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埋立の専門家 microcystis氏による廃棄物の埋立処分についての解説

今,日本では,世界ではどんなごみの処理・処分方式がとられているか。 埋立の専門家 @microcystis氏による解説で埋立のトレンドを学ぶことができます。
環境 処分場 放射性物質 廃棄物
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嫌気性か?準好気性か?

嫌気性埋立:空気に触れないように廃棄物を埋め立てる。発生したメタンを回収し利用する場合も。
準好気性埋立:空気が処分場内部を通るようにして有機物の分解を促進する。日本ではこちらが主流。

Atsusi @Nicarao11
@microcystis 質問があります。震災瓦礫をヨーロッパや途上国で行われている嫌気性埋立で処分するのは、やはり問題があるのでしょうか?又、問題があるとすればどんな問題なのでしょうか?基本的な質問で申し訳ございません。
, , /, / ’ ば・っふぁ!! @microcystis
嫌気性埋立に有機物を埋めると、メタンや硫化水素などのガスやひどく汚濁した排水が発生する、これらが数十年から数百年発生するという欠点があります。日本では「準好気性埋立」という空気を埋立地の中に入れてガスや汚水の発生を防ぐ方法が主流です。(続)@Nicarao11: 嫌気性埋立で処分
, , /, / ’ ば・っふぁ!! @microcystis
(続)なぜいますぐそれを行わないかは埋める場所が十分にないからです。また、先にツイートしたように放射性物質に汚染されたものは水に触れないようにする必要があるので、焼却などして有機物を無くす→雨水から遮断した埋立を行うのが、解ではないかと考えています。@Nicarao11
, , /, / ’ ば・っふぁ!! @microcystis
なお、雨水から遮断した埋立は嫌気性埋立ではなくて、Dry-Tomb(乾いた墓場)埋立と"埋立研究者"は呼んでいます。@Nicarao11
, , /, / ’ ば・っふぁ!! @microcystis
(私の本来の研究テーマは「準好気性埋立」なのです。放射能のおかげで主旨変えを余儀なくされている)
Atsusi @Nicarao11
@microcystis ①成る程ありがとうございます。実はいつも疑問だったのですがCDM絡みで途上国ではメタンの大小により準好気性から嫌気性へ移ったりします。しかし嫌気性埋立でも水が入らない構造(ガス流出しない)もあったように思うのですが(違っていたら申し訳御座いません)…
, , /, / ’ ば・っふぁ!! @microcystis
Dry-Tomb型埋立の最初のコンセプトは、埋立地の表面を塞いで空気がまったく入らないようにして、メタンガスの発生量を増やそうというものです。ついでに浸出水の量も減ります。したがって、嫌気性埋立の一種といえます。@Nicarao11: ①嫌気性埋立でも水が入らない構造

管理しなければならない期間やトータルコストでみれば焼却→埋立が有利?

Atsusi @Nicarao11
@microcystis ②しかし、EU等ではその排水はどう処理しているでしょうか。やはり好気性+重金属+塩化物処理なのでしょうか?これと焼却と比較した場合にははやり焼却の方がコスト・環境負荷共に小さいものなのでしょうか?
, , /, / ’ ば・っふぁ!! @microcystis
しかし、埋立地を嫌気状態で維持すると、ガスや汚水の発生が長い場合は百年以上続くため、長期間の汚水処理などの管理が必要となります。当然、コストもかかります。(続)@Nicarao11: 焼却の方がコスト・環境負荷共に小さいものなのでしょうか?
, , /, / ’ ば・っふぁ!! @microcystis
したがって、トータルのコストで考えれば、有機物を埋め立てない、焼却→埋立のほうが有利である(環境負荷を排水・排ガス処理で防ぐコストも含む)というのが、欧米を含めた共通認識となりつつあります。事実、欧米では焼却(+発電)の導入が進められています。@Nicarao11
Atsusi @Nicarao11
@microcystis 丁寧な返信ありがとうございます。汚水処理の負担が大きいのですね。今後、高線量の灰の浸出水処理も超長期間?続ける必要があると思うのですが、それでもその量的な問題でやはり高コストになってしまうのでしょうか?
, , /, / ’ ば・っふぁ!! @microcystis
そういう長期間のコストの発生を防ぐために、放射性物質に汚染された灰の埋立では、水を入れないDry-Tomb型埋立がよいのではないかと提案しています。なお、有機物はほとんどないのでガスはほとんどでません。@Nicarao11: 高線量の灰の浸出水処理

埋立前に有機物を取り除くMBT(Mechanical-biological waste treatment)という技術もあるそうです

birdtaka@10/5 富士山麓トレイルラン @birdtaka
@microcystis 埋め立て前に機械的な処理で有機物と思われるものを取り出して、堆肥化技術で短期間安定化させてから埋め立てる処分場がカナダにありますよ。浸出水もメタンガスの発生期間もずっと少なくなるようです。
, , /, / ’ ば・っふぁ!! @microcystis
MBTという技術ですね。それは実は1980年代に日本でも開発プロジェクトがあり、検討が進められていました。しかし、採用されませんでした。日本のように「湿った」ごみには機械選別は有効に働きません。@birdtaka: 埋め立て前に機械的な処理で有機物と思われるものを取り出して
, , /, / ’ ば・っふぁ!! @microcystis
また、日本では機械で選別しなくとも、可燃ごみ、不燃ごみといった家庭での分別でごみは分けられます。また、ごみを好気性処理した堆肥(のようなもの)に有機物は減少はするけれども残存しており、ガスや汚水の発生を防ぐまでには至りません。@birdtaka
, , /, / ’ ば・っふぁ!! @microcystis
欧州、特にドイツではMBTが埋立地の管理期間を短くするまで、十分に有機物を減少させられないため、焼却の導入に切り変わりつつあると聞いています。@birdtaka
birdtaka@10/5 富士山麓トレイルラン @birdtaka
@microcystis ありがとうございます。「湿った」ごみとは具体的にはどのあたりの部分を差すのですか?
, , /, / ’ ば・っふぁ!! @microcystis
簡単には生ごみ(日本~アジアの食べ物は湿ってますよね)。それ以外のものも、雨に濡れます。@birdtaka: 「湿った」ごみ
birdtaka@10/5 富士山麓トレイルラン @birdtaka
@microcystis カナダの例では、有機物(生ゴミ、汚れた紙、庭ゴミ他)は分別して別に処理しています。プラ、紙等のリサイクルできるものの分別です。残りの埋め立てる廃棄物に分別しきれずに残った部分を安定化して埋め立てる、という仕組みです。
, , /, / ’ ば・っふぁ!! @microcystis
北米と日本(や欧州)の大きな違いは土地の広さですね。(MBTをやるにも土地が必要です。好気性発酵では量は半分くらいしか減りません。それだけ発酵の場所や埋める場所が必要です)。国土が小さい国ほど焼却を導入する傾向があります。@birdtaka: カナダの例では、
birdtaka@10/5 富士山麓トレイルラン @birdtaka
@microcystis その事情は理解しています。現場を見てきたので。
Atsusi @Nicarao11
@microcystis 成る程勉強になります。結局Dry-Tomb型が必要だという事ですね。そうでなければ排水処理は超長期間必要という事なのですね。もう一つ質問なのですが有機物の腐敗から発生するガスもやはり放射能汚染されるものなのでしょうか?
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コメント

luckdragon2009(rt多) @rt_luckdragon 2012年2月2日
@mogmemo あ、これ、とても参考になりますので、http://togetter.com/li/251089 (書籍紹介 「東京ゴミ戦争 高井戸住民の記録」) で、情報リンクとして掲載させてください。
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