経済人類学的ニート論

ニートがニートに付いて考えてみました。虐めないで下さい。
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---- @Kaya3728

「個人が働く目的は、文化的に決定されるのであり、単なる食料不足というような文化的には規定されない外的状況に対する、有機体の反応などではない」

2012-02-16 11:54:55
---- @Kaya3728

「一群の未開人が金鉱の交付や船舶の乗組員に変じたり、あるいはたんに、努力の動機を全て奪われて、まだ魚に道あふれた小川の傍らで安んじて死を待つままになる、といった過程は、外的に持ち込まれたか少なくとも外的に引き起こされたかした激しい変化の只中に置かれた民族に対して生じることである」

2012-02-16 11:57:23
---- @Kaya3728

ニートが働かない一因は、食えるからではなくて、労働の先に、社会的な承認が展望できないからである。既に決定的になった社会的地位が、フリーター的な労働のによって撤回されうことはなくその先に、社会的な、文化的な充足が展望出来なければ人は労働の動機を見出さない。

2012-02-16 11:59:21
---- @Kaya3728

労働により、社会的な承認が生まれないのなら、特定のコミュニティにおける存在承認が無いのなら、人はしばしば堕落と死を選ぶことは文化人類学の歴史が承認している。

2012-02-16 12:03:04
---- @Kaya3728

人間が生きるという欲求は、生そのものに宿るものではなく、社会的な欲求に依存するのであり、更に当時的な食住が確保されているのなら「人間」は意欲を持たない。

2012-02-16 12:03:09
---- @Kaya3728

旧来の、個人がまだ社会に存在した時代ならば、労働はそのコミュニティにおける承認をもたらした。しかし、現代の分断された社会に属さない個人の労働行為は、更に派遣やバイトの様なその職場ですらコミュニティ機能を持たない労働は、本質的に「餓死」に対する欲求以外の何者も保証しない。

2012-02-16 12:05:39
---- @Kaya3728

それならば、そのような環境で単純な生存権が確保されている人間が労働に対して意欲を見せると言うのは、本来的な人類普遍的な性質ではなく、一種文化的美徳でしか無い。そして、その文化的美徳自体が通用する文化的共同体からの断絶こそが、その無気力の原因なのである。

2012-02-16 12:08:00
---- @Kaya3728

マスメディアが、ニートを批判し、働く意欲のなさを糾弾するのならば、ニートが簡単に付ける労働、職に対して社会的な承認を喚起しなければいけない。賃金の低い単純労働を、他の階層の労働と区別し、労働種自体に価値基準を定めると、労働に対して僅かに残された社会的な尊厳すらも消失することになる

2012-02-16 12:10:27
---- @Kaya3728

ボランティア等の社会的活動が、「人気」であるのは、それが社会的承認を伴うからであり、同時にそれが「大学生に人気である」という事実は、既存の社会形態、資本主義的形態に対する無意識の反発を示している。職業支援的な活動は、最適源の生活賃金と同時に、その社会的地位を保証しなければ無意味。

2012-02-16 12:12:15
---- @Kaya3728

根本的にあらゆる社会性の崩壊が現代の問題であって、エコノミックアニマル病は人間を死に至らしめる。

2012-02-16 12:15:00
---- @Kaya3728

同時に社会性の保証を進めないと、労働意欲は益々減退していくだろう。働いた所で家族も持てない、社会的なコミュニティももう存在しないというのなら若者が働こうなどと思うわけがない。それで私たちはネットや他の文化的活動を介して社会を作る。その集団がオタクなんじゃないだろうか。

2012-02-16 12:17:55
---- @Kaya3728

文化と社会の欠乏は、紙幣の欠乏より危機的であり、後者は前者の手段に過ぎない。バックボーンに文化とコミュニティを携えた老齢世代が、自らの欲求を貨幣と勘違いし、それを餌に、背景の消失した世代を喚起しようとしているのが現状の日本。エコノミックアニマルは貨幣だけでは餓死するのである。

2012-02-16 12:23:25
---- @Kaya3728

テレビメディアはアメリカの商業主義イデオロギーを輸入するという形で日本に導入されたのは歴史的に明らかで、それ故に一億総中流は経済的価値観を盲信し、世界第二位の経済大国を創り上げた。社会が皆貨幣という価値観に基づいて運営しているが故に人間の動機となっていたが現代はその前提が失われた

2012-02-16 12:28:35
---- @Kaya3728

「アメリカ」という国体は自由主義に基づき、経済的自由主義の背景は集産主義、社会主義的な社会性の否定である。文化衝突は必ず、強者が勝ち、経済性という価値観はそれ自体に力を内包する。

2012-02-16 12:31:15
---- @Kaya3728

私たちの問題は、階級闘争的な問題ではなく、価値観と構造の問題である。民主主義過程における、「利益集約」という役割の「利益」が一体何を指すのか系譜的に理解できている日本人がどれだけいるのだろうか。

2012-02-16 12:35:10