「不安」とは?(4つの不)

キノさん(quinoppie)と平川先生の会話をまとめました。
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Masaki Oshikawa (押川 正毅) @MasakiOshikawa

「安全と安心は違う」やはり原子力業界の重要なお題目らしい http://t.co/Ep9LNC5t (またSNW!)「専門家は科学的安全性にもとづく安全認識(客観的に安全)により安心」したつもりになっちゃったのが、班目氏や大橋氏だったわけですね。

2012-02-01 21:51:32
Kino @quinoppie

話題になってるのは知っていたけど、面倒なので読まなかった。→ http://t.co/1dBHxAmC

2012-02-02 03:21:40
Kino @quinoppie

少なくとも日本語の安心は、たとえば「不安がないこと」のような否定的な定義しか受けいれない。したがって「安心観」は意味をなさない。ところで中村巧は「不安」も使っているが、「原子力の不安」はつまり「原子力への不信」ということ。 http://t.co/hCXkz2Ws

2012-02-02 03:31:22
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

僕はよく「不安は不確実性・不可逆性・不信・不満の4つの不から成る」と説明してます。RT @quinoppie: 「原子力の不安」はつまり「原子力への不信」ということ。 http://t.co/0SAbEaMH

2012-02-02 03:34:39
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@quinoppie 不確実性は知識のそれで、「現在、安全だということの根拠になってる知識が本当に正しいかわからない、将来誤りだとわかるかもしれない」という恐れ。不可逆性は「取り返しのつかない不幸なことが起きたらどうしよう」という恐れ。

2012-02-02 03:36:55
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@quinoppie 不信はいうまでもなく、リスクをともう行為や技術の主体や、リスク評価・管理する主体に対する不信感。不満は、意思決定において自分たちの意見や疑問に対して政府や専門家が聞く耳を持たないことに対するものです。

2012-02-02 03:38:36
Kino @quinoppie

不確実性と不信だけでは不十分なのでしょうか。RT @hirakawah: 僕はよく「不安は不確実性・不可逆性・不信・不満の4つの不から成る」と説明してます。RT @きの: 「原子力の不安」はつまり「原子力への不信」ということ。 http://t.co/woch6rB7

2012-02-02 03:36:27
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

「不安」と一言でいわれるものの原因になったり加速要因になったりする要素としては、不可逆性や不満というのも大きいと思います。不満があるから不信を深めるという面もありますし。RT @quinoppie: 不確実性と不信だけでは不十分なのでしょうか。RT @hirakawah: 僕は

2012-02-02 03:40:07
Kino @quinoppie

原子力については、その説明は妥当するようにも思いますが、ぼくにとって不可逆性は、原子力にかぎらず、あらゆる重大な問題を考える上で当然の前提になっています。また不満に独立した地位を与えることには疑問を感じます。不満よりも先に怒りが来る方だからかもしれません。 @hirakawah

2012-02-02 03:46:17
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

@quinoppie 確かに不可逆性については言わずもがなとして敢えて明示しなくてもいいかなとは思います。不満については、僕の中では、語呂合わせで、「怒り」の言いかえとして使ってます。まぁ言葉に忠実にいえば、不満では怒りより弱い感情ではあるので、厳密には怒りというべきと思います。

2012-02-02 03:55:00
Kino @quinoppie

@hirakawah 個人的な語感からすると、不満はあまりうれしくないです。負け犬の遠吠え的なイメージ。

2012-02-02 03:56:57
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

あぁ、なるほど。。僕的には不満がじりじり燻って、いつか発火点に達して怒りが勃発、というイメージも強いです。RT @quinoppie: @hirakawah 個人的な語感からすると、不満はあまりうれしくないです。負け犬の遠吠え的なイメージ。

2012-02-02 04:01:13
Kino @quinoppie

ぼくの感覚では、諦め/怒りの二分法です。 RT @hirakawah: あぁ、なるほど。。僕的には不満がじりじり燻って、いつか発火点に達して怒りが勃発、というイメージも強いです。RT @きの:個人的な語感からすると、不満はあまりうれしくないです。負け犬の遠吠え的なイメージ。

2012-02-02 04:03:28
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

僕のイメージでは、怒りには、すぐ達するものと、閾値を超えるまで時間のかかるものがあるという感じです。とくに個人ではなく集合的な怒りの場合はとくに。RT @quinoppie: ぼくの感覚では、諦め/怒りの二分法です。

2012-02-02 04:07:46
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@quinoppie で、さっきの「4つの不」で重要なのは、不安の問題は単なる「心理」の問題なんかでは決してないことです。とくに不信と不満は社会的・政治的な問題の表われですし。「安全/安心二分法」は不安の公共的次元を個人心理に縮減し、さらには心理的操作対象とする点で有害です。

2012-02-02 03:48:36
Kino @quinoppie

これにはまったく賛成なのですが、不安と言うより、不信と言う方が戦略的に有効な気がします。不安ということばを使った途端、たんなる心理的な問題に落とし込まれる危険があるような。 RT @hirakawah: …不安の問題は単なる「心理」の問題なんかでは決してないことです。…

2012-02-02 03:52:39
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

政治的にはそのほうが有効だと思います。学問的批判としてはあえて「安全/安心」=「科学/心理」という二分法を、感情の公共的次元に光を当てることで転覆させたいという意図があり、あえて「不安」にこだわりたいのです。RT @quinoppie: 不安と言うより、不信と言う方が戦略的に有効

2012-02-02 03:58:49
Kino @quinoppie

学問的批判は遅すぎる、あるいはまだ早すぎると思っています。 RT @hirakawah: 政治的にはそのほうが有効だと思います。学問的批判としてはあえて「安全/安心」=「科学/心理」という二分法を…RT @きの: 不安と言うより、不信と言う方が戦略的に有効

2012-02-02 04:00:59
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

政治的・実践的コンテクストにおいてはより有効な「不信」の語彙を使います。学問的批判という文脈では、早すぎるも何も、30年は批判の伝統がありますし、僕自身も90年代終わりからそういう文章書いたり講演しています。RT @quinoppie: 学問的批判は遅すぎる、あるいはまだ早すぎる

2012-02-02 04:03:55
Kino @quinoppie

ご自身はそうかもしれませんが、自分も含めて多くの人たちにとっては、3.11 でいきなりガーンと撲られたような生々しさ、ということです。 RT @hirakawah: …僕自身も90年代終わりからそういう文章書いたり講演…RT @きの: 学問的批判は遅すぎる、あるいはまだ早すぎる

2012-02-02 04:06:24
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

あ、なるほど、そういう意味でですね。それは分ります。RT @quinoppie: ご自身はそうかもしれませんが、自分も含めて多くの人たちにとっては、3.11 でいきなりガーンと撲られたような生々しさ、ということです。 RT @hirakawah: …僕自身も90年代終わりからそう

2012-02-02 04:09:31
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@quinoppie リスクコミュニケーションについても、工学屋さんには、ある種の人心操作術のように勘違いしている人が結構います。「信頼される話し方や身振り・身なり」みたいなテクニックの問題だと考えて。そのため吉川肇子さんなんかは絶えず「リスコミは操作ではない」と強調してます。

2012-02-02 03:52:36
Kino @quinoppie

勘違いしてる人が自滅する分には、どうでもいいのですが、そういう工学屋さん?は、リスコミを真に必要とする人たちの支持を得ているのでしょうか? RT @hirakawah: リスクコミュニケーションについても、工学屋さんには、ある種の人心操作術のように勘違いしている人が結構います。…

2012-02-02 03:55:38