更新 2014年5月21日作成 2012年2月6日

小可氏の「内地朝鮮人の戦後残留者に関する資料」

まとめてみました。「歴史的経緯」を持ち出す相手への反論は曖昧な知識や勘違い・反感などから過激化する傾向があるようなので、こういった確度の高い資料は助かります。

政治

壁|vΦ) 「終戦後、内地在住朝鮮人がほとんど帰国したので、現在の在日韓国・朝鮮人の基礎は不法入国者である」という言説を久しぶりに見たので記念に。史料紹介をやるにはツイッターは適してないってのは重々承知しとるんやけど、ちょっと整理してみますね。

2012-02-06 10:50:20

壁|vΦ) 終戦後、日本政府は、内地在住朝鮮人のうち、まず徴用によって渡航した人など集団移入労務者、復員軍人を優先的に送還し、その後一般在住者を送還するとし、一般在住者に対して待機を呼び掛けた。（記事は1945年9月7日付読売報知) http://t.co/hpb6cxJZ

2012-02-06 10:53:15

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壁|vΦ) しかしその制止を聞かず一般在住者が送還を求めて下関・博多に殺到したため、10月中旬に船舶輸送は中止され、GHQは下関・博多への立ち入りを制限するよう指示した。（SCAPIN139）　船舶輸送は10月末から再開。 http://t.co/vJOFTvLx

2012-02-06 10:53:57

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壁|vΦ) 政府は、内地在住朝鮮人のうち帰還希望者670,000人、集団移入労務者336,000人、復員軍人37,700人と把握し、また9月初めまでに自力で帰還した朝鮮人数を134,000人と概算していた。（GHQに提出したCLO349） http://t.co/rNlK66Mc

2012-02-06 10:56:32

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壁|vΦ) 1946年1月中までにほぼ応徴者・軍人の送還は終了し、一般在住者の送還が開始された。日本政府は計画送還(無料)実施のため、3月11日付で登録令を発し送還希望の有無を調査した。これにより646,711人中513,900人(約79%)が送還を希望した。

2012-02-06 10:58:13

『History of the nonmilitary activities of the occupation of Japan 1945-1951　vol.16 Treatment of Foreign Nationals』 http://t.co/3bXeCvLE

2012-02-06 10:59:40

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壁|vΦ) しかし、この1946年4月から12月31日の計画送還で帰還したのは113,921人に過ぎず、532,850人が残留した。それらのうち47年1月から50年4月の間に送還を希望して帰還したのは16,076人（史料出典は前掲書） http://t.co/ZzQ2GZ62

2012-02-06 11:01:04

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壁|vΦ) つまり朝鮮戦争勃発直前の時点で日本に居た516,774人が戦後以降の在日韓国・朝鮮人の基礎を構成するわけである。

2012-02-06 11:02:25

壁|vΦ) 1946年4月から53年の間に、密入国を企図した者のうち13,311人が逃走つまり密入国に成功したのを確認されているが（『在日朝鮮人運動』篠崎平治）、それらが在日韓国・朝鮮人の基礎となっていないことは明白である。 http://t.co/VekCjVBb

2012-02-06 11:03:15

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壁|vΦ) 1950年6月28日付産経新聞では、当時の在日韓国人の推定総数を80万人とし、そのうち、20万から40万が密入国者であると言われているとするが、54年の統計では在日韓国人の総数580,741人とするものがあり(『在日朝鮮人運動の概況』坪井豊吉)、(続く

2012-02-06 11:11:28

壁|vΦ) これは不自然なものであると考えざるを得ない。 http://t.co/I6JK4piJ

2012-02-06 11:12:16

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