茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの「天声人語はいっそのこと、紅旗征戒わが事にあらずを貫いてはどうか」の連続ツイート(第510回)

脳科学者・茂木健一郎さんの2月20日の連続ツイート。 本日は、今朝ふれた「あのこと」について深堀りしましょう。
てこ 随筆 essay 茂木健一郎
toshihiro36 9167view 0コメント
6
ログインして広告を非表示にする
  • 茂木健一郎 @kenichiromogi 2012-02-20 05:14:56
    しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!
  • 茂木健一郎 @kenichiromogi 2012-02-20 07:09:06
    今朝の天声人語、ひどい。このコラム、季節の移り変わりなど「花鳥風月」を書いているとそれなりに読めるんだけど、政治のことを書くと本当にひどい。緻密なロジックと世界観で語るべきことを、花鳥風月でごまかすから、読むべき見識が一つもない。
  • 茂木健一郎 @kenichiromogi 2012-02-20 07:09:30
    天声人語は、もう、季節の移り変わり限定の、「花鳥風月コラム」にした方がいいんではないですか。
  • 茂木健一郎 @kenichiromogi 2012-02-20 08:18:28
    「連続ツイート」第510回をお届けします。文章は、その場で組み立てながら即興的に書いています! 本日は、今朝ふれた「あのこと」を深掘りいたしましょう。
  • 茂木健一郎 @kenichiromogi 2012-02-20 08:19:47
    てこ(1)言うまでもないことだが、内容は形式と大いに関係する。五七五で表現できることもあるし、章立ての長文でしかかけないこともある。メニュエット方式で示せることも、ブルーノートで動かせることもある。だからこそ、内容によって形式を選ばねばならぬ。
  • 茂木健一郎 @kenichiromogi 2012-02-20 08:34:04
    てこ(2)日本における「随筆」という言葉は、たとえば吉田兼好や清少納言のそれを思い起こさせるのであろう。感性に根ざして、簡潔に自然の動きや心のゆれを表現する。短い文章の中で世界観を示すわざは、日本語の一つの「精華」であって、末永く受け継いでいかなければならない。
  • 茂木健一郎 @kenichiromogi 2012-02-20 08:22:19
    てこ(3)ところで、英語のessayはしばしば「随筆」とか「随想」と訳されるようだが、似て非なるものである。essayの守備範囲は、日本語の「随筆」よりも広い。たとえば、ベルクソンの「物質と記憶」のような、論理的かつ長文の記述も、またessayとなる。
  • 茂木健一郎 @kenichiromogi 2012-02-20 08:23:37
    てこ(4)英語のessayを、吉田兼好的な随筆と、狭くとってしまっているところに、日本の文化の掛け違いが生じているように思う。たとえばノーベル賞学者クルーグマンのコラムはessayではあるかもしれないが、随筆では断じてない。政治や経済を論ずるのに、徒然草のスタイルはなじまない。
  • 茂木健一郎 @kenichiromogi 2012-02-20 08:25:11
    てこ(5)なごり雪や桜の花のほころび、子どもの笑顔を描写するのには適した「随筆」のスタイルは、残念ながら、政治や経済のことを論ずるにはまったくそぐわない。多くの人の利害にかかわり、場合によっては国の命運がかかることは、硬質で、論理的に緻密な記述にならざるを得ない。
  • 茂木健一郎 @kenichiromogi 2012-02-20 08:26:37
    てこ(6)随筆の美意識からは、政治や経済の硬質な論理性は避けられるべき野暮なのであろう。しかし、それは仕方がないことである。内容が異なるのだから、文章のスタイルも変えなくてはしかたがない。それを無理にあてはめるから、惨めな結果になって本人にとっても周囲にとっても迷惑となる。
  • 茂木健一郎 @kenichiromogi 2012-02-20 08:27:56
    てこ(7)朝日新聞の天声人語は、花鳥風月を論じたときにはさすがに冴えがあり、吉田兼好の伝統を引き継いでいると評価できる。しかしこれが政治や経済になるとからっきしダメなのであって、それはスタイルが合っていないのだということに、もうそろそろ気付いて止めたらどうか。
  • 茂木健一郎 @kenichiromogi 2012-02-20 08:29:52
    てこ(8)小林秀雄の「無常といふ事」は随筆の珠玉だが、その小林は政治や経済のことは黙して語らなかった。随筆の魂を貫くには、覚悟がいる。藤原定家は、「紅旗征戎わが事にあらず」と書いた。そこに、いかに凄まじいまでの自負と、信念があったか。「天声人語」の筆者は思い起こしたらどうか。
  • 茂木健一郎 @kenichiromogi 2012-02-20 08:31:33
    てこ(9)政治をあいまいな雰囲気で語り、最後は「こまったものですね」とか、「もっとしっかりして欲しいものです」と締める「天声人語」話法は、テレビを始め、日本のメディアを侵食して、政治的言説を劣化させている。時には、書かない勇気も必要。随筆家には随筆家の誇りを貫いてほしい。
  • 茂木健一郎 @kenichiromogi 2012-02-20 08:32:06
    以上、連続ツイート第510回「天声人語はいっそのこと、紅旗征戎わが事にあらずを貫いたらどうか」でした。

コメント

カテゴリーからまとめを探す

「中国・四国」に関連するカテゴリー

ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする