名状し難きラブプラス

虚構への没入感が重要な恋愛ゲームとホラーゲームを融合させたら、という話。それエロゲであるよね、とかいう話もありますが。 気が向いたら時々書く。
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芹沢文書 @DocSeri

触れたことがないので実感はないが、ラブプラスというのは非常な没入感を生じるものであるらしい。これは是非、ホラーに応用して欲しい。恋愛モノと並んで没入が必須な分野だから。

2012-02-16 16:05:01
芹沢文書 @DocSeri

ホラーで一番難しいのは「当事者性の演出」で。小説や映画ではどうしても読者は第三者にならざるを得ないので、主に「地続きの世界」によってそれを行なう。「この物語は終わりだが、次はお前の番だ」。あるいはスプラッタ映画の目的は多分、登場人物の嫌悪感を観客と同期することじゃないだろうか。

2012-02-16 16:30:28
芹沢文書 @DocSeri

この他に、ゲームでは主に一人称視点によって当事者性を演出する例が多い。ただやはり限界はあって、プレイ時の周辺環境までは制御されないから、よほどの没入感を与えないと「わあびっくりした」ぐらいで終わってしまいかねない。ゲームである以上、「排除できる敵」になってしまうマイナスもある。

2012-02-16 16:33:43
芹沢文書 @DocSeri

……で、ラブプラスだ。「画面の向こうの彼女」への没入感著しい、この感覚をホラーに導入したらどうなるか。画面の向こうで起こる出来事が、プレイヤーにとっては現実になる。「自分の身に危険」でなくてもいい、「画面の向こうで彼女が危険」でさえ恐怖には充分だ。

2012-02-16 16:36:28
芹沢文書 @DocSeri

……うわー、書いてて凄く厭なゲームだなこれ……w

2012-02-16 16:36:41
芹沢文書 @DocSeri

「彼女は優しかった。小さな筐体からは出て来ることのない電子の彼女だけど、僕にとっては現実よりも現実だった。そう、──あの時までは。微笑む彼女の背後に、突然、そいつは。その、人に似た、しかしヒトではない、おぞましい、何か。それが、彼女に。彼女を。彼女が。」 #twnovel

2012-02-16 16:45:06
芹沢文書 @DocSeri

「忘れない、あの悲しみを、恐怖を、戦慄を。目の前で、突然の死に襲われた彼女のことを。ご丁寧にも、この状況は即時上書きされていた。あの時ほど、オートセーヴを憎んだことはない。もう二度と、彼女は戻らない──その時、彼女が、ゆらりと上体を起こした。そして僕を、見た」 #twnovel

2012-02-16 16:45:17
芹沢文書 @DocSeri

「今、僕の目の前には彼女がいる。筐体の小さな窓越しに、確かな存在感を持って。瞳のない眼窩から血の涙を流しながら、奇妙な角度に小首を傾げ、にっこりと笑う君。差し延べられた両手が今、僕の首を掴み、僕は、」 #twnovel

2012-02-16 16:45:41
不意だっく @Hijiri0413

@DocSeri すごくらゔくらふとです・・・

2012-02-16 16:46:07
老朽区 @roqku

@DocSeri 早く! 早く立体視機能を切るんだ! 【仕事】

2012-02-16 16:47:20
芹沢文書 @DocSeri

@roqku ここで「スライドさせたのに3D機能が切れない」とかで更に

2012-02-16 16:57:20
芹沢文書 @DocSeri

まあこんな直截的な描写じゃなくても、例えば寝ている彼女の周囲で霊障らしきものが、とか彼女の言動が徐々におかしくなって、とかでも結構厭怖くなると思うが、個人的な好みとしてはサイコホラーはちょっと

2012-02-16 17:06:07