ質問はありますが、この辺りをどなたか聞いて頂けるとうれしいですw
  • study2007 @study2007 2012-01-27 22:51:40
    質問①「図2の過剰絶対リスクで非汚染地域と見なした群の経時変化として10万人あたり30人前後の増加となっていますが、これは少し多くのでは?例えば日本の場合ですと男女平均で20人以下程度なのですがスウェーデンではどうなのでしょう?、、」 http://t.co/mlYVoFdt
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  • study2007 @study2007 2012-01-28 00:08:55
    ↑あ、日本の場合ですが86-87年の癌罹患率(人口10万人あたり)に比べ88-99年の罹患率の平均では30も増えてないわけで、スウェーデンと比較可能で、かつチェルノブイリの影響を受けてなさそうな国ではどんなものかな?と、、。
  • study2007 @study2007 2012-01-27 22:56:53
    質問②「リファレンス地域を押し上げているとすれば先生もおっしゃる様に食品による内部被曝ではないか?と想像するのですが4年毎に区切った過剰相対リスクのピークの様なもの?はやはりスウェーデン国民の体内Csと関係あるとお考えでしょうか?」 http://t.co/LaJrlvFI
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  • study2007 @study2007 2012-01-27 22:58:05
    「あ、私からは以上です、トンデル先生、今日は本当にどうもありがとう御座いました。今後とも今中先生などを通じたアドバイスなどよろしくお願い致します、、、」みたいな?
  • study2007 @study2007 2012-01-28 07:04:05
    ちなみに「サーミ人、、」←は、スウェーデンにおいては1~2万人との事なので調査対象の1~2%の人口比。さらに主な居住地域が極圏だとすると比較的汚染度が低い(多数の被験者が含まれる群)に吸収されるはずです。
  • あと、まあ、以下の様な質問はトンデル氏だけでなく、スウェーデンという国や国民に対して失礼だと思いますし、1発ブロックされると困るので控えた方がよろしいかと、、。
  • study2007 @study2007 2012-01-27 23:04:09
    あとついでに、くれぐれにコレだけは質問してはいけないのを1つ2つ例示すると:❶×「喫煙や人口密度でいじるなんて恣意的」←交絡因子を調整してるだけですから。それに表4とかに年齢調整「だけ」したERRを明示していて、それをみても傾向は出てますから。
  • study2007 @study2007 2012-01-27 23:07:23
    NG質問❷「自然放射線と同等なのにリスク検出するなんてウソ臭い」←ええ、そういうのをさっ引く為に色々調査して補正して信頼区間だして検出力を上げてるのがトンデルさんというかスウェーデンの優れた点ですから、、。
  • study2007 @study2007 2012-01-27 23:11:14
    NG質問❸「癌がそんなに早くできるワケない、あり得ない」←ええ、だから筆者もいろいろ考えてる訳で、例えば最初の1粒から発生させなくても、成長と減衰の当落線上にあった癌を成長させたり、あるいは増殖を速めれば診断にかかるんじゃないか?とか推定してるワケですから、、
  • study2007 @study2007 2012-01-27 23:12:36
    NG質問❹「とにかく結果が気に入らない」←まず自分で論文を読んでみてから考えたり質問したりしたらどうですか?

コメント

  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-28 00:16:53
    NG質問集が、実にわかりやすいです・・・!
