「信頼」の前段階としての「安心」、その前段階的な運動としての「贈与」、それらの生じる機構について

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m_um_u @m_um_u

そういえばたまに「人にはもともと他者を信頼する気持ちがある」とか「日本人にはもともと信頼の気持ちがある」みた稲子といったりする人がいるけど、たとえば贈与交換を信頼の前段階の生物的運動としてとらえるとそれはびみょーに思う

2009-10-16 07:01:57
m_um_u @m_um_u

贈与というのはおそらく貯蓄が1人に集中したときの他者からの攻撃(収奪)、もしくはその前段階の気持ちとしての嫉妬を受け流すための知恵だろうけど、これはサルなんかもやるような半ば本能的なものなんじゃまいかな。社会動物としての人間の場合しか発生しない特殊性もあるかもだけど

2009-10-16 07:04:03
m_um_u @m_um_u

でも、すくなくとも「信頼」のようになんらかの人間的価値判断が入っているものを中心として始まったものではないと思う。先に運動があって、その運動が守られたから信頼(安全、安心)が生まれたのだろう

2009-10-16 07:05:22
m_um_u @m_um_u

安全(安心)と信頼はまたちょっと違う概念でわかれて行くわけだけど、いまの推論的にはおそらく「安全(安心)」のほうが先に出来た上位概念でその下位概念として「信頼」ができていったのだと思う。ゲゼルシャフト的な価値というか、社会化のなかで生まれたもの

2009-10-16 07:06:44
m_um_u @m_um_u

サル学的に贈与ってどうとらえるか、あるいはサルにも贈与的なものがあるのかというのはちょっと気になるな

2009-10-16 07:07:36
@kamma

@m_um_u ゴリラ、チンパンジーは群の中で争いを避けるために贈与はあるらしいよ。 ボノボなんかになると少しでも争いが起こりそうになると性行動で緊張緩和という風になるらしい。

2009-10-16 07:10:54
m_um_u @m_um_u

@kamma ほぅ・・・やっぱそうか(してやったりw

2009-10-16 07:15:39
m_um_u @m_um_u

ああ、そうか。性は交換財だもんな RT @kamma: @m_um_u ゴリラ、チンパンジーは群の中で争いを避けるために贈与はあるらしいよ。 ボノボなんかになると少しでも争いが起こりそうになると性行動で緊張緩和という風になるらしい。

2009-10-16 07:16:18
m_um_u @m_um_u

安心と信頼の違いは、信頼のほうが「交換にタイムラグが生じても安心感を維持する」ってところにあるだよ。

2009-10-16 07:18:18
m_um_u @m_um_u

安心のほうはその時点でなぐられない(奪われない)ってのがはっきり証明されないといけないけど(本能レベルでわからないといけない)、信頼のほうは安心の積み重ねで「次も安心できる」って頭の中で処理できて体感的じゃなくても安心できるようになってる

2009-10-16 07:18:55
m_um_u @m_um_u

そんで人間の「信頼」の特殊性はそれを経験的にではなく言葉や文字を通じた契約で納得できるようになっていること。概念で信頼を納得できる。 言葉や文字によって信頼を操作できるので直接的な対面交渉じゃなくて時間と場が離れていてもそれが使えるようになる

2009-10-16 07:21:18
沙臣 慎治/SAOMI Shinji @saomium

部族の強さを誇示するための贈与(アメリカ先住民だったかな?)という話を聞いたことがあります。たくさん贈れる方が強い、みたいな。 RT @m_um_u: 贈与というのはおそらく貯蓄が1人に集中したときの他者からの攻撃(収奪)、もしくはその前段階の気持ちとしての嫉妬を受け流すための…

2009-10-16 07:10:57
m_um_u @m_um_u

@saomium kuraなんかでもそんな感じなんだけど、それはおそらく「贈与」という交換システムがベタ化した後に安心が権威性的なものに代わったんじゃないかなーとか思ってます。モースでもみればなんか書いてあるかもだけど

2009-10-16 07:22:58
@deq

@m_um_u 他人がどのような行動を取るかが予測できなければ=自身の心の中に他人の行動モデルが構築できて初めて成立する概念である、という意味で。

2009-10-16 07:24:02
m_um_u @m_um_u

@deq その辺は感情移入的なものだからもうちょっと前段階なものだと思う。これも人間的特殊性があるように思うけど、動物も似たようなことやってんのかな?って感覚はあるね。そこに人間的な価値判断があるかどうかはびみょーなんだけど

2009-10-16 07:27:58
m_um_u @m_um_u

ああ、なるほろ。 RT @deq: @m_um_u 信頼というのはおそらくtheory of mindがあって初めて成立する概念だと思うので、そういう意味では遺伝的に獲得された脳機能の一種であると思います。(i.e. 人には生まれつき信頼する気持ちが「持てる可能性」がある。)

2009-10-16 07:30:31
m_um_u @m_um_u

しかしやっぱ最初から現在の社会みたいな「信頼」概念とそれに基づいた交換関係があったかどうかというとオラはびみょーに思うのだよね。脳機能の基質的にそれはあって、それがゆえに「信頼」が理解されいくつかの試行錯誤を通じて概念的に成長していった、とは思うんだけど

2009-10-16 07:33:39
青木ヨーマ @yomayoma

経済人類学って今どんななのかしら

2009-10-16 07:32:08
m_um_u @m_um_u

ああ、栗本しんいちろうかぁ

2009-10-16 07:40:16
ひでき @hidekih

@m_um_u むずいですな。RT そんで人間の「信頼」の特殊性はそれを経験的にではなく言葉や文字を通じた契約で納得できるようになっていること。概念で信頼を納得できる。 言葉や文字によって信頼を操作できるので直接的な対面交渉じゃなくて時間と場が離れていてもそれが使えるようになる

2009-10-16 07:54:25
m_um_u @m_um_u

@hidekih いま動物系と脳系からツッコミうけてますw 動物もある程度、信頼というか安心にもとづいた好意なんかをもったりするのだろうけど、現代社会の人間が擦るような信頼とは違うように思うし。やはりいくつかの試行錯誤の中で固まっていったのかなぁと

2009-10-16 08:01:48
m_um_u @m_um_u

@hidekih 「安心が発達して信頼になるんじゃ?」ってのはこの本の要約みて思ったのですが、この本自体は未読なのでその辺もびみょーです http://bit.ly/4hqloi

2009-10-16 08:03:49
m_um_u @m_um_u

『狩猟採取の時代から、人は近くの人に大きな影響を受け、まねをするようにプログラムされているためだという。このために、反倫理的で長期にわたる集団秩序の維持とは矛盾する行動でも、周囲の人が行っているのを見ると影響され、簡単に受け入れ、自ら実行するようになるのだと。』

2009-10-16 08:18:23
m_um_u @m_um_u

『本書は、この過程を相転移としてとらえている。ブキャナンは、金属がNとSの磁力を持つにいたる相転移の過程と比べた。N-Sの磁性は、単に外部からの磁力線だけではなく、金属内部ですでにN-Sに転移した部分も磁力線を出し、N-Sの分化をより…』 http://bit.ly/2Poxyq

2009-10-16 08:20:36