parasite2006さんご教示感謝。新潟県食品持ち込み検査について留意点

新潟県 食品持ち込み検査体験! http://togetter.com/li/265590 こちらについて、いつもご教示いただいているparasite2006さんから 検査の問題点、注意点などを教えていただきました。 これから測定に行かれる方、これらを念頭においていらっしゃるといいかと思います。
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nao @parasite2006

@s__51 日本アイソトープ協会の資料「やさしい放射線測定―誰もが正しく測定するために―」を入手して読んでみました。放射線とは何かの基本的な説明に始まり、測定装置の写真や原理解説もあるのはいいけれど、今一番関心の高い食品のγ線測定関係の情報がわずかしか出ていないのが致命的

2012-03-01 03:41:41
nao @parasite2006

@s__51 また「機器の管理と精度」という章があるのはいいけれど、書いてあるのはほとんど装置の校正の話。最後の「測定された値の不確かさ」の項で繰り返し測定値の分布の簡単な説明はあるものの、ここから検出限界値を出して検出不検出の判定をし、結果を報告する手順の解説が抜けています

2012-03-01 03:58:21
nao @parasite2006

@s__51 どうも食品の放射線測定、それも簡易型測定装置を使ったγ線測定に絞って、装置の原理から使い方、測定結果の報告のしかた(これを解説した資料がないのは不思議)までカバーしたテキストを作らないといけないようです。

2012-03-01 04:04:59
nao @parasite2006

@s__51 食品測定の場合、単に測定を繰り返して測定値の平均と標準偏差を報告すればいい空間線量率測定と違い(続く)、標準偏差から検出限界値を出してこれを使って検出不検出の判定をする段階が加わります。さらに数値だけを読んでいればいい空間線量率測定と違い(続く)

2012-03-01 04:09:33
nao @parasite2006

@s__51 (続き)食品の測定ではスペクトルのピーク位置を見てデータ解析ソフトの核種判定が正しいかどうか確認する段階が欠かせません(実際には誤検出しやすい代表的な天然放射性元素をいくつか知っていればかなりの場合に対応できる)。

2012-03-01 04:27:00
nao @parasite2006

@s__51 NaI検出器入りの簡易型測定装置を使った食品の放射能検査は、ガイガーカウンターを使った空間線量率測定よりも正しく実行し結果を読むためのハードルが一段高い。測定する側が仰天測定を避けるにも、測定値を読む側が仰天測定に惑わされない眼をもつにも、食品専用のテキストが必要

2012-03-01 04:47:34
勝川 俊雄🐬 @katukawa

検証乙。スペクトルが見えない、カリウム補正が正しくできない検出器で「出たー」をされると生産者はきつい。 →山崎パン社のパンを測定して300Bq/kg程度検出、への@kodomiraInfoさん対応まとめ http://t.co/N41VsdTi

2012-03-01 05:09:02
nao @parasite2006

@niigatamama まとめご苦労様でした。食品持ち込み検査の体験レポートはとても貴重ですね。これから行かれる方にはよい参考情報になると思います。

2012-03-01 12:01:46
nao @parasite2006

@niigatamama 新潟県は持ち込み検査の試料の準備のしかたについて、とてもくわしい説明http://t.co/PWXy7CGG を用意されているのですね。測定の際は測定用の試料容器に指定された体積まで隙間なく試料を詰めることが一番大事なので(続く)

2012-03-01 12:08:39
nao @parasite2006

@niigatamama (続き)持ち込む前には重量よりもむしろ体積が不足していないことをしっかり確認するのが正確な測定値を出してもらうコツです。2 Lのペットボトルを途中で切って1 L入りのカップを作っておけば、ビニール袋入りの試料を入れてみて体積を確認するのに便利かも。

2012-03-01 12:20:30
nao @parasite2006

@niigatamama 測定担当の方のお話では「バックグラウンドを測る時