電子書籍

解説してくれてあったのをまとめた
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いぬジュニア @dog_Jr

日本の出版取次と電子取次について

2012-01-23 21:47:42
いぬジュニア @dog_Jr

2009年の記事だけど、まず出版取次の2大巨人、トー販と日販について。この二社の年間売上をみると、それぞれが、書店最大手の紀伊国屋の約6倍、出版最大手の講談社の約5倍。/日販とトーハン、2大取次が寡占する日本の出版流通事情  http://t.co/NNsuL98R

2012-01-23 21:52:18
いぬジュニア @dog_Jr

取次第3位の大阪屋と比べても、4~5倍。つまり、出版業界の売上を大手同士のスキームで考えると、「出版社最大手(1000億)→取次最大手(5000億)→書店最大手(1000億)」というようになってまして、中間を取次が寡占する砂時計のような状態になってるわけです。もうけ過ぎですよね。

2012-01-23 21:58:19
いぬジュニア @dog_Jr

それで、今の国内出版業界は2兆円市場と言われていますが、その中で、取次が占める割合は、「約7割」になるとのこと。

2012-01-23 22:04:28
いぬジュニア @dog_Jr

これだけみると出版業界の癌にも見えなくもないですが、この取次2社と付き合えば、「書店=国内の書籍のほとんどが手に入る」、「出版社=全国の書店・コンビニへの流通網をとりあえずは確保できる」というメリットも大きいわけです。しかしどうしてこうなったのか?続いて、歴史をまとめます。

2012-01-23 22:05:58
いぬジュニア @dog_Jr

日本が太平洋戦争に突入していく中、政府は、言論統制のために、240ほどあった出版取次をすべて解体、日本出版配給株式会社(日配)1社に統一させました。しかし、その後戦争に負け、GHQに施策により、日配は解体。その後急遽できたのが、トーハン、日販、大阪屋といった総合取次だそうです。

2012-01-23 22:14:00
いぬジュニア @dog_Jr

記事をまとめてるだけなので、ちゃんとした文章が読みたい人は、元記事を読んでください。うっとうしい人は、アンフォローしてください。元記事http://t.co/Hok1YQyh

2012-01-23 22:15:46
いぬジュニア @dog_Jr

本が売れた時のマージン比率は、書店;約22%、取次:約8%、出版社:残り、だそうです。余談ですが、例えばアップル、(言っていいのかな?)は30%持っていくので、出版社に入る割合は同じくらいですね。

2012-01-23 23:20:07
いぬジュニア @dog_Jr

あと、(言っていいのかわかりませんが)某出版社の人に聞くと、電子取次のビットウェイは、無料で電子化したコンテンツをいくつかの電子書籍ストアに流してくれる代わりに、マージン50%取っていくそうです。

2012-01-23 23:21:42
いぬジュニア @dog_Jr

戦後の、言論の焼け野原にできあがったのがこれらの取次だったというわけです。

2012-01-23 22:20:10
いぬジュニア @dog_Jr

一度まとめると・・・取次(大手2社)は、出版社と書店のやりとりの出入口を押さえながら、その通行料で、出版業界市場規模の7割以上をもうけている。しかし、そこに頼らざるを得ない書店と出版社の構造がある。

2012-01-23 23:26:54
いぬジュニア @dog_Jr

で、そこで出てきたのが、電子書籍。これにはそもそも、「場所」や「在庫」の概念がないので、別に各書店に配本する必要も、される必要もない。「返品」という大きなリスクを管理する必要がない。あれ?取次いらなくない?そこで出てきたのが電子取次。

2012-01-23 23:34:54
いぬジュニア @dog_Jr

書籍が電子化すれば、「送り手から顧客」または「送り手から書店を介して顧客」という、いわゆる"中抜き"という、取次がぞっとするような構想が叫ばれました。しかし、そううまくいくのか?・・・実際、そううまくはいかなかった。

2012-01-24 01:14:52
いぬジュニア @dog_Jr

例えば、電子書籍の形式で言うと、ストアやビューワーによってぜんぜん違うので、出版社が全部に対応しようとすると地味にマンパワーとコストがかかる。また、ストアごと作品ごとに売り上げを計上する手間もバカにならない。電子化から販売、計上までのフローを一括して行ってくれるそ組織が必要だ!

2012-01-24 01:39:41
いぬジュニア @dog_Jr

こうして現れたのが電子取次。注目したいのは、電子取次になったのは、凸版印刷(ビットウェイ)や大日本印刷(モバイルブックジェーピー)のような「印刷会社」であるということです。逆に、電子書籍界隈では、トーハンや日販のような「出版取次」のお話は全くと言っていいほど聞きません。なぜか。

2012-01-24 01:48:08
いぬジュニア @dog_Jr

初めにもまとめましたが、出版取次のビジネスは、書店と出版社の出入口を完全に押さえているところに優位性があります。しかし、これが通信会社やメーカーが運営する「電子書籍ストア」になった途端、その優位性は一気に無くなってしまいます。

2012-01-24 01:54:57
いぬジュニア @dog_Jr

そうした時に、出版取次が取るべき道は2つ。1つは、電子取次の機能を拡充させながら電子化のスキームを推し進める。もう1つは、電子化の流れに真っ向から反対し出版社や書店に圧力をかける。結果、取次は2の道を選びました。今でこそ取次は電子事業に力を入れ始めましたが、出遅れ感は否めません。

2012-01-24 02:00:34
いぬジュニア @dog_Jr

取次が電子化に逆行している時、海外からはamazonのkindleだとかibooksだとかいわゆる"黒船"の「噂」がスマートフォンと共に、日本市場に流れ込んできました。

2012-01-24 02:07:07
いぬジュニア @dog_Jr

一方、大日本印刷(モバイルブックジェーピー)にしても、凸版印刷(ビットウェイ)にしても、それまでケータイ用のアダルトコミック配信の取次を行っていたこともあり、そのまま、電子取次として事業を拡大していくのは当然のことでした。また同時期、メーカーや他の通信会社も事業を展開しだした。

2012-01-24 02:11:55
いぬジュニア @dog_Jr

あ、おもしろい例が。2010年にトーハンは、セブン&アイホールディングスと組んで電子書籍業界に参入、「セブンde立ち読み」(http://t.co/8AfIF3IJ)というサービスを展開しましたが、その内容は、書籍の一部だけを電子化して、購入は「紙の本」でさせるというものです。

2012-01-24 02:16:52