日本をかき混ぜる泡立て器たる人坂口恭平トークイベント@3331開催に寄せて/オーガナイザー尹雄大氏つぶやきまとめ
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今から3月10日のイベントhttp://t.co/oU85a4JKについて連続ツィートします。自分が主催するからといって必死だな、と思う人もいるでしょうが、ワタクシ必死です。もちろん採算を考えるといったチンケな理由ではありません。事は有責と匿名に関わる問題だからです。
2012-02-10 11:17:14坂口恭平さん@zhtsss と出会ったのは一昨年の年末。MAMMO.TV http://t.co/aW9bLxkN での取材でした。インタビュー後、新宿まで同乗した電車内で「こうなったらもう首相にでもなるしかないよね」と彼は言い、アハハハと僕は笑いました。
2012-02-10 11:21:553.11後、坂口さんは熊本に避難し、現政府が何もしない中、ひとりで避難センターを立ち上げ、80人余りを受け入れた。で、その後、現政府とは別のレイヤーで活動すべく「新政府」を創設し、初代総理大臣に就任。数ヶ月前にアハハと笑った僕だけど、本当に実現しちゃったわけです。
2012-02-10 11:24:51当時、電話したら「はい、首相官邸です」って。マジなのかギャグなのかわかんない。ただ、わかったのは、例えば壁にぶつかったとき、壁を前にうなだれるか壊すかで思いあぐねるところを「誰も禁じていないじゃん?」って勝手に壁にのぼり、そんでその上でバランス取りながら踊るタイプなんだってこと。
2012-02-10 11:29:38RT @nonsavoir: 今から3月10日のイベントhttp://t.co/oU85a4JKについて連続ツィートします。自分が主催するからといって必死だな、と思う人もいるでしょうが、ワタクシ必死です。もちろん採算を考えるといったチンケな理由ではありません。事は有責と匿名に関わる問題だからです。
2012-02-10 11:37:20新政府とかゼロ円、プライベート・パブリックもそうだけど、こういう言明って単なる宣言じゃなくて、名付けることで古びて見える暮らしの中に新しい空間を立ち上げる行為なんだと思うわけです。このありふれた空間が実は幾層にもわかれていて、入り交じっていて、わけわかんないのが本当みたいな。
2012-02-10 11:38:33誰しもあるでしょう。こんなクソな世の中!と思っていても、キラキラした日差しが眼一杯に広がったり、街路樹がフィルムの中で揺れる緑みたいに、穏やかに微笑みかけてくれるのを感じるときが。空間と私とが新たに交流を始めるとまったく異なる相貌を見せる瞬間が。
2012-02-10 11:42:31僕の身体の輪郭とそれを包むのが空間なんじゃない。空間にはわけわかんない膨大な何かが書き込まれている。僕の知識に照らしあわせたら、その程度のこととしかアクセスできない。いったい僕という空間の中に知識を記憶しておくみたいな身体モデルって本当かな?と思う。
2012-02-10 11:47:00初めて訪れた街にもかかわらず、さして困らずに済むのはなぜ?それは街のすべてを記憶しなくても、街のほうが街について知っているし、記憶してくれているから。だから、僕は街という空間を歩けば歩く程、開けた景色を知ることができる。あそこに花が咲いている。前をネコが通り過ぎた!これらもそう。
2012-02-10 11:50:56名付けられた名前を覚えなくても、僕らはわからなさの只中を歩み、それについて言葉を発したとき、そのことについて知っていく。既に書かれた地図とは異なる地図を空間に書きこんでいく。空間は「空間」なんて済ました顔をしてなくて、本当は起伏と陰影に富んでいるよ。
2012-02-10 11:54:58人は身体なくして始まらない。身体って空間ですよね。これにいろんなものを刻み、詰めていくのを教育と言っているわけだけど、「でなければならない」をどういうわけか教育と呼んでいる。概念を詰め込んでどんどん空間を狭めていってしまう。物理的にも窮屈な姿勢になっている人をたくさん見かける。
2012-02-10 11:59:27小学生の頃からわけわからんと思ってたのは、あの「小さく前へならえ」と「よく考えてからものを言え!」ってやつ。あれって要するに「萎縮せよ」ってことじゃない?よく考えてマゴマゴしてたら言葉を発する機会は去ってしまうよ。萎縮した身体から広がりある言葉を望むのはなかなか難しいかも。
2012-02-10 12:06:35この身体も概念によって萎縮させられる必要のない空間。この身が運動していく人生というのもまた空間。でもなんでそれが職場と家の往復とか受験とか就活とか家を買うとか。そんな単線上の目盛りで刻まれなきゃならない?
