マクロビオテック(食の陰陽)の元祖、石塚左玄に学ぶ~人類は「穀食動物」→明治以降の肉食化で病気増加

日本における食の陰陽学=マクロビオテックの創始者である桜沢如一が学んだ石塚左玄の食養学よりポイントを抽出しました。彼は「蛋白質、脂肪、炭水化物」を三大栄養素とするドイツ流の栄養学とは異なる「ミネラル栄養学」を提唱。特にナトリウム(陽)とカリウム(陰)のバランスに注目した。石塚食養学のポイントは、「食本主義」(心身の病の原因は食)、「人類穀食動物論」、「身土不二」(住む土地の食べ物を摂る)、「陰陽調和」、「一物全体」(一つの食品を丸ごと全部食べる)です。
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花盗人 @nusubito_hana

石塚 左玄は明治時代の日本の軍医・医師・薬剤師で、玄米・食養の元祖。食養会をつくり普及活動を行ったとのこと。栄養学がまだ学問として確立されていない時代に食物と心身の関係を理論にし、医食同源としての食養を提唱したとのことです。

2012-02-14 22:00:33
花盗人 @nusubito_hana

石塚左玄の食養学のポイント 1.食本主義:「食は本なり、体は末なり、心はまたその末なり」と、心身の病気の原因は食にあるとした。人の心を清浄にするには血液を清浄に、血液を清浄にするには食物を清浄にすることである。・・・因みに「ガン」は汚れた血を浄化するために生まれるという説もある

2012-02-14 22:03:57
花盗人 @nusubito_hana

石塚左玄の食養学のポイント2.人類穀食動物論:「人類は穀食(粒食)動物なり」。臼歯を噛み合わせると粒が入るような自然の形状でへこんでいるため、粒食動物とも言った。または穀食主義。人間の歯は穀物を噛む臼歯20本、菜類を噛みきる門歯8本、肉を噛む犬歯4本なので、人類は穀食動物。

2012-02-14 22:08:24
花盗人 @nusubito_hana

石塚左玄の食養学のポイント3.『身土不二』:「郷に入れば郷に従え」その土地の環境にあった食事をとる。居住地の自然環境に適合している主産物を主食に、副産物を副食にすることで心身もまた環境に調和する。⇒沖縄のサトウキビのキビ砂糖か体を冷やし、北海道のてんさい糖は温めるってやつですね

2012-02-14 22:11:44
花盗人 @nusubito_hana

石塚左玄食養学ポイント4.陰陽調和:当時の西洋栄養学で軽視されていたミネラルのナトリウム(塩分)とカリウムに注目。陽性のナトリウム、陰性のカリウムのバランスが崩れすぎれば病気に。ナトリウムの多いものは塩のほか肉・卵・魚と動物性食品、カリウムの多いものは野菜・果物と植物性食品。

2012-02-14 22:14:18
花盗人 @nusubito_hana

石塚左玄食養学ポイント5.一物全体:一つの食品を丸ごと食べることで陰陽のバランスが保たれる。「白い米は粕である」と玄米を主食としてすすめた。食べ物は全体として調和し、不要なものはない。玄米や麦等の穀物穀物や未精製の砂糖、塩、野菜の皮、アク等も,できるだけ丸ごと命を大切にいただく

2012-02-14 22:17:15
花盗人 @nusubito_hana

石塚左玄食養学ポイント~.穀物菜食の補足:穀物と野菜、芋、豆、海藻類を中心とした食事。比率は主食(穀物)が5、副食の野菜や海藻が3~4、魚介類を中心とする動物性たんぱく質は1程度が目安。・・・やはり海に囲まれた日本人は肉(四足)よりも魚介類ですね・・・フクシマで汚染されましたが

2012-02-14 22:21:48
花盗人 @nusubito_hana

石塚左玄食養学ポイント~陰陽調和の補足:「陽」は収縮していく求心的なエネルギーで,カラダを温める働き。「陰」は拡散していく遠心的なエネルギーで、カラダを冷やす働きが有るとされる。マクロビオティックではこの陰陽の原理をもとに、食べ物の性質を判断し、調和させる。.

2012-02-14 22:24:12
花盗人 @nusubito_hana

石塚左玄食養学ポイント~食べ方:食べ物の吸収・消化をよくし、食べ過ぎをふせぐために、少なくとも30回以上は噛む

2012-02-14 22:26:42
花盗人 @nusubito_hana

人類が穀食動物であることは歯の特長から明白⇒人間の歯は成人で32本。そのうち20本が臼歯と呼ばれる臼状の歯で、穀物をすり潰す役目。前歯8本は門歯と呼ばれ野菜を包丁のように切る歯。残り4本は犬歯と呼ばれる尖った歯で、木の実など硬いものを食べるため。⇒人間の歯32本は穀物菜食のため

2012-02-14 22:47:47
花盗人 @nusubito_hana

食養道からみた動物性たんぱく質の有毒性①「肉と野菜を双方バランスよく摂る」という考え方には、西洋発の「美食主義」の食思想が流れている。しかし、これは日本においては「現代」特有の考え方で、以前はなかった。そして、動蛋白摂取が増えるに従い、病気も増えていった

2012-02-14 23:04:09
花盗人 @nusubito_hana

この美食主義は、肉に固執する。その代表であるフランス料理は、動蛋白を中心に高度な調理法と多様なソースにより、人間の欲情を誘い、肉を貪り食いたいと考える者を誘い込む魔性を持っている。これは、古今東西の聖人がこうした料理を慎んだのとは対照的。

2012-02-14 23:08:10
花盗人 @nusubito_hana

動物の肉には良質なアミノ酸が組成しているにも関わらず、人間はこのアミノ酸を消化する酵素を持たない。なぜなら、人間は肉食獣ではなく、歯型から草食動物であることを物語っているから。また、人間が動物の肉を食した場合、腸内で酸毒化する。「肉はスタミナのモト」では決してない。

2012-02-14 23:13:19
花盗人 @nusubito_hana

明治以降日本の西洋化は、動蛋白摂取を行うことが、栄養学に則した正しいこととされた。ところが食養道から考えて、日本は「身土不二の食思想」からすれば、地理的にみて肉を必要としない文化圏にいる・・・古来より日本列島は地理的にナトリウムの多い土地柄であるから。

2012-02-14 23:17:59
花盗人 @nusubito_hana

一方、日本と異なるヨーロッパ大陸では、米も作らず、魚も採らずの遊牧民は、日本の温暖な気候風土とは異なる。日本はカリウムが少なくナトリウムが多いのであるから、肉食をしなくても健康に差し支えはない。一方ヨーロッパはカリウムが多くナトリウムが少ない。ここに東洋と西洋の違いがある。

2012-02-14 23:20:47
花盗人 @nusubito_hana

明治維新後欧米化が進むにつれ、日本の食文化は一気に欧米風に傾き、明治半ばには正食である米御飯の量を減らし、うま味の肉食中心に、お菜も塩分の少ないものが少量になり、しかも漬物を食べる習慣が廃れ、代って食後に果物などのデザートを食べる欧米風の食事法が流行した。

2012-02-14 23:28:36
花盗人 @nusubito_hana

当時流行した肺結核や、結核性痔ろうなどは、こうした和食を洋食化したからだという。日本人が白人の文明を近代的な社会と妄想し、今日までの土着な食生活を破壊して、それを模倣したことは、大きな様々な病因をつくる原因になったと指摘する医療関係の専門家もいる。

2012-02-14 23:35:03