  • dora @doraran33 2012-01-28 11:03:32
    1点目:「ヴェステルボッテン県の外部被曝量はもっと高かったのではないか?」とのブログ主意見について、どう思われますか? 実際のところ低線量地域と思われているところでもホットスポットが散らばっているという東日本の現状と照らし合わせて、御意見をいただければ嬉しいです。 @study2007
  • dora @doraran33 2012-01-28 11:07:23
    2点目:「サーメ人の内部被曝は、1987年6月1日に、トナカイやヘラジカ、湖沼魚、ベリー、キノコなど『あまり頻繁に摂取しない食品』に限っては1500Bqに引き上げた影響で過酷なものになったのでは?」とのブログ主意見について、現在福島の農家が同様の緩和を訴えている現状と照らし合わせて、御意見をいただければ嬉しいです。 @study2007
  • study2007 @study2007 2012-01-28 13:08:47
    そのブログへの感想は特に有りませんが、①:トンデルさんの主張は「(空間線量だけでも)たんねんに切り分けて比べれば従来埋もれて見えなかった差も見えますよ」という事なので、日本でもその様な(ちゃんとやればトンデルさんよりもより精密にやれるでしょうから)調査をすべきだろう、と思います。
  • study2007 @study2007 2012-01-28 13:13:03
    ②スウェーデンに限らず欧州の立場に立てば、それこそ「まるきり判らない初めての問題」に直面し頑張れたこともあれば、失敗したこともあったろうと思います。食品の緩和などは失敗例なんだろうと思います。その経験を活かす知恵が国にあれば良いのですが、足りないな、と思えば個人で対応するしかなく今はそんな状態かな、と思ってはいます。
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-28 22:35:35
    素人ゆえ、まちがって解釈したり、ピンぼけしてるかもしれませんが、私なりに聞き取れた範囲で以下書いてみます。質問① 放射性物質の降下沈着がほぼ無かった地域の実データを、リファレンスとして用いています。(都会は調査対象から外しています。生活習慣などに基づく発がん率が高いと想定されるため)
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-28 22:45:21
    質問② 講演の中で、図5のグラフを、ストックホルム居住者、ハンター、高線量地域居住者、サーメ人のように、5群に分けてプロットしたスライドを提示され、内部被曝量が、居住地の線量と食べ物で左右されていることを示唆されました。
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-28 22:48:14
    ストックホルム居住者のセシウム体内量グラフは、汚染度が低い地域の例として語って居られました。量はサーメ人の1/100程度。しかし、トレンドは同傾向で、チェルノブイリ事故でポンとあがってました。
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-28 22:52:05
    質問①②とも、お尋ねすることは出来なかったのですが、以上講義内で語られた内容から推察すると、内部被曝によってリファレンス地域の発ガン率が押し上げられている可能性は、あるように私は感じました。
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-29 03:27:51
    あ!そういえば。サーメ人のセシウム体内蓄積量は、60年代の空中核実験ピーク時と同程度だったとグラフで示され「ヘラジカの殺処分や、食事内容指導でこのレベルに収まった。もし60年代のように無対策だったら、もっと高くなっていたでしょう」と解説しておられました。
  • study2007 @study2007 2012-01-29 18:02:17
    お、もしやこの図でしょうか?→【スウェーデンでの多様な集団の体内セシウム濃度】http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010411/10.gif 確かに職業というかライフスタイルで桁が違うんですよね。例えば福島の自家米とかを継続的に集中して食べるとまずいかもですね。
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-29 21:14:18
    似てますが、これそのものではありませんでした。押川先生がhttps://twitter.com/#!/MasakiOshikawa/status/163542508570284032 で言及されてるグラフで、60年代の空中核実験によるピークも記載されていました。
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-29 21:25:23
    食べ物で大きく違う・というのは痛烈に感じました。ひとのみならず、動物のグラフが印象的で・・・ヘラジカは苔を食べる季節、シカはキノコを食べる季節、見事に体内セシウム量が増え続け、餌が切り替わると減少する。でまた翌年・・・と、綺麗にギザギザ。
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-29 21:35:02
    たしか「なぜ外部被曝のみを取り上げたのか」という追加質問依頼コメントがあったと記憶しているのですが・・・「外部被曝」を取り上げたというよりも、「事故直後の放射性物質沈着量」を居住地の汚染指標として捉え、これと発ガン性の相関を調査したもの、と私は理解しました。
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-29 21:42:31
