食品用の簡易放射線測定装置でできるだけよい測定を行うために:ATOMTEX AT1320の注意点編

まとめ「食品用の簡易放射線測定装置でできるだけよい測定を行うために」http://togetter.com/li/190400 の続編6は、ATOMTEX AT1320(http://bit.ly/xp9xFX )を取り上げます。チェルノブイリ事故後のベラルーシで開発された食品用簡易放射線測定装置で、機能を絞り込んだ低価格と堅牢さが売り物です。もともとγ線スペクトルを測定して放射性ヨウ素(I-131)、放射性セシウム(Cs-137)、放射性カリウム(K-40)を検出していましたが、最近もう一種類の放射性セシウム(Cs-134)の測定にも対応しました。測定前に塩化カリウム溶液を測定してK-40の影響を差し引いています(こちらのブログ記事参照http://bit.ly/th4QVA )。 福島の市民放射能測定所http://bit.ly/pKdc9D続きを読む
科学 γ線スペクトル 放射線測定 セシウム134 セシウム137 誤差
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注意点その1:ふたで指詰め事故

一ノ瀬修一 @ichinoseshu
ATOMTEX AT1320Aで指を挟む事故が起きました。注意喚起。blog記事最後の文参照ください。 < NaI Φ63 mm > http://t.co/0Wv80Fgy
SOSOAO @SOSOAO
見りゃわかる。ていうか測定所に子どもつれてくるなーと思う…。RT @ichinoseshu: ATOMTEX AT1320Aで指を挟む事故が起きました。注意喚起。blog記事最後の文参照ください < NaI Φ63 mm > http://t.co/XwZYYGLz
一ノ瀬修一 @ichinoseshu
やっぱそういう反応をされる方がいらっしゃるんですね。。残念。 RT @SOSOAO ていうか測定所に子どもつれてくるなーと思う…。
ただの |ωΦ)ฅです @emacat_bot
@ichinoseshu @sosoao 今、頑張っている測定士も多くはお母さん達だし…

(測定依頼に来る人だけでなく、測定担当者にも子供連れのお母さんがいるというのは市民測定所ならではの事情)

SOSOAO @SOSOAO
汚染度合いにもよりますが、こちら(東葛)はかなり恐ろしい線源が持ち込まれる可能性が高いですからね。RT @emanon_uk: @ichinoseshu @sosoao 今、頑張っている測定士も多くはお母さん達だし…
ただの |ωΦ)ฅです @emacat_bot
@SOSOAO @ichinoseshu そう言うのは子ども以前にキチンと管理しないと部屋ごと汚染されて数値が正しく出せなくなります。
SOSOAO @SOSOAO
ATOMTEXファン的にはきちんと仕事に専念できるといいなと思います〜。RT @emanon_uk: @SOSOAO @ichinoseshu そう言うのは子ども以前にキチンと管理しないと部屋ごと汚染されて数値が正しく出せなくなります。
ただの |ωΦ)ฅです @emacat_bot
@SOSOAO @ichinoseshu あ、この問題はATだけでは無く、どの製品にも起こり得る事なのてま、全ての方に注意喚起が必要なのです。

(ふたが開いた状態のATOMTEX AT1320の状況を、こちらのブログ記事http://bit.ly/xPUB7b の下から3枚目の写真でご覧いただけます)

一ノ瀬修一 @ichinoseshu
AT1320Aは、閉まる時に指を逃がさずに押し潰す、凶器な角度があります。せめて壁際に配置して一定角度以上フタが開かないようにすることが第1の暫定対策だと想います。もう1機種これと同じデザインがある。@emanon_uk あ、この問題はATだけでは無く、どの製品にも起こり得る事。

注意点その2:仰天の誤差表示「0 ± 0.0」

(この仰天誤差表示の問題は、福島原発事故後にこの装置が福島の市民放射能測定所http://bit.ly/wa019j に導入され、これで取った測定値が公表され始めた時から問題になっていました。くわしくは野尻先生のブログ記事「誤差に迷う」http://bit.ly/sMXQgz をご覧下さい)

津田和俊@てっぽう撃つでぇ @kaztsuda
そう言えば今朝の朝日新聞の市民測定所の記事について、「あの記事の説明はおかしいんじゃないの?」と問い合わせが来ていたのだった。今は、一般の人も、すごく勉強しているぞ。
津田和俊@てっぽう撃つでぇ @kaztsuda
この朝日新聞の記事、元はと言えばATOMTEX AT1320AのND表記が、0.00±0.00と出る例と、<2.73と出る例と、二通りあるのが問題で、しかも前者は誤差がゼロということはありえず、この誤差計算はどこか間違ってるはず、ってクレーム、結局メーカーに治してもらえないの?

