- bot_miura9
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……胤義様、結局、質問には答えてませんよね。
上手くはぐらかした物です。全く……。
ちなみに、この火の神は迦具土(カグヅチ)といい、屠った剣は「天之尾羽張(アメノオハバリ)」という神になります。
火神被殺の神話で産まれた神は、天之尾羽張の子という事になります。
よし、じゃぁ続きだ。イザナギ命はもう一度妻に会いたいと、死者の国である黄泉の国まで出向いたのだ。そして御殿までやってくると、扉越しに「迎えに来たから、一緒に帰ろう」と呼びかけたのだ。
2012-02-20 23:22:05だけどイザナミ命は「もう遅いのです。私は黄泉国のなめこ汁を食べてしまいました。黄泉国の食べ物を食べると、黄泉国の住人になってしまい、生者の国には戻れないのです」と断ったのだ。だが諦めきれないイザナギ命はなおも食い下がる! そしてイザナミ命はついに折れた。
2012-02-20 23:27:04なめこ汁に限らず、黄泉国の食べ物は「黄泉戸喫(ヨモツヘグイ)」といいます。
黄泉国の釜で煮炊きした料理という意味なのですが……。
あ、これならなめこ汁もバリエーションにあるかもしれない(;´∀`)
「そこまで言うのなら、黄泉大神と話し合って来ます。その間決して私の姿を見ないで下さい」と……。しかし古今東西「見るな」と言われれば見ちゃうフラグ成立だ。イザナギ命も例に漏れず見てしまう。その時彼が見たものは……! 衝撃の展開は約五分後!! この後すぐ!!
2012-02-20 23:32:05「見るな」と言われたのに見てしまったイザナギ命の目に写ったものとは! なんと! ゾンビ化したイザナミ命だったのだ! イザナギ命は驚いて逃げる。「約束破った上に何逃げてんだゴルァ!!」という至極尤もな怒りに駆られ、イザナミ命は黄泉国で出来た取り巻き「ヨモツシコメ」たちに後を追わせた
2012-02-20 23:37:06ま、例によって子供向け神話なのでアレな表現は省いている胤義様ですが、こちらは【補足説明】なので書いちゃいます(・∀・)
伊邪那岐命は髪にさしていた櫛の、太い歯を折って灯火にしました。
そこに見えたのは……。
宇士多加礼許呂呂岐弖
(うじたかれころろきて)
ウジがたかり、咽び泣いて、
於頭者大雷居。
(頭には大雷がいた)
於胸者火雷居。
(胸には火雷がいた)
於腹者黒雷居。
(腹には黒雷がいた)
於陰者拆雷居。
(陰部には折雷がいた)
於左手者若雷居。
(左手には若雷がいた)
於右手者土雷居。
(右手には土雷がいた)
於左足者鳴雷居。
(左足には鳴雷がいた)
於右足者伏雷居
(右足には伏雷がいた)
并八雷神成居
(併せて八柱の雷神が(伊邪那美命から)成っていた)
……絵面的にどう考えても【大人の皆さんには解りますよね】ですよね!
妻が【クリムゾン】されている現場に出くわして逃げるなんて、人間失格だって昭和の文豪も言ってますが……神様ですから。(・∀・)
ちなみに日本書紀には「これが夜に火を1つだけ灯すのを忌む由来」とあります。
古代では夜には二つ以上の火を灯す風習がありました。
1つだけ灯すと、揺らめく影がモノノケのように見えるから……らしいです。
平安時代初期頃にも、この風習はたしかあった気がします。
それから、日本書紀の『ある書』ではイザナミが「見ないで」と言っているのにじっと見続けた所、「もう、恥ずかしいです! 私も見返します!」と、見返され、恥ずかしくなったイザナギが「もう帰る! 縁を切る! お前には負けないもんねー!」というほのぼのとはしてますがよくわからない話も載ってます。
世に言うエクストリーム鬼ごっこの始まりだな。捕まったら、即、死! イザナギ命は黄泉比良坂を駆け下りながら、髪や櫛や桃やなめこを投げつけ、どうにか逃げきると、黄泉比良坂の入口を大岩で塞いだのだ。そこでイザナギ命とイザナミ命が岩を挟んで会話をする。
2012-02-20 23:42:05この桃は意富加牟豆美命(おほかむづみ)という。桃は破邪のアイテムなんだぜ【倭男具那王】 RT @bot_miura9: 世に言うエクストリーム鬼ごっこの始まりだな。捕まったら、即、死! イザナギ命は黄泉比良坂を駆け下りながら、髪や櫛や桃やなめこを投げつけ、どうにか逃げきると、
