でんねこの１４０字小説

でんねこ（89kg） @denneko

お気に入りの本が無くなった。片付ければ物が無くなる性分だからといいやらない性質だがこれには慌てた。ベッドを探し机と棚の荷物を除け心当たりを当ったが結局見つからず机と棚を綺麗にしてしまっただけに終わった。もうだめだと疲れ果てて椅子に座ると何かがお尻に当る、探していた本だった。

でんねこ（89kg） @denneko

Twitterでは今日もフォロワーが変態的な発言に興じている。下品な言葉からいかにもそれっぽいがやっぱり下品な言葉。勿論下品で変態的なのばかりではないがよく飽きねぇなと思いつつもそれを見ては楽しんでいる自分がいる。そして自分もその輪に入りたくて彼らをフォロワーしてるのだろう。

でんねこ（89kg） @denneko

今日も喧騒の中人々が闊歩する。表ではスーツを着た男が声高らかに人を呼び込むのに躍起になり、路地裏では女が男を誘惑する。華やかでどこか濁った空気はまるでこの現在を象徴するかの様に人々をトリコにしていく。ここは新宿歌舞伎町。今日もまた、『何か』を求めて人がやってくる #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

雨か, さむい, 寒い, むくりと起き、おはようございますと呟く。今朝は雨が降っていて、今日は雨と天気予報は笑顔で答える。降ってきた雨は冷たく、気分を憂鬱にさせる、慌しい朝をさらに慌しくさせる嫌な奴だ #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

10時、会社に出社する。外は相変わらず雨が降っていて下ろしたてのスーツがすっかり湿っている。今日は午後から本社の人事が来るという予定になってるが、この調子だと朝からの雨で機嫌も悪いだろうな。とりあえず会話のネタにでもしよう。 #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

同僚がლ(╹◡╹ლ)←こんな顔でこっちを見ている。何をしたいのか判らないのでスルーしていると、不機嫌そうな顔で「貸したUSBメモリ返してくださいよ」と言って来た。　…しまった、まだPCに挿しっぱなしだった。中身は私物だから大丈夫かと思ってたがメモリが欲しいとは #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

同僚曰く、あの手の差し出し方は最近の流行らしい。そんな事知ったことではないがこういうのを聞くのも悪くないだろう。日々の会話が大人の授業だ。それにしてもオフィス内が寒い。会社の方針で12月まで暖房入れないとか勘弁してほしい…そう思いつつgoogleで調べ物を探す #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

女性社員との話の中で聞いたことだが、今ネット上で犯罪者を擁護するようなコミュニティが立っているという。しかも理由は顔が良いからという頭の痛くなるような話だ。顔で見た目を判断するような輩なぞ爆発してしまえ、と仕事をこなしつつ妬く私であった #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

本社からの人事がようやく帰った。仕事に対しての小言をもらったりもしたが俺は知っている。奴もまたオタクだということに…ちらと見えたんだよね、けいおん！の同人誌が奴の鞄の中からさ…　遅めのランチも終わり午後の仕事開始。まず17時には帰れんだろうな #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

「…つきの物件、見てみたいっすよねぇ…」何言ってるんだこいつと思ったが、どうやらいわく付きの物件というのを見ていたようだ。私は霊感とかにはあまり詳しくないので何ともいえないが、たぶん迷信だろうと先日購入したandroid携帯を見つつ答える。外はまだ雨だ、クソッ #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

ようやく帰れる目処がついた、遅くなったが致し方ない。雨は止んだもののまだ肌寒く、ニュースでは12月中旬の寒さだというから驚きだ。ふと同僚の手癖を思い出し、自分も真似てみる。　……やはり自分の性分に合わない。今日は怪談レストランの日だ、録画できてることを祈ろう #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

今日も平凡な一日だった、だがこんな生活だからこそ楽なのかもしれないと常々思うのは年だからか…さて、明日もがんばるとしよう。　　出演：主人公・同僚・女性社員・本社の人事（オタク）　演出：@denneko　ネタ元：@buzztter　「ある会社員の一日」　終 #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

