「美術館が遅くまであいてないのはどうよ?」に端を発した赤木智弘さんの男女平等、非正規労働まで至る考察。
- yasuyukima
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元々の発端は「美術館が遅くまであいてないのはどうよ?」という話。ここから赤木さんの考察がはじまります。
納税者の大半はサラリーマン。5時までで終わる美術館になんて行けるわけがない。自分が行けない施設になぜお金を出さないといけないのか。これで納税者の理解を得られるはずがない。開館時刻は12時とか午後1時とかでも構わない。せめて9時までは開けて欲しい。
2012-01-29 08:15:00いまの美術館は学生と主婦しか来ない場所になっている。そんな状態で美術館に納税者が理解を示すはずがないし、勤労者の文化的感度も上がらない。ネクタイを締めた人が仕事帰りに行ける場所にしなくては。森美術館なんて夜10時まで開いているのだから。
2012-01-29 08:20:50これは話が逆だよね。サラリーマンが行けないから美術館を批判するんじゃなくて、サラリーマンが美術館にいけないような労働時間を批判するべき。第一、納税者が税金払ってない人より偉いという論理もない。
2012-01-29 13:15:44だいたい、サラリーマンが平日にそういうところにいけないのは、仕事という既得権益を守っているから出会って、それを被害であるかのように主張するのは、欺瞞もいいところ。
2012-01-29 13:23:02美術館〜の話への直接的な反応はココまで。以下は日が変わってます。
企業家が、いらない人間を切り捨てて、身軽に仕事を進めることができるためにこそ、社会保障によって「労働者でなくても生きることの出来る社会」を造ることが必要で、そのためには企業家がそのコストを負担するべきだ。という方向に持っていきたいと思っている。
2012-01-30 02:29:47つまり、企業家が現状のように「働かなければ生活ができないでしょ」で労働者を恫喝して、低賃金で働かせる限り、結局企業家は労働者を、社会的役割として引き受けざるを得ない。ということを企業家に自覚させたいのですよ。低賃金で贅肉をつけていることになる。
2012-01-30 02:32:30「労働者を恫喝して、低賃金で働かせる」っていうのは、決して不況のことを言っているのではなく、好景気の時期であっても「働かざるをえない」状況においては、労働者は自分を安く売るしかない。
2012-01-30 02:34:57つまり、労働者側に「働かない」という選択肢がない限り、企業は全国民を利用できるわけ。それは同時に「企業は全国民の面倒を見なければならない」ことを示している。
2012-01-30 02:35:50本来、男女平等の問題は「労働利権を持つ男性と、利権を持たない女性」の問題だった。その問題を男女平等を叫ぶクソ女が「性差の問題」としてしか扱わなかったために、「女性を正社員にすればいい」という、何の解決にもならない議論を繰り返して、時間を無駄にした。
2012-01-30 02:39:08で、結果、男性の側にも「非正規労働者」が産まれ、当時の男女平等論者は利権を所持してのさばり、実際に苦しい人は捨てられた。いまだに当時の男女平等論者を賛美するバカもいるけど、それはただのバカだ。
2012-01-30 02:40:31当時の男女平等のために本当に必要だったのは、主婦労働を始めとする「賃労働ではないけれども、社会に必要な労働」を、対等な労働として認めることだった。労働価値観を均等に保つことが、本当の差別排除のために必要な考え方だった。
2012-01-30 02:42:11結局当時、差別の排除を叫んだ女は「男と同等の利権に与りたい女」に過ぎなかったわけだよね。男女平等じゃなくて、かつての男のように、他人を足蹴にする権利を持ちたかっただけ。
2012-01-30 02:43:50だから、男性の非正規労働者が男女平等を批判するのはそのとおりだよね。現実に少ない労働機会を、元々は仕事利権を得ずらかったはずの女性が得てしまっているのだから。彼らにとってみれば、昔だったら正社員になれたかもしれないと考えるのは道理だし、事実そう。
2012-01-30 02:46:15それはかつての男女平等論者が男性に対して考えていたのと同じこと。つまり全ては「労働既得権をめぐる攻防」なわけだ。この本質を見定めない限り、企業は延々と全ての国民を利用できる状況は変わらない。
2012-01-30 02:47:42俺は『若者を見殺しにする国』で、「主婦になりたい」という章を書いた。なかなか評価されることのない章だけど、個人的にはあそこが一番大切な章。だって、あの章は主婦労働と賃労働の均衡を計ろうとする章だから。
2012-01-30 02:51:01仮に、すべての人が結婚をするとして、その内の片方が仕事を辞める生活ができれば、希少な労働資源は守ることができるし、もう半分も生きる糧が保証されるし、いいことづくめ。ただし問題は今の日本では賃労働を所有する人間が、そうでない人間を粗末に扱うことだ。かつての夫婦の格差だ。
2012-01-30 02:53:43そう考えていくと、我々は「賃労働に就かないこと」と同時に「家内にもならないこと」を選択できなければならない。それ、つまり人が一人で生きていくことを最終的に保障するのが、社会保障の本質だと考えている。
2012-01-30 02:55:44ま、「労働者を粗末に扱う会社からは、従業員がいなくなるのが正しい」し、「配偶者を粗末に扱う人からは、家族がいなくなるのが正しい」わけだ。そういう社会を構築することが必要。
2012-01-30 03:01:01以下のワタナベ先生の一連の呟きは上の赤木さんの呟きとは関連はありません。ただ最後の「働かない若者も合理的である」にちょっと納得できたので追加しました。
俺は「人間が不合理」だとは思わないんだよね。個人がそれぞれ自分の遺伝と歴史と文脈に基づいて個別に合理的に生きているのであって,経済学者が考えていたような「みんなに共通の合理性」が存在しないだけだと思う。
2012-01-29 08:34:48麻薬に狂うことも酒に溺れることも暴力を振るうことも人のものを盗むことも,その本人の遺伝と歴史と文脈からみれば「合理的」であることのほうが多いと思う。問題はそれが他者の合理性の達成と矛盾することで,そこではネゴシエーションが必要になる。
2012-01-29 08:39:50