±と不等号の2通りの表示の意味の違いについては、福島の市民測定所の測定装置別のデータ解説ページhttp://bit.ly/siy2cP に一応説明があります。
1)「±数値」の形式の場合、±の後ろの数字は95%信頼区間(すなわち統計誤差σの2倍)
2)「<」が使われている場合、統計誤差が100%を超えている

実際の測定結果のプリントアウト(たとえばこのブログ記事http://bit.ly/yioR2l の貼り込み画像を拡大してご覧下さい)を見ると、不等号は統計誤差の値が100%を超える測定値の左側についています。逆に言えば、±表示は統計誤差の値が100%以下の場合に限って使われていることになります。
統計誤差の値は測定値に対する百分率として計算されますので、「統計誤差が100%を超える」とは「統計誤差>測定値」という状況を意味します。
なお、1)2)いずれの場合も、測定値からバックグラウンドを引いた値は負にはならなかったものと考えられます。

HATA Takeshi @lookingawry
AT1320Aの0.00問題はユーザのクレームを受けて現在メーカーと代理店(アドフュー)で鋭意対応中と聞いてます。QT @kaztsuda ATOMTEX AT1320AのND表記が0.00±0.00と出る例...誤差がゼロということはありえず、この誤差計算はどこか間違ってるはず
津田和俊@てっぽう撃つでぇ @kaztsuda
そうなのですか。元々このメーカーの製品はCs134に対応しておらず、外部にパソコンを接続する解析ソフトを日本で別に開発したと聞いてました。 @lookingawry AT1320Aの0.00問題はユーザのクレームを受けて現在メーカーと代理店(アドフュー)で鋭意対応中と聞いてます。

(↑まとめ主が昨年夏に初めて見たたカタログでは測定できるのはヨウ素131、カリウム40、セシウム137の3つだけだったのですが、最新版カタログhttp://bit.ly/xp9xFX ではセシウム134が追加されています。これは日本独自の仕様で、福島の市民測定所の装置は、昨年9月の導入以来ずっとCs134とCs137の両方の値を測定しているところから、始めから日本仕様のものが入っていたことがわかります)

HATA Takeshi @lookingawry
.@kaztsuda 端末版(?)はまだ見たことないので明後日 @auroracurry に行って見てきますが、アドフューテックのPC接続版は、ATOMTEXの作ったATMAというソフトにアドフューがアドオンで詳細データ解析&管理機能を追加してる雰囲気です。

(↑「端末版」とはパソコン接続ができず、専用の小型端末で操作するオリジナル仕様の装置をさします)

HATA Takeshi @lookingawry
.@kaztsuda Cs134にメーカー側で対応してなかったものを日本代理店で...という風には見えません。今回の0.00問題についても、ATOMTEXにソフトを修正してもらわないと日本側では手が出せない領域だと聞いてますし。
津田和俊@てっぽう撃つでぇ @kaztsuda
ああ、そうなのですか。メーカーはものすごくタカビーだという話は聞いてますので、これは当分はユーザー側で自衛しないとダメそうですね。 @lookingawry 今回の0.00問題についても、ATOMTEXにソフトを修正してもらわないと日本側では手が出せない領域だと聞いてますし。
HATA Takeshi @lookingawry
ベラルーシの会社ですからねぇ(^^;日本の代理店はユーザとメーカとの間で板挟みになって大変かと。ともあれしっかり要求&対応していかないとですね。QT @kaztsuda: メーカーはものすごくタカビーだという話は聞いてますので、これは当分はユーザー側で自衛しないとダメそうですね。
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コメント