2012-02-20 23:49:59ちなみに伊邪那岐命が投げつけた
髪飾りは葡萄の実となり、黄泉醜女たちがそれを食べてる間に逃げます。
また追いつかれそうになると櫛を投げつけ、それがたけのこになります。なめこではありません。
そしてそのたけのこを黄泉醜女が食べている間にまた逃げます。
……さすがにこいつらダメだと思ったんでしょう。
今度は先述した八柱の雷神が軍団を従えてやってきます。
それを剣で払いながら黄泉比良坂の麓までやってくると、そこに生えていた桃を投げつけます。
すると黄泉国の軍団が逃げて行くのを見て、伊邪那岐命は「葦原中国(下界)の人々も同じように守ってくれ」と願いを籠め
日本武尊がおっしゃった名をつけたのです。
そして伊邪那美命がやって来たので、千引き石という大岩で道を塞ぎます。
「一日千の人をSATSUGAIしてやる!」 たしかにイザナギ命は酷いと思うが、このキレ方は怖い。イザナギ命は何故か開き直る。「お前がそんな酷い事をするというのなら、オレは毎日千五百の人を産ませてやる!」 ……これが、毎日のように人の寿命が尽き、人が産まれる理由なのだ。
2012-02-20 23:47:05しかも、この時、伊邪那美命に「黄泉大神」なんて名前をつけちゃいます。
……記紀において「名をつける」という事はそこに留め置くという事で……もう黄泉国から出られないようにしてしまったんですね。
ちなみに黄泉比良坂を塞いだ岩には「道反之大神」と名づけます。
黄泉比良坂を塞いでしまったので、もう誰も黄泉国を行き来できなくなります。
そしてイザナミ命と別れたイザナギ命は「ああ怖かった。なんと穢れたトゥルン感の無い国へ行ってしまったのだ。早く禊をしなければ」と、現代のスカウターでは測れない程の男子力の高い台詞を言いながら体を洗う。その時にまた沢山の神様がトゥルーンと生まれたのだ。
2012-02-20 23:52:04ちなみに原文では
「吾者到於伊那志許米志許米岐 穢國而在祁理 故吾者爲御身之禊而
(吾は いなしこめしこめき 穢き国にありけり故、吾は御身の禊せむ)」
と言って、筑紫国日向で禊をします。
一応フォローしておきますと……神は穢れを非常に嫌います。
歴史好きでも、特に朝廷や公家好きな方ならよくご存知と思いますが、
穢れとは「汚い」というより「気枯れ」と言います。
死は気力が枯れ果てた状態で、それに関連するものに触れると生きる気力を奪われると信じられて来ました。
黄泉国はそういった「気枯れた国」ということなのです。
そしてその中で最後に生まれた三柱は特に高貴なトゥルン感がしたので気に入り、それぞれに国を与えた。アマテラス大神には高天原を、ツクヨミ命には夜の国を、スサノオ命には海原を治めるように言ったのだ。
2012-02-20 23:57:05三柱はそれぞれの国へ行ったのだが、スサノオ命は亡き母に会いたくて仕方がない。そこでどうしたのか……。今日はここまで。さぁ、もう寝なさい。
2012-02-21 00:02:05天岩戸
そうだ。妻を亡くしたイザナギ命が高い男子力を発揮しながら、アマテラス大神、ツクヨミ命、スサノオ命を産んだんだな。そしてスサノオ命は母が恋しくて仕方がない。……イザナミ命が亡くなった後に生まれたのに、何故母がイザナミ命なのかは(※ただし神様に限る)という事で深く考えてはいけない。
2012-02-21 22:52:04本来古事記や日本書紀は、各地方の神話の寄せ集めなのです。そこから生まれた矛盾なのでしょうね。
スサノオ命は与えられた海原の国を治めず泣きわめくばかり。あまりの状況に父であるイザナギ命が理由を尋ねると「だってママンに会いたいんだもん!」と答えたので、あまりの幼稚さに怒ったイザナギ命はスサノオ命を追放してしまったのだ! お前たちも我儘を言って泣いてばかりではいけないぞ。
2012-02-21 22:57:05スサノオ命は母の元に向かうのに、姉であるアマテラス大神に挨拶しに行こうと高天原へ行く。しかしこの様子を見てアマテラス大神は弟が攻めて来たと勘違いしてしまうのだ。スサノオ命は身の潔白の証明するために賭けをする事にする。その方法はなんと……子供を産むことだ!!
2012-02-21 23:02:05