『初音ミクの執着!!』後日談とか。
- L_O_Nihilum
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@L_O_Nihilum ミクはもともとはツールというか、創作のプラットフォームだから、楽曲や絵や物語をつくる人々と、それを受け取る人たちとの間の関係性において初めてその存在(「キャラクター」としての実質?)が立ちあがってくる、という理解で大丈夫かしらん。
2012-02-01 00:19:50@L_O_Nihilum うんにゃ、だいじょうぶですよー。わくわく。こちらこそすいません、こっからはあんまり横やり入れないようにします。
2012-02-01 00:23:52@L_O_Nihilum ごめんね、ちょっと時間的にそろそろ寝ないとなので、現時点ですこし思ったことを書いておきます。
2012-02-01 02:12:48@L_O_Nihilum まず、この議論は、「創作者」と「作品」と「受け手」のもんだいを仏教的存在論を介して「わたし」と「他者」の関係性のもんだいとして捉えなおすものだ、という理解をしました。
2012-02-01 02:14:06@L_O_Nihilum 「わたし」には、「わたしが考えるわたし」という位相のほかに「他者によって意味付けされることで確立されるわたし」の位相があり、両者はしばしば乖離してコンフリクトを起こす、という。
2012-02-01 02:16:03@L_O_Nihilum で、作品とは創作者にとって「わたし」と不可分のものである――ますだ先生によると、こういう、作品と作者を不可分のものと考える感性はロマン主義以降のものらしいんですけど――けれども、同時に作品はあらゆる人によって解釈され、意味づけされ、再生産される。
2012-02-01 02:20:20@L_O_Nihilum 作品とは本質的に、さまざまなひとが自分の欲望とかアイデンティティとかを投企し表現する、そしてさまざまなひとのそうした営みを相互に結びつけるプラットフォームとしての機能を持つのですな。で、これでお金を回すシステムが文化産業であると。
2012-02-01 02:26:33@L_O_Nihilum で、ここでにゃんさんが問題化してるのは、文化産業が「わたし」たちを煽って「作品で「あなた」を表現しよう!」ってやることなんかな、と思ったわけです。文化産業は作品の「プラットフォーム性」を隠蔽し、「これこそが「あなた」にふさわしい」という売り方をする。
2012-02-01 02:34:31@L_O_Nihilum この過程で、ある「作品」と無数の「わたし」=個人、が不可分になってしまう。すると、個々の「わたし」は逆説的に溶解してしまう(「動物化」する?)。あるいはコンフリクトにさらされる。「わたし」のものだったはずの「作品」はつねに同時に誰かのものであるから。
2012-02-01 02:38:15@L_O_Nihilum 芸術の民主化への夢。かつてアヴァンギャルドがこころみた(そして挫折しちゃった)みたいな。
2012-02-01 02:40:48ここまで来ると、ボカロ概念から出発したものからその概念を解体したあとに残るものまで行っちゃってるかな?:.@L_O_Nihilum さんの「幻想学~幻想解釈学 『初音ミクの執着!!~Highly Responsive.. http://t.co/o3XyP3RF
2012-02-01 04:43:34@L_O_Nihilum 初めまして。ボカロという属性をもつキャラを考えるために「ミク」の物語を辿っていったらもはやボカロが消えるところまで行き着いてしまって実におもしろいです。後半も楽しみにしてます。
2012-02-01 14:09:32@L_O_Nihilum にひるむさんこんばんは。:) 哲学とは少し違うようでどこか似ている、プロレタリア文学とは何か、というまとめを作りました。恐縮ですが、ご一読いただければ大変幸いです。:) http://t.co/fIZw4KdL
2012-02-02 02:45:03@inbosk 今晩は。一読させていただきました。シャカイが決めつけ、しかも隠蔽した歴史の事実である「弱者」。排除された存在のルサンチマンたる叫び声に対してマヒしていることは、国家倫理の衰退をも示しているという感じは強くあります。
2012-02-02 03:04:22@inbosk http://t.co/HIuT9vUO 御礼にこちらも(笑)。「初音ミクの消失」の考察ツイートです。
2012-02-02 03:04:46@inbosk どっちでも実はOKだったりします。(呼びやすさ重視でにひるんと読ませてるだけで、正確な発音に近い「にひるむ」も間違いじゃないです。バブルボブルのバブルンっぽくてかわいいから「にひるん」を追加しているというw)
2012-02-02 03:19:29@L_O_Nihilum まとめ読んでいます! めちゃくちゃ面白いですね。己とは何か、という問いには僕も非常に興味があります。ふと、攻殻機動隊の、すべてが草薙少佐の亜種か同位体になってしまう、という話を思い出していました。情報化が生まれた時点で、誰もが消失したのかもしれませんね。
2012-02-02 03:27:07@L_O_Nihilum 仏教には詳しくないのですが、僕も一度あるジャンルから退いているので、戸惑いから崩壊へ向かいまた無明からスタートというのが実感を伴って身につまされて感じられました。 こんなSFネタも。(と思ったら先日すでにお読みいただいてました=セカイが僕を否定しても~)
2012-02-02 03:31:12@L_O_Nihilum 「シュレディンガーフォークス 不確定の王女」という同人作品がありまして。どこかで手に入れられればとおすすめさせていただきます。コミケでふと手に取ったのですが非常に秀逸な作品でした。ファンタジーで、不定の呪いに掛かった女の子が旅をする、という短編です。:)
2012-02-02 03:33:35@L_O_Nihilum まさに先ほどの初音ミクの消失のような悩みの一つの解釈だと思いました。<シュレディンガーフォークス 誰かによって認識され定義される私、という概念が題材として用いられているんです。それがひとつの決断系的な? 救いとして描かれているのがとてもよかったです。:)
2012-02-02 03:35:33@L_O_Nihilum 一つ希望を見出すとすれば、ミクはミクでありながら、僕でもあり、あなたでもあり、みんななのではないでしょうか。ミクと共感した誰もが、ミクの亜種か同位体になってしまう。その現象はすでに、人形遣いという名でもって攻殻機動隊で予言されていたような気がします。:)
2012-02-02 03:37:22芸術や創作がマーケティングに縛られているということでいえば、頑なに、イベントで嫌われてもいいから、無償で創作をしている、という僕の存在を持って、エラー値を返すことができます。:)
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