第24回公開講座 放射線と健康
2012年2月18日(土) 13時30分-16時55分(開場:12時30分)
ニッショーホール(日本消防会館)
放射線医学総合研究所 広報課
プログラム
13:30-13:35 開会挨拶 米倉義晴(放射線医学総合研究所 理事長)
13:35-13:50 原発事故と放医研の役割 明石真言(放射線医学総合研究所 理事)
13:50-14:30 子どもに対する放射線の影響~子どもを持つ専門家からのメッセージ
今岡達彦(放射線防護研究センター 発達期被ばく影響研究プログラム チームリーダー)
14:30-15:10 これからの放射線事故への「備え」
杉浦紳之(緊急被ばく医療研究センター長)
( 休 憩 )
15:30-16:10 生命活動を見る・知る・理解する ~分子イメージング
藤林康久(分子イメージング研究センター長)
16:10-16:50 重粒子線がん治療 ~より短期間に、より優しく
辻比呂志(重粒子医科学センター融合治療診断研究プログラム プログラムリーダー)
16:50-16:55 閉会挨拶 村田貴司(放射線医学総合研究所 理事)
開会挨拶
米倉義晴 (放射線医学総合研究所 理事長)
原発事故と放医研の役割 13:35-13:50
明石真言 (放射線医学総合研究所 理事)
第24回公開講座 放射線と健康 日時 2012年2月18日(土) 放射線医学総合研究所 http://t.co/30gmj1AK http://t.co/CpFVlnQF
2012-02-19 09:05:34原発事故と放医研の役割 明石真言「昨年3月11日の事故にどんな役割を果たしてきたか今後どんな役割を果たして来たかについてご説明。放医研は1954年第五福竜丸乗組員への影響調べること、原子力を安全に使用するための機運が高まり1957念設立」
2012-02-18 13:37:51明石真言「今回の事故で専門家の現地派遣だけでなく千葉の研究所では線量評価、情報発信などを行なってきた。放医研がこういう対応をする根拠は防災基本計画の中に原子力災害対策編に緊急被ばく医療派遣チーム派遣と記されている」
2012-02-18 13:40:05明石真言「国内事故については緊急被ばく医療派遣チームつくり現地派遣、医療活動行う。海外事故対応はH22念独自に設置したREMAT 知見技術使って現地で医療支援するチーム このチームの最初の派遣が福島第一発電所事故対応となってしまった」
2012-02-18 13:42:15明石真言「事故後自衛隊機で派遣 H21年度の自衛隊機を使用した患者搬送の協議に基づき対応することができた。3/12日8:10 放医研のヘリポートに自衛隊機降りて専門家を派遣 これが現地にはいった初めての医療チーム 医師1名 看護師1名 線量評価専門家1名」
2012-02-18 13:44:10明石真言「これだけではなく13日15:05 下志津駐屯地よりチームが出発。今回の事故は複合災害 ライフライン途絶。わずかに通じた衛星電話2回線で大熊町オフサイトセンターで東京と千葉と連絡とった」
2012-02-18 13:46:05明石真言「14日の3号機爆発2F診療所、県立医大、放医研等へ搬送 15日にはオフサイトセンターからも避難をセざるを得なくなった。2000名以上の汚染検査、状況説明して安心して頂く活動 1/31まで電話相談16449件」
2012-02-18 13:47:42明石真言「東京の水道水からヨウ素検出時には500件/日問い合わせ。ホームページには8/31までに1000万以上のアクセス 国民の方々がいろんな情報知りたがっていると認識」
2012-02-18 13:48:55明石真言「6/27~7/28 174名現地でWBC検査などの対応。WHO,国連科学委員会で情報発信。簡単ではございますが3/11からの活動についてご説明致しました」
2012-02-18 13:50:28質問(事故に対応してどういう整備必要と思ったか)明石真言「現地の医療体制がまだ整っていない。24時間受け入れ態勢を今後共維持していくと共に現地に人を送って現地での活動もしていくこと」
2012-02-18 13:52:33子どもに対する放射線の影響 ~子どもを持つ専門家からのメッセージ
今岡達彦 (放射線防護研究センター 発達期被ばく影響研究プログラムチームリーダー)
子どもに対する放射線の影響 今岡達彦「放射線防護研究センターに所属しております。放射線利用の際の安全担保の部署 放医研では医学での利用と安全担保をクルマの両輪のように進めている。6年前から子どもへの影響を研究するプロジェクトに参加している。プライベートでは二児の父」
2012-02-18 13:54:58今岡達彦「1950年代のオックスフォード小児がん調査 癌や白血病の子どもをもったお母さんとそうでないお母さんの比較 どういう原因か調べた。妊娠中にお腹のX線検査を受けたかどうか 白血病の子どもがいないお母さんは10%検査したことがあると答えたのに対しいるお母さんは1.4倍」
2012-02-18 13:57:53今岡達彦「子どもの被ばく影響については、1950年代に“オックスフォード小児がん調査”が古くはある。“白血病の子ども×妊娠中の腹部X線検査”: 白血病の子、1.4倍で発生、→しかし調査結果については、白血病・癌影響、しかし記憶や参加率に左右されにくい生涯追跡調査の必要性提起」
2012-02-18 13:58:32今岡達彦「そういう意味で、広島・長崎の原爆被爆者の追跡調査は追跡調査、人数も多い調査。子どもの被ばく、“影響はやや大きい”、胎児の被ばく“影響は小さい”という、ことがわかった。しかし1945年の原爆投下、癌は70・80歳代ででてくる病気、最終的な結論には継続調査が必要」
2012-02-18 14:01:12今岡達彦「病気のこどもをもった母親は妊娠中のX線検査を受けた事をよく記憶しているかもしれないことと参加率にも関わるかもしれないため記憶や参加率に左右されない調査が必要とされた。」
2012-02-18 14:02:05今岡達彦「放医研の最新研究成果①: マウスの実験、マウスは寿命が短く生涯追跡、影響が研究しやすい。結果、子どもの被ばく:“影響やや大きい”、胎児の被ばく:“影響は小さい”」
2012-02-18 14:02:44今岡達彦「広島と長崎の原爆の追跡調査から 其々の年齢での被曝でがんリスクどれだけあるか 30歳は1.1倍 0~5歳は1.2に満たない 胎児期では少なかったもののより長期間の追跡調査が必要と考えられている」
2012-02-18 14:04:04今岡達彦「放医研の最新研究成果②: マウスの場合、成体と幼若期の被ばくでは、影響が出やすい臓器が異なる場合がある。(結果を見やすくするため、放射線①・②共に多く照射)」
2012-02-18 14:05:21