    言い換えると「これこれの外部被曝によって、これこれの発ガン率上昇」という調査ではなく、「このくらいの汚染度の地域で平均的スウエーデン人の生活をすると(内部・外部被曝や、もしかしたら放射能以外の要因さえも込みで)、これこれの発ガン率上昇」という調査なのだなぁと。
  • study2007 @study2007 2012-01-29 22:44:16
    はい。私もだいたい同じ理解ですが、1点気になっているのは「内部被曝は当然影響しているが、規制により一定程度以内に抑制されているだろう」という論文内の言及です。まあ評価も難しいのでこの段階ではこれ以上の言及はポジティブにもネガティブにも言えないと思いますが、、
  • study2007 @study2007 2012-01-29 22:46:33
    もし「濃い食品と薄い食品を分け合って食べていた」とするとリファレンス群のリスクを押し上げると同時に高汚染群を相対的に引き下げますので、過剰相対リスクの勾配(傾き)を(もしも食材集積が無ければ)なだらかにする方向に、、
  • study2007 @study2007 2012-01-29 22:50:53
    作用する事もあるんじゃないかな?と思いました。で、その作用を起こすとすれば臓器集積が関与してそうな気もしますので、(有為な差異がなくとも)部位別の生データを見れば何かヒントが無いか?とか、あるいは解剖のデータはあるか?、とか、、まあ疑問はつきませんが私なりに色々思うところはありました。いずれにせよ良い講演だったみたいでなによりです。
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-29 23:02:58
    「規制により一定程度以内に抑制されているだろう」<今回の講演の中で思い出せる言及は、先ほどご紹介した「ヘラジカの殺処分や、食事内容指導でこのレベルに収まった。」の部分です。60年代よりも今回のほうが放射性物質の降下量は多かった(確か10倍程度とおっしゃったような)けれども、体内蓄積量は同程度に抑えられた・と。サーメ人のみならず、ストックホルム在住者なども、ピーク高さは60年代同等でした。
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-29 23:28:22
    「過剰相対リスクの勾配(傾き)を(もしも食材集積が無ければ)なだらかにする方向に」<その可能性を私も感じます。 今後被曝量推定の精度が上がれば、よりシャープな相関性が浮かび上がってきそう。病理検査や他の疾病の罹患率とのリンクで見えてくることもあるでしょう。発展性のある優れた基礎調査だと感じました。
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-29 23:42:26
    あ!ひとつ思い出しました。 2004年論文は居住自治体の汚染度、2006年論文は居住地座標の200mメッシュ汚染度と、発ガン率の相関度の検討。どちらもほぼ同じ結果だったことは、放射線による影響であることを示唆しているように見える・という言及もありました。・・・だらだらと、済みません!クレバーな構成の講演だったなぁとも、振り返ってみて想います。
  • dora @doraran33 2012-01-30 12:29:37
    @study2007 さん、お返事ありがとうございました。 @AtsuTam さん、貴重な講演内容の提示、本当にどうもありがとうございました! 
  • study2007 @study2007 2012-01-30 20:48:41
    あ!それもちょっと気になってました。線量にムラが無いという事かもしれませんが、内部被曝が何割かのドーズを担っているとすると、もしかするとですが、その地域の産品みたいなのを共有することによる平均化、があるのかな?と想像してました。穀物自給率が100%を超える国なのでしつこい様ですがやはり内部被曝が気になります。講演の補足どうもありがとう御座います。と私も思います。
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-31 01:19:49
    200mメッシュ汚染図の拡大スライドを投影くださったのですが、今回の日本同様にまだらでした。居住自治体ごとに傾向性があるであろう要因・・・生活習慣や食べものが思い浮かびます・・・をシャッフルしても、さほど相関性に影響がなかった・とみなせるように私は解釈しました。
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-31 01:29:44
    一意のIDでひもづけられた、大量の件数の、長期に渡る電子データ。宝の山だと想います。いろんな切り口で層別してヒストグラムや散布図描いて眺めるだけで、今後の日本の推移を予測し、的確な対策を先手に打つための知見が得られそう・・・と、生産技術エンジニアとしては想っちゃいます。ホールボディカウンターによる体内蓄積量の長期追跡データも蓄積してるそうです。日本から共同研究や資金提供を申し込んで、多様な解析をしてほしいなぁ・・・。
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-31 01:33:43
    そして日本でも、同様の調査システムを構築したなら、早期に発病率の上昇を検知できるでしょうし、的確な防護策の迅速な立案・遂行が可能になるように想います。スウェーデンとの比較で得られる知見も多く有りそう。ここ2日、なにをしてるときも、そんな考えばかりがずっと巡っています(^^;
  • 田村淳彦 @AtsuTam 2012-01-31 01:43:19
    調査結果の現実への適用について、トンデル先生はとても抑制的で慎重でしたが、わたしゃぶっちゃけ、こう考えるに至りました。「平均的スウェーデン人よりも俺は、内部被曝量は低いし、体質も強い・・・という自信がない人は、なるべく汚染度の低い地域に居住すべき」

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