ポスト脱原発世界会議の世界Ⅶ:ドイツの教訓に学ぶ~太陽光発電バブルの理想と現実~ #エネシフ #脱原発

2012年1月14日~15日まで開催された「脱原発世界会議」後の世界。「会議」からちょうど2週間が経った頃、あるフォロワに記事を紹介された。それはドイツの『シュピーゲル』誌の記事で、太陽光発電の推進政策に批判的なものだった。記事は二部構成で非常に読み応えがあり、示唆に富む内容だった。記事には『シュピーゲル』誌独自のバイアスがかかっていると思われるが、それを差し引いても多くを学ぶことのできる内容だった。以下は、一度読んだ記事を今度は精読しながら、殆どパラグラフ単位で要約しながら呟いた記事の読書ツイ録である。 ・脱原発世界会議公式サイト http://npfree.jp/ ・独シュピーゲル誌記事原典『ソーラー補助金制度の陥し穴:ドイツの太陽信仰を再評価する』  第一部 http://www.spiegel.de/international/germany/0,1518,809439,00.html  第二部 http://www.spiegel.de/international/germany/0,1518,809439-2,00.html 続きを読む
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はじめに

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

http://t.co/1fODB305 先日ツイートしたこの独シュピーゲル誌の『ドイツの太陽信仰を再評価する』二部構成記事。第二部は『太陽光発電の「極端で過剰でさえあるブーム」』と題されています。今日はこれから記事を改めて読みながらその要点を呟きます。 #エネシフ #脱原発

2012-01-31 22:55:25

記事構成

Solar Subsidy Sinkhole - Der Spiegel Online(2012年1月18日)
第一部:Re-Evaluating Germany's Blind Faith in the Sun
第二部: Solar Energy's 'Extreme and Even Excessive Boom'

後日追記(他者による記事全訳ブログ)※記述がより正確です。

第一部:太陽信仰の翳り1/2
第二部:太陽信仰の翳り2/2

第一部 ドイツの太陽信仰を再評価する

Re-Evaluating Germany's Blind Faith in the Sun

The costs of subsidizing solar electricity have exceeded the 100-billion-euro mark in Germany, but poor results are jeopardizing the country's transition to renewable energy. The government is struggling to come up with a new concept to promote the inefficient technology in the future.

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

1月12日付シュピーゲル誌『ドイツの太陽信仰を再評価する』小見出し。「太陽光発電の補助金財政が1000億ユーロの大台を突破するも、その芳しくない導入結果は再生エネルギーへの移行を危ういものにしている。政府はこの非効率的な技術を売り込む概念作りに奔走している」 #エネシフ #脱原発

2012-02-01 21:01:40

※前のツイートで1000億ユーロ→100億ユーロとしていました。
訂正してお詫び致します。旧ツイートは削除しました

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1月12日付けシュピーゲル誌。輝かしいソーラー時代の幕開けをガイドブックでアピールするも、ドイツに致命的に欠けているものがある―太陽だ。ここ数週間日照りが続き110万に及ぶ太陽光発電システムが殆ど電力を生成できずにいる。日照時間が短く天候も悪い。 #エネシフ #脱原発

2012-01-31 23:20:27
💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

続き。冬期には殆ど全ての太陽光システムが生成を停止するため、ドイツでは電力の多くをフランスとチェコの原発から賄っている。太陽光のロスを相殺するためグリッドオペレーターのテネット社は予備計画を発動し、オーストリアのグラーツにある火力発電所もフル稼働させている。 #エネシフ #脱原発

2012-01-31 23:27:42
💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

続き。ドイツでは、太陽光は、「期待の救世主」から、「信頼できる新エネルギー源と」なる筈が、単なる「障害」に成り下がってしまった。家庭導入者用の2011年度の政府補助金は80億ユーロを超えたが、生成されたエネルギーは全エネルギーの3%に満たなかった。 #エネシフ #脱原発

2012-02-01 21:02:24

※前のツイートで80億ユーロ→8億ユーロとしていました。
訂正してお詫び致します。旧ツイートは削除しました

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

続き。数十万人を越える太陽光パネルの所有者がグリッドから電力を抽出・供給しようとしても、ドイツの配電網はこれをスムーズに行えるように設計されていない。また蓄電のオプションが殆どないため、余剰エネルギーは高いコストを伴って破棄されることになる。 #エネシフ #脱原発

2012-01-31 23:39:55

経済的苦境に陥る太陽光産業

Solar Industry Facing Tough Economic Times

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続き。ドイツ国民は欧州で二番前に高い電気利用料を払っており、消費者は不満を募らせ始めている。そんな中、太陽光産業は苦境に陥っている。環境省は1月25日までに新しい補助金政策を策定する予定だが、与党の中では補助金政策そのものを廃止すべきという声が高まっている。 #エネシフ #脱原発

2012-01-31 23:43:17
💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

続き。連立与党の一部FDP自民党はこれを機に補助金行政に反対し、与党での存在感を高めようとしている。メルケル首相率いるCDUの中でも、電気料金の高騰を巡って仲違いが生じており、中国の台頭に苦しむ太陽光産業をさらに苦境に陥れることになりかねい情勢となっている。 #エネシフ #脱原発

2012-01-31 23:50:53
💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

続き。政府与党内における太陽光発電を巡る論争はただでさえ脆弱な連立与党の基盤を揺るがしかねず、太陽高政策そのものに暗雲を落としている。独政界においては、補助金政策はいまや太陽光政策の最大の失策の象徴、巨大な金食い虫でしかなくなっているという。 #脱原発 #エネシフ

2012-01-31 23:55:59

巨大な金食い虫

A Massive Money Pit

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続き。産業寄りの研究機関RWIはグリッドに更なる太陽光システムが接続された際の消費者負担額を割り出した。独再生エネルギー法では、追加される各新システムにつき20年間資金が補助されるため、2011年のみで今後20年間で180億ユーロの補助金支払いが生じる。 #エネシフ #脱原発

2012-02-01 21:02:55

※前のツイートで180億ユーロ→18億ユーロとしていました。
訂正してお詫び致します。旧ツイートは削除しました

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

続き。「補助金需要は増え続けており、これまでの支払い義務を総て合わせると100億ユーロの大台を超える」RWIのフロンデル氏は言う。また同氏は「グリーンエネルギーサーチャージ」も、現在の3.59から4.7c/kwhに上昇するだろうと予測する。 #エネシフ #脱原発

2012-02-02 01:05:12

※前のツイートで3.59→3.95としていました。
訂正してお詫び致します。旧ツイートは削除しました

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

続き。このサーチャージ増は、一般家庭の通常の電気利用料に重なり年間200ユーロのコスト増となる。太陽光発電は、ドイツの環境政策における最も高い代償を伴う失策となりつつある。あるエネルギー経済学者は、原発の計画的フェーズアウトの足かせになっていると指摘する。 #エネシフ #脱原発

2012-02-01 00:18:45
💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

以上、シュピーゲル誌特集記事『ドイツの太陽信仰を再評価する』第一部でした。続いて第二部まで終わらせ、Togetterにまとめます。 #エネシフ #脱原発

2012-02-01 00:20:20

第二部 太陽光発電の「極端で過剰でさえあるブーム」

Solar Energy's 'Extreme and Even Excessive Boom'