東日本大震災の「リマインダ装置」について考える。~知恵を出そうニッポン~

※このまとめは、「災害遺構と地域と防災―それぞれの「時間」と感情、モノのちから―」http://togetter.com/li/257651の続編です。 が、内容は全く違うので、連続して読まれなくても理解していただけるかと思います。 いわゆる、「災害遺構」の問題について。 「災害遺構は残すべきか、残さざるべきか」。 続きを読む
震災 復興 東日本大震災アーカイヴ 桜311 いわて三陸ジオパーク
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今回のまとめは、文化人類学者の林勲夫先生による、災害遺構に関する、少し異なる切り口からのコメントで始めます。

Bedamuni @Bedamuni
今月末に盛岡で開催される「いわて三陸ジオパーク震災復興シンポ」でも災害遺構の保存が重要なテーマの一つであるらしい。しかし、アチェやカオラック、プーケットの津波災害遺構を見ても、それだけでは津波の凄まじさを感じたり、防災意識が高まるようには思えない。何らかの「物語化」が必要だろう。

国立民族博物館では、林先生を中心として、発展途上国の災害と文化に関する一連の研究活動が行われています。
URL→ http://www.r.minpaku.ac.jp/isaki/disaster/

Bedamuni @Bedamuni
(承前)遺構の保存にしても、シチリア島のジベリーナのようなランドアートとして残すのも一案。単純に鉄骨が露出したビルや、横倒しになったビル、打ち上げられた船舶などをそのまま残せばいいというのは、短絡的ではないか。ジベリーナの例も、ある種の「物語化」とも理解できる。(続く)
清太郎/seitaro @seitr
五十嵐太郎『被災地を歩きながら考えたこと』(みすず書房)読んで初めて知った、イタリアのCrettoというアートワーク。地震で壊滅した町をまるごと、Burriという彫刻家が、道路だけ残してセメントで覆っちゃった。記憶を保存する試み。 http://t.co/wvfgkjSw

Burri covered the streets of Old Gibellina with concrete, preserving the layout of the blocks.

〔イタリア ジベリーナ遺構〕
1968年の地震により、甚大な被害を受けた場所。住民は別の場所に移住し、ここは無人になった。そこを、セメントで覆ってランドアートにしたもの。アルベルト・ブッリによる。

・・・

五十嵐太郎 2011.11 『被災地を歩きながら考えたこと』 みすず書房
http://www.amazon.co.jp/被災地を歩きながら考えたこと-五十嵐-太郎/dp/4622076527

なんか、画像がちっちゃくなってしまいましたが、五十嵐先生は、東北大で建築史を研究されています。本の内容は、文字通りなんですが、被災地を丹念に歩いて、考えた内容を、連載形式でまとめたものです。
五十嵐先生は、早くから、女川町の災害遺構プロジェクトを提案されて、今もいくつかの遺構(記憶)の残し方を提案されています。

五十嵐さんのゼミには、こんなことに取り組まれている学生さんもいます。

taroigarashi @taroigarashi
松井くんは津波で被災した山田町のフィールドワークを重ね、何十人もの被災者から失われた家の間取りを描いてもらう。実現されない卒計の復興計画を疑問に思い、ある被災者に模型をプレゼントすべく、可能なかぎり、破壊された住宅の復元を試みる。イメージのなかの家の記憶が将来の家にも役立つように

すばらしいですね。

マガジンハウス『Casa BRUTUS』vol.138 これも、震災遺構に関する話題が豊富に出ています。

女川町では、五十嵐太郎さん。
釜石市(鵜住居地区)では、伊藤豊雄さんや宮本佳明さん。
建築関係の方々が、地元の方と共に復興計画に参入し、その中で災害遺構の残し方について考えておられます。

(以下、Casa BRUTUSよりメモ写・・・)

五十嵐研究室による、女川町RC造ビル(交番)保存プロジェクト案。
周囲を囲む。
http://www.flickr.com/photos/76600205@N02/6879800813/in/photostream
同研究室による、元の町を波力発電で夜にライトアップさせるプロジェクト。
http://www.flickr.com/photos/76600205@N02/6879806679/in/photostream
宮本佳明氏による、田老町での、被災した建物基礎に花を咲かせるプロジェクト。
http://www.flickr.com/photos/76600205@N02/6879815371/in/photostream

いろいろな案が出されています。

建築関係者による復興支援ネットワーク「アーキエイド」は、そのような活動の中心的な団体です。活動内容は、紹介しきれないので、サイトを見てください。 http://archiaid.org/

Bedamuni @Bedamuni
(承前)私が注目しているのは陸前高田市で始まった「桜ライン311」プロジェクト。それぞれの思いを持って植えられた桜の木の成長を見つめ続け、春に咲いた花の下に集う。そこから多くのことが始まるように思える。

津波の到達点に、桜を植えて、春になるとその桜色の列が、かつての津波の到達点を教えてくれるというものです。マイクロソフト社やヤフージャパンなどの大手の支援があり、陸前高田市も後援しています。

日本災害DIGITALアーカイブ @jdarchive
桜が大きく育つころ は、被災地へ桜の木を植樹するプロジェクト、その名も『さくらプロジェクト3.11』のブログです。http://t.co/vacYjRiB
Hajime Ishikawa @hajimebs
「1年に1度、劇的に咲く」という桜の特性は、「定期的に思い出しつつ継承する」には合うようだ。どう「行事化」するかも課題かもしれない。ユダヤ民族は過ぎ越しの祭りを3000年以上続けている。「桜ライン311」http://t.co/sUhQVHID

定期的に思い出しつつ継承出来る記憶。
どう行事化するか?
桜は何十年かすれば枯れてしまうので、その後も植え続けていく必要はあります。

災害の記憶を「美しく」残し、行事を続けるといえば、神戸のルミナリエがありますね。

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