- a_matsumoto
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先ほどはじめて @hazuma さんとお目にかかり、示唆に富むお話をうかがえた。引き続きよろしくお願いいたします…というとなんかゴニョゴニョした感じですが、遠からずいろいろご紹介できるのではないかと。
2012-02-20 16:26:07昼に某所で嫌原発と日本、みたいな話題になってぼんやりやりとりを耳にしていたのですが、現代のけがれとしての世の解釈傾向を見るに現場作業をされてる方々はいわば一種の人柱なんですかねぇ。なんかあっちゅうまに日本昔話的世界に。ただしやや殺伐とした。
2012-02-20 20:12:44そして、物語研究の界隈でちらと耳にしたのですが、本来論的な童話の構成要素って結構な率で残虐性が入っていることらしいですね。Omitすると口伝の力を失うとか(詳細割愛)。感情的な動きが強い昨今、科学や近代の中にぽっかりと中世と民話が産み落とされてるのが今なのでは。
2012-02-20 20:15:10ぐるっと回って原発というのが神の火的な見方をされてるというのは割と周知のところ。科学の勝利という既存の科学史観的なコンテクストから今は明らかにズレている。ニーチェの神から原始信仰的な神へ。ってか中世より前だよね、これ。畏怖恐怖絶望としての神と火。
2012-02-20 20:17:11今の日本は、1)悪魔の火を恐れる宗派のけがれ落とし活動、と、2)科学的にリスクマネージしようとする動き、の対立なんでしょうねぇ。そしてこの二つは言語的にも別位相なので実はも何もなく典型的なディスコミュニケーション。この先鋭加減を受け止める闇鍋用語的な意味で「政治」、と。
2012-02-20 20:22:49そして、ちょっとだけ情緒的に語ると、宗教的構図がめっきり濃くなってるところで、エリアーデ的な豊饒さがそこに無いのが悲しい。何を絶望とするかという問いに答えるとすると、エリアーデがくびき殺されるかのような今の状況が悲しい。原発やら何やらの難しい状況ではなく。
2012-02-20 20:28:21ポストモダンと魔女狩り、という本はおそらく書けてしまうように思う。ちょっと難度上がるけど金融ももはや魔術になってきてるのでセットで扱えるよ。
2012-02-20 20:34:20そして、民話の話に戻ると、根源的な恐怖を内包した物語を受容できない社会になってるというのは、もしかすると古代中世よりもしすてみっくリスクは上がってるのかもですね。シャーマンもいないし。村の長老もいないし。
2012-02-20 20:35:46おそらく今は理と知が、ついでに情報も効かないんだよね。情念と怨念で動いてる。感情的というよりもうちょっと重くてどろっとしたもの。311を皮切りにバベルは崩れて言葉は乱れたんだよ。暗黙の共同体だったはずの中に、根深い異文化を生み出したのだよ。おそらく。
2012-02-20 20:50:29思想が大事だ、言葉が大事だ、という声は分かる。でも、無意識に「話せば分かる」という前提に立ってやしないだろうか、と。もはや、「話すことすら成立しえない」というディスコミュニケーションを目の前に何を紡げばいいのだろう。
2012-02-20 20:52:01@boheism なんとなーくですが、戦後ミステリーと伝記ものがあのような基本構造をとったのがなぜか、後者は(説にもよりますが)象徴として天皇という構図をどこか意識していたのは、みたいな議論が今腹落ちしてる感じです。日本の「型」とは何か、みたいなところに思えます。
2012-02-20 20:59:12いまね。おそらくは次の村上春樹が出てきうる状況と思うのですよ。まだ気配が無いし、それを成しうる人が誰かというのは思い当たらないのだけれど。もしかすると日本人でないかもだけれど。でも、日本から出そうよ。条件揃ってるんだよ。消化して昇華して吐きだそうよ。
2012-02-20 21:23:36@kush 現実を見るキャパが無くて、覆い隠してしまったのが絆でしょうね。という訳で、見事なまでに我々はAKIRAを生んでしまいましたよ。冒頭の大佐(だったか)のセリフは綺麗に今の状況を示してますよ。
2012-02-20 21:27:18例えば、だけれども今時分の救いってのは「あさがきーて、toi toi toi」なんだろうなぁ。一見ささやかすぎて見過ごしてしまうけれども。
2012-02-20 21:43:12@massina 代替できてない=けがれが祓えない、から排他になっちゃうんでしょうね。つまり、社会安定装置としての日本的宗教は今負け戦でもある、と。
2012-02-20 22:09:36@massina ミーは目下の状況は「AKIRA」に見えております。で、漏れ出たものは見たくない、と。約束に基づいた宮崎駿的世界でもなくニュータイプもいないぞ、と。雪風もいないぞ、と。
2012-02-20 22:14:01@swmemo それはむしろ逆説を内包しているかもしれん。もともと「話すことすら成立しえない」のが近代ではないのだろうか。「神は死んだ」を受けてハイデガーが考えたことはたぶんそういうことであり。だから問題はコミュニケーションじゃなくて集約方法(ガバナンスもその一つ)の不在かなと。
2012-02-21 05:32:38がれき問題を受けて「コミュニケーションの不成立」が注目を集めているけど、そもそもがれき以前の問題として、ぼくらが暮らす近代にコミュニケーションは成立していたのだろうか。ハイデガーの論考が妥当なのだとすれば、たぶんもとよりコミュニケーションなんてなかったはず。
2012-02-21 05:35:05コミュニケーション=分かり合いというのが近代には成立しないのだとすれば、コミュニケーションの不成立自体は主たる社会的な問題ではない。不成立の中でも社会を維持してきた以上、不成立なりに意志を集約する方法(極めて広義のガバナンス)は存在したはず。その不全こそが問題なのではないか。
2012-02-21 05:40:07コミュニケーションが不成立なのに意志を集約する方法なんてあったの?と思うかもしれませんが、相対的な意味で機能していた民主主義とか、不完全性が低減した状態の市場メカニズムって、まあそういうことなんでしょう。で、前者は前提から崩れつつあり、後者は不完全性が再び上昇していると。
2012-02-21 05:43:23