「なぜソーシャルメディアなのか」まとめ

よりかね けいいち @k_yorikane

せっかくだから、「なぜソーシャルメディアなのか」まとめ。

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①流行っているから、新しいから、では理由にならない。優れたメリットがないのなら、ノウハウが確立されている従来のPR手法を活用したほうがいいに決まっている。ソーシャルメディアでなければいけない、絶対的な理由。いったいこれは何なのか。

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②大前提として、人々はソーシャルメディアを必要としている。各種統計に現れているように、2008年の金融危機や、東日本大震災を経て、「富」よりも「つながり」を重視する価値観の移行が起きている。しかし私たちは個人や核家族単位中心の社会を構成している。

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③今さら一家三世代で一つ屋根の下に住もうにも、大きな家がない。近所付き合いをしようにも、機会がない。「つながり」を重視したくても、つながれない。大家族中心の社会構造に戻すのは現実的でない。だから私たちは、離れていてもつながれるソーシャルメディアを必要としている。

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④本題。インターネットの普及により、二つの大きな変化があった。一つ目は情報の流れ。それまではマスメディアしかなかった（例外はもちろんあったが無視できるレベルだった）。だから、優れた商品でなく、テレビCMを流した商品が売れた。

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⑤インターネットが一般化した2000年以降、大ヒットが生まれなくなった。なぜなら「価格ドットコムで値段をチェックし、Amazonや楽天で類似の安い商品がないかを探す」という手段を手に入れたから。ステマで騒がれているとは言え、口コミも重要な判断基準。

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⑥依然として最大の影響力を持つのはマスメディアだが、情報の流れは果てしなく複雑になった。選択肢が増えた。私たちは「皆と同じもの」でなく「自分にあったもの、自分が満足できるもの」を探すように変化した。

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⑦二つ目は情報爆発。今や誰もがブログやSNSで気軽に発信する。インターネットは無数の情報の流れを生んだだけでなく、情報の「量」も爆発的に増やした。情報を届けようとしても、人々はなかなか見てくれなくなった。押し売り、大量のポスティングチラシ。無理にでも見てもらおうとするが逆効果。

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⑧我々はサバイブする必要がある。例えば新宿や渋谷の繁華街で、広告や看板の全てを見ていたら目を回してしまう。しかし情報がなければ効率良く生活できない。そこで編み出されたのが、「いったん全ての情報を無視する」という方法だ。すべてを無視してから各々の基準に合致した情報だけを受け入れる。

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⑨基準とは何か。「人間関係」「興味・関心」「信頼」の3つ。Facebookに代表されるように、友人・知人の発信なら（100％信用するわけではないが）見てもいいかと思える。Twitterに代表されるように、興味・関心のある対象だけをフォローする。

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⑩そして、信頼。知り合いでも、誰の発信でも熟読するというわけじゃない。Twitterでも、思わず注目してしまう人というのは限られてくる。一つは、いつもいい情報を流してくれるという信頼。もう一つは、この人、あるいはこのブランドは好きだ、共感できる、という信頼。

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⑪信頼は、コミュニケーションを生む。顧客に理解してもらう機会が増える。顧客を理解し、改善のチャンスが生まれる。さらに、アクションのハードルを下げる。広告を見たときに「じゃあ買おうか」と思ってくれたり、「いいね！」「シェア」「RT」してくたりしやすくなる。継続的な関係を生む。

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⑫ソーシャルメディアは、情報爆発の現代において、人々にきちんと情報を届ける有力な手段だ。「人間関係」「興味・関心」をベースに「信頼」を構築していくことで、人々に選んでもらうことができる。これをマスメディアで達成するのは非常に困難。ソーシャルメディアならではの特長だ。（終）