いよいよ今日11/19にボジョレー・ヌーボーが解禁される。朝から降って沸いたつぶやき怪談に公式HPは社員出社前からもうパンク寸前だ。ieを巧みに使い、いち早く入手しておいた俺は友人を呼んで早速ドンちゃん騒ぎする予定だ。さぁ、ボジョレーパーティーを始めますよ！ #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

作業をしていて、ふと時計を見ると意外に時間が経っていない時がある。30分作業したのに5分、5分動いた筈なのに1分と、まるでタイムスリップしたかのような時間の流れがたまにとんでもない事態を招く。そう、タイムスリップしたつもりだったのに起きていなかったこの瞬間だ。 #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

「バルス！」むくりと起きて最初に放った一言がこれな俺は今日のラピュタ委員長に違いない。そんな風を感じつつユニクロ服を着て外へ。今日は朝からいい天気、近所のパン屋では今日も大人気のあんぱんを求めて行列が出来上がってる。並びたくないが俺も人だ…パン屋に並んでるなう #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

喉でなく体が乾く感覚、それは心が欲している飢餓のサイン。在るべき物が消えてそれを補う為に何かを求めようとする人の本能がそうさせるのだろう。だが、理論は判れど解決策が判らない以上、布団に潜り衝動が収まるまで待つしかないのだろう。それは逃走か、それとも自衛か… #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

今日はいい日であった。商談がうまく行き、昼ごろに帰ってきたPBWの依頼は難易度が難しかったものの成功。描写もまずまずでキャラのLvも上がった。まだ仕事だがもうひと頑張りしてボーナスへのラストスパートを「今年のボーナス無いから」　そこで夢が覚めた、妙な夢だった #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

今年もあと1ヶ月。twitter上では早い一年を思い感心する声や振り返る声が聞こえる。師走と言う言葉があるように12月も今までのように駆け足で過ぎていくだろう。だからこそ12月が惜しい。故に、明日から12月なんだと思いたい。 #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

垣根の垣根の曲がり角、ふらりと外を回ってみればおばあさんが何かを焼いている。当たろうか、当たろうかと考えつつも焚き火の場所は垣根の中。しもやけしかけの手に息をかけ暖めつつ、民謡の様にはならないものだなと思い帰路に着いたのだった。 #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

1分1秒すら惜しい時、他人の時間を借りることが出来たらどれだけいいだろうか。「締め切りまでもう時間が無い、後で返すから1時間貸してくれ！」それに相手は応じるだろうか？快く貸すかそれとも渋るか、はたまた代価を取るか。そのとき時間は唯一ではなく新しいビジネスとなる #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

#twnovel 「遠慮がちに生きる」その反面彼女は上手く世を渡っていった。いざという時に上手にねだって欲しいものを手に入れ、人によって見せる顔も変えることもあった。私の知らない顔もその中にあったのかもしれない…なぜこうも違うのだろうか？私の中で嫉妬のような物が芽生えつつあった。

でんねこ（89kg） @denneko

#twnovel ふと外を見上げ、窓を開ける。空は澄んでいて日は落ち、黄昏の赤い空が眼の前を彩る。それに引き換えディスプレイを見れば文字の羅列が目を焼き、並んだ罵詈雑言が心を淀ませる。嗚呼、こんな事なら最初から創作なんてしなければよかった。そう思い私は気分転換に外へと飛び出した

でんねこ（89kg） @denneko

苦悩に倒れ、何もかも投げ出したくなった時、手を差し伸べてくれた人がいた。僕はいつか恩返しをしようと、ただひたすら強くなろうと在り続けた。けれどもそれでも打ちのめされ、ダメだと思った時その人だけは手を差し伸べてくれた。だが、手を伸ばした先には誰も居なかった。 #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

俺はいつか殺される。税金という足かせを填められ、職務という強大なプレス機にかけられ、人生という名の拷問を受けて殺されてしまうんだ。しかも神はこれを試練とのたまい拷問であることを否定する。オォ、神はなんと残酷なんだ。 #twnovel

でんねこ（89kg） @denneko

言葉が流れていく。「あの言葉はどこから来て、どこへ向かうのだろうか。」それを確かめるべく私は追った。山を下り川を渡り、数々の街を渡って行きついた先は一件の家。私は確認するべく家のベルを鳴らした。「こんにちは、宅配便です。」その箱には言葉は確かに詰まっていた #twnovel