カネを媒介としない新しい経済について

モノがあふれ、そこから得られる喜びがめっきり減っている今日この頃。モノ(≒カネ)にこだわった旧来の経済観が、次々に起こる新しい現実を上手く説明できなくなってきている。旧来の貨幣経済を吸収発展させる形で、カネを媒介としない新しい経済が生まれつつあるように見える。ある人はそれを評価経済と呼ぶ。名前はまだ固定していないが、この新しい経済について語ろう。
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Eiji Sakai @elm200

確かに貨幣経済は手痛いし雇用は減る。だが非貨幣的な別の経済があるとしたら?雇用される以外の生き方があるとしたら?新しい思考の枠組みが確立するまで人は不安なもの。未来は実は明るいと最近考え始めている。 / “21世紀の『自助論』が必要か…” http://t.co/2jONTBXY

2012-02-21 06:36:59
Eiji Sakai @elm200

「カネが媒介しない経済」とかほとんどの人には語義矛盾に聞こえるのだろうな。数学の虚数 i のようなものなのかもしれない。複素数を導入することで、数学上のさまざまな現象を統一的に説明できるようになり、見通しがはるかによくなった。そういう補助線として非貨幣経済を考えてほしい。

2012-02-21 06:41:55
Eiji Sakai @elm200

モノの消費には、必要的消費と記号的消費がある。前者は、人間の生理的欲求を満たす必要最小限のもの。毎日食べるコメとか。後者は、使用価値より承認欲求・所属欲求など社会的な欲求を満たすもの。社会的地位を示す高級車とか。実は記号的消費って、ネット上の活動で置き換え可能なんだよね…。

2012-02-21 06:46:36
Eiji Sakai @elm200

社会的承認欲求を満たす記号的消費が、実はいまやモノの消費の大半を占めていて、これが半分に減るだけで、エネルギー問題が事実上解決してしまうのではないだろうか。高級スポーツ車への欲求がゲーム(グランツーリスモ)に置き換えられていった過程を想像してほしい。

2012-02-21 06:49:57
Eiji Sakai @elm200

記号的消費は、モノの上に構築された SNS だった。記号なのだから、純粋にデジタル情報として交換されるべきところ、インターネット以前の世界では技術的に難しかった。だから不器用にモノの上に記号を刻みつけて、天然資源とエネルギーを大量消費しつつむりやり流通させたのだ。なんと原始的な。

2012-02-21 06:55:26
Eiji Sakai @elm200

昨今のソーシャルゲームの興隆も、モノの記号的消費が仮想アイテムの消費に置き換わったものと考えることができる。実際、リアルじゃもてない男がキャバクラ嬢相手にアイテムを配って悦に入ったりしているらしい。それってまさにキャバクラで高級シャンパンを開けてるのと同じ…。

2012-02-21 07:19:55
豊井 @1041uuu

@elm200 必要的、記号的とは別に趣味的という枠があるという前提ならうなずけますが、趣味的消費を記号的という枠に内包するなら、デジタルで代替できないものも多いですよ。これは原始的なものへの執着などのあきらかに不毛なものを無視したとしても同じです。

2012-02-21 07:22:44
Eiji Sakai @elm200

ソーシャルゲームは、ちょっと特殊な例だったかもしれない。ここの仮想アイテムはゲーム運営者によって完全に制御されているので、希少性・転売可能性というモノの性質を完全に満たしている。情報だが実質はモノのようなものだ。仮想とはいえモノだからカネとはよく馴染む。

2012-02-21 07:25:37
Eiji Sakai @elm200

.@_1041 そうでしょうね。全部代替することは無理でしょう。でも半分代替されるだけで経済に計り知れない衝撃があります。あとデジタルネイティブ世代の趣味的消費は、よりデジタル的になる可能性もあります。子供のころの環境が趣味の確立に大きく影響しますから。

2012-02-21 07:28:46