毎日斗ヶ沢記者による住宅省エネとクリーンディーゼル導入の可能性

まとめました。
エネルギー
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斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
私は以前から紙面などで脱原発を主張してきました。それは、原子力が過渡的なエネルギー源であるという認識に基づいています。石油、石炭が有限の資源であると同様に、ウランも有限です。将来にわたって、有限の資源で人類のエネルギーをまかなうということは考えられません。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
しかも、原子力施設には危険性があるわけですから、脱原発の方向に進むことは当然だと思っています。有限ではないエネルギー源、具体的には太陽の恵みをいただく太陽光発電、太陽熱発電、地球自体のエネルギーを利用する地熱発電が将来の中心エネルギーになるべきでしょう。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
問題は脱原発の時期。直ちに全原発を廃止した場合、何で代替するのか。現在のように火力で補うということには、多くの問題があります。大気汚染につながるし、石炭には放射性物質さえ含まれています。地球温暖化防止、資源節約という観点からは火力発電をできるだけ減らすのが筋です。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
太陽光、風力などの再生可能エネルギーの開発・普及は強力に進める必要があるでしょう。しかし、現状では、それで原子力の穴を埋めることは無理です。電力の安定供給、産業・経済への影響を考えなければなりませんが、私は経済の知識が乏しく、その観点からの判断はできません。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
ということで、直ちに、あるいは10年程度で脱原発を実現すべきか、新設をやめて40年ぐらいかけてゆるやかに原発を廃止するのかという点については、まだ自分で結論を出せる状態にはありません。しかし、脱原発に向けてすべきことはあり、その努力を少しずつしています。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
すべきこととはもちろん、省エネルギーです。電気をこまめに消すといった個人的な努力はもちろんそれなりにしていますが、ここで言いたいことは、抜本的に減らすための社会的取り組みです。私たち(水と緑の地球環境本部)が取り組む一つは 住宅分野の省エネルギー化。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
毎日新聞社とリフォーム産業新聞社、(株)イーソリューションの3社は「毎日エコ住宅情報館」というサイトを昨年6月にインターネット上に設けました。環境配慮型、省エネルギーにつながる住宅設備・機器を製造している企業を紹介するサイトです。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
毎日エコ住宅情報館はサイトだけではなく、セミナーを定期開催し、メーカーと工務店のネットワークづくりをしています。その中から、「エネルギーパス」制度の導入の動きが出てきました。エネルギーパスは「住宅のエネルギー性能」を数値化して表示する制度で、欧州ではすでに普及しています。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
その住宅で1年間を通じて快適に過ごすには、1平方㍍当たりどれだけのエネルギーが必要かを表示します。家を買う、借りる人はその数値(数値が低いほど性能がよい)を見ると、おおまかな電気・ガス代が推定できて、選択の材料の一つになります。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
一方、住宅メーカーは数値の低い高性能の住宅をつくらなければ売れないので、断熱や遮熱がしっかりとしていて、空気の流れなども考慮した省エネルギーの住宅をつくる努力をします。こうして、エネルギーパスという「見える化」制度の導入で、 欧州の住宅は一気に省エネルギー化が進んだと
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
欧州で実績のあるこのエネルギーパス制度を日本でも導入しようと、日本エネルギーパス協会が昨年夏に誕生しました。毎日エコ住宅情報館は同協会と連携して、導入に向けた努力をするつもりです。日本の住宅がドイツ並みの断熱をしたら、消費エネルギーは相当減ると考えられます。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
住宅・家庭分野での省エネルギーとともに重要なのは、運輸分野。ここでは、クリーンディーゼル普及促進協議会と協力して、クリーンディーゼル乗用車の普及に向けて、クリーンディーゼルの理解を広げる活動に取り組んでいます。ディーゼルは排ガスが汚い、環境に悪いと思っている方はいませんか。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
ディーゼル車=環境汚染源というのは、昔の話。1980年代までは、ディーゼル車はガソリン車に比べて、排ガス中のNOX(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)が多いという難点を抱えていました。ところが、90年代に「コモンレール」方式などの技術革新が一気に進みました。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
その結果、NOXやPMは劇的に減りました。技術革新後のディーゼル車を「クリーンディーゼル」と呼びます。欧州では、乗用車の新車市場の50%以上はクリーンディーゼル車です。ところが、日本は同0・2%(!)。どうしてこんな開きがあるのでしょうか。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
いくつかの理由がありますが、大きかったのは東京都などがディーゼル車乗り入れ規制をしたこと。これは旧型の商用車(トラック、バス)を対象とした措置ですが、 乗用車も含まれるかのような誤解が広がり、ディーゼル乗用車が売れなくなりました。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
売れなくなると、メーカーはつくらなくなります。つくらないと、ディーゼル車を知る人が減り、一層売れなくなります。この悪循環が十数年続いています。しかし、クリーンディーゼル車は環境保全の観点からは優れた車です。ガソリンに比べて、燃費は30%前後よいのです。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
原油からはガソリン、軽油、重油などが一定の比率でできます。今は軽油の消費量が少なく、輸出したりしています。クリーンディーゼルが普及すると、ガソリン、軽油をバランス良く使うことができます。環境保全、資源の有効活用の面から、ディーゼル車を増やすべきなのです。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
ディーゼル車へのマイナスイメージが払しょくされていない、車種が少ないなどの問題が山積していますが、最近、マツダがCX-5というクリーンディーゼル乗用車を発売しました。この売れ行きがどうなるかが注目されます。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
日本の大手自動車メーカーはみな、欧州ではクリーンディーゼル車を販売しています。技術はどこも持っているので、マツダ車が売れたら、次々に参入する可能性があります。クリーンディーゼル普及促進協議会と毎日新聞社などは17日、「クリーンディーゼル・シンポジウム」を開きました。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
開催場所は札幌モーターショー開催中の札幌ドーム。モーターショーは北海道で初開催ということで、盛り上がっていました。シンポジウムには、150人以上が参加してくれました。北海道の人は平均走行距離が長いので、燃費の良さ、走りの良さというディーゼル車の優位性が発揮されやすい地域です。
斗ヶ沢秀俊 @hidetoga
私はシンポジウムのパネルディカッションの進行役を務めましたが、「クリーンディーゼル車普及は北海道から始まったと、後に言われることを願っています」と結びました。 クリーンディーゼルの知識は協議会のHPで得られます。http://t.co/8qzCUgh5

コメント

あかさたな @emesh 2012年2月20日
エネルギー安保とかエネルギー自給率という問題もあるし、 省エネを進めれば脱原発が可能というのは楽観的すぎるかと思います。 .@hidetoga
あかさたな @emesh 2012年2月20日
オイルショック後ずっと省エネが叫ばれ、実際に進めていったのに、 エネルギー消費量が数倍に膨張していったこともありますし。.@hidetoga
あかさたな @emesh 2012年2月20日
皮肉な話なのですが、脱原発というに取り組む場合、今の日本の課題である、製造業の流出や、人口減社会というのは ある意味で確実な「省エネ」であるわけです。.@hidetoga
あかさたな @emesh 2012年2月20日
見通しがあまりに悲観的だと仰られるかも知れませんが、楽観的に見た結果があの事故だったので、エネルギーの見通しは悲観的に見過ぎるくらいでちょうど良いのだと私は愚考いたします。.@hidetoga