nao @parasite2006 2012年2月17日
キーワードにハイライトを追加しました。
nao @parasite2006 2012年2月18日
ATOMTEX AT1320の「誤差±0」表示は、現在メーカー側で3月をめどに対応が進行中とのことです。この装置をお持ちの皆様、もうしばらくお待ち下さい。
nao @parasite2006 2012年2月19日
ATOMTEX社の測定装置は、他のメーカーの装置と違って誤差としてσ(標準偏差)ではなく2σ(95%信頼区間)を表示しているとみられます。従ってこの装置でとった測定値を報告・公表するときは誤差の値が2σ(95%信頼区間)であること、従って検出限界値(3σ)を計算するにはこの値を3倍ではなく1.5倍しなければならないことを必ず明記してください。
nao @parasite2006 2012年2月25日
ATOMTEX社製椅子型ホールボディカウンターの検査結果レポートに表示されるMDA=Minimum Detectable Activityは誤差σの3.29倍であることがわかりましたので、リストの中に解説を追加しました。
nao @parasite2006 2012年2月26日
2通りの検出判定基準値、3σ(日本で一般的に使われている検出下限値)と3.29σ(Minimum Detectable Activity)の違いの説明をリストに追加しました。
nao @parasite2006 2012年3月13日
【ベラルーシ製食品用放射能測定装置ATOMTEX AT1320をお使いの方へ】仰天の誤差表示「0.00±0.00」を修正するデータ解析ソフトの改訂版はもうお手元に届きましたでしょうか?届いた方がおられましたら@parasite2006 までご一報下さい
nao @parasite2006 2012年3月15日
@mikage さんの便利なWeb公開用放射線スペクトル表示ツール SPViewer Ver2.8が公開されました http://t.co/0lBsq5Vf ATOMTEX AT1320のファイルフォーマットに正式対応。とれたスペクトルデータを画像ではなく再解析可能な形でWebに表示できます。
nao @parasite2006 2012年3月30日
ATOMTEX AT1320の「誤差±0」表示を修正する解析ソフトの改訂版のの公開が遅れており、4月後半になるとのことです。あわせてカリウムが多い試料を測定するとK40のバックグラウンドの引きすぎでCs134が過小評価される問題が発覚し、対応要請中だそうです。
nao @parasite2006 2012年4月6日
ベラルーシ製食品用測定装置ATOMTEX AT1320のデータ解析ソフトの改訂版の近況について、@kaztsuda さんから情報を頂きましたのでまとめに追加しました。有難うございました。
nao @parasite2006 2012年5月2日
ベラルーシ製食品用測定装置ATOMTEX AT1320のデータ解析ソフトの改訂版は現在βテストが進行中で、正式公開は6月になる模様とこどもみらい測定所(@kodomiraInfo )さんから情報をいただきましたのでまとめに追加しました。有難うございました。
nao @parasite2006 2012年5月4日
ベラルーシ製食品用測定装置ATOMTEX AT1320には、小型試料容器(500 mL, 100 mL)で測定すると測定値(Cs134, Cs137, K40の全核種)が過大評価されるという問題があり、こどもみらい測定所(@kodomiraInfo )さんが実測結果とともに注意喚起して下さっています。いきさつをまとめに追加しましたのでぜひご覧下さい。
nao @parasite2006 2012年5月4日
@kaztsuda さんのつぶやきを2件見落としていたので急いでまとめに追加しました。どうもすみませんでした。
nao @parasite2006 2012年5月12日
ベラルーシ製食品用測定装置ATOMTEX AT1320の結果レポートに表示される±と不等号の2通りの表示の意味の違いについて、説明を追加しました。
nao @parasite2006 2012年5月30日
ベラルーシ製食品用測定装置ATOMTEX AT1320のデータ解析ソフトの改訂版Ver. 1.3.2.1がついに公開されユーザー配布が始まったとの情報をこどもみらい測定所(@kodomiraInfo )さんよりいただきましたのでまとめに追加しました。有難うございました。
nao @parasite2006 2012年6月2日
消費者庁と国民生活センターが共同で自治体向けに無料で貸し出す食品用測定装置の第6次配分の入札が行われた結果日本サードパーティ株式会社が落札し、ATOMTEX AT1320 50台が配分されることになりました(プレスリリースこちらhttp://bit.ly/M7ACRQ )。
nao @parasite2006 2012年6月2日
日本サードパーティの製品カタログhttp://bit.ly/M7ALF7 では外付けのパソコンが付属しておらず、このままではスペクトルが見えないはずですが、これまで消費者庁の貸出しで採用されたのはすべてスペクトルの見える機種ばかりでした。本当に大丈夫かしら?
nao @parasite2006 2012年6月5日
日本サードパーティの製品カタログhttp://bit.ly/M7ALF7 では外付けのパソコンが付属していなかったATOMTEX AT1320ですが、念のため本社の英文ホームページを探すとオプションでノートパソコンを外付けできるモデルがhttp://bit.ly/KsOVmg
nao @parasite2006 2012年6月5日
落札を知らせる日本サードパーティのプレスリリースhttp://bit.ly/M7AC にある調達概要の抜粋をみると、あくまでスペクトルを測定できる機種が前提条件だったことがわかります。実際に配分されるのはノートパソコン外付けモデルhttp://bit.ly/KsOVmg に間違いありません。
nao @parasite2006 2012年6月12日
AT1320Aは他のNaI検出器入り簡易測定装置と違って、Bi214の609keVのピークをCs134(低エネルギーピーク, 605 keV)ではなくCs137(661 keV)と誤判定する癖があります。ご注意下さい。@kaztsuda さん、情報有難うございました。
nao @parasite2006 2012年6月12日
AT1320Aはサンプルチェンバーの鉛の遮蔽壁はNaI検出器入りの食品用簡易測定装置の現行機種の中ではトップクラスの厚さを誇りますが、サンプルチェンバーの外側に検出器の端が突き出している部分の周辺の遮蔽が以外に甘く、ここに遮蔽を追加するとバックグラウンドを下げることができます。@kaztsuda さん、@hippomcc さん、情報有難うございました。
nao @parasite2006 2012年6月21日
AT1320Aの解体洗浄レポートのまとめを見つけましたので、セクション「ハードウェアの改造に走り始めた大胆不敵なユーザーたち」に引用を追加しました。@kodomira_matome さん、情報有難うございました。それにしても、この機種のサンプルチェンバー内部に液体が流れ出すとあとが大変なのですね。
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