2012-02-10 12:09:47いまだかつて生命が生命としてあり続けることが解明されていない。ということは、生きているという事実が何なのかわからないわけですが、どうして「わかったことだけ」でこの圧倒的なわからなさを切り取ってしまえるのか。切り取った途端、滲み出してくるのは不安だけですよ。
2012-02-10 12:12:02昨日、「ヒミズ」を見てボロボロ泣いちゃったんですが、ここにあるという事実のわからなさ。わからなさを何にも委ねない強さが欲しいなと思いました。制度や主義の言葉やこれまでの人生で培った言葉や頭のいい人の考えだとか。たとえ自分の経験であっても、そんなものはもうすべて「他者」の言葉です。
2012-02-10 12:16:34僕が生まれる以前から言葉はあった。誰ともつながれる既に用意された他者の言葉を使わざるを得ない。けれどもこれは他者の言葉に乗っ取られることとは違う。他者と同じ言葉を使いながらも違いを見出す。それもまた空間を見出すことだ。
2012-02-10 12:20:11言葉は物事を同一性に回収する性格があるけれど、そればかりだと自分の感じている「マフィンの味」の固有さに気付けない。人にはなぜか気になってしまうことがあって、例えばドアの開け方、体の洗い方とか。これって自分と自分を取り巻く空間の関係性の表れだと思う。
2012-02-10 12:38:03屑拾いが「既に稔っている都市の幸の収穫」に転換されたのは解釈の幅という線的な広がりじゃなく、事実の認識の次元という層の厚みに関わること。その前提には、人には予め太陽や水、風という恵が贈与されている事実を外さない眼差しがある。
2012-02-10 12:50:26マフィンの次はキッシュをいただきます。西日暮里のお越しの際は、ianakへどうぞ!パン、うまいです。http://t.co/Kvw8ornm
2012-02-10 12:52:29太陽は努力して毎朝のぼらないし、心臓はがんばって動いていないのに、なぜ人間は努力して生き、獲得し、所有しないと死んでしまうと、誰に命じられたわけでもなく、ひとりで強迫的に考えているのだろう。僕らはがんばって息をしているわけでも、歩いてるわけでもない。むろんそういう人もいるけれど。
2012-02-10 12:55:09バックミンスター・フラーという人がいました。エコロジーや宇宙船地球号という概念を創出した、建築家で思想家で発明家でそして何者でもなかった人。ちなみに彼の最晩年の共同研究者である梶川泰司さんのインタビューはここで読めます。http://t.co/XdOHEutS
2012-02-10 13:02:59フラーは人類は文化的かつ健康的な生活を営むだけの恵みが地上には既に完備されているとし、それを利用する手法をこそテクノロジーと呼んだ。つまり生きるということです。与えられたものを利用し、ただ生きる。陽光がそうであるように、それは基本的に無料。
2012-02-10 13:06:54フラーの提唱したもうひとつ重要な考えにプリセッションというのがあるんですが、計画的偶然性と訳されてます。生きることは無料と計画的偶然性を実践していたのが坂口さん@zhtsss だったわけで、僕はビックリした反面、すごい嬉しかった。夢想じゃなく、やっぱり本当だったじゃんって。
2012-02-10 13:12:09若い時に周囲から「世の中に出ろ」と言われたが不思議だった。だって既に社会に出てるのに、これ以上どこに出ろというんだって。たぶん「名の通る仕事をしろ」を言いたかったんだろう。でも、言った当人はそれと著名、有名人になることとの差を理解していなかった。
2012-02-10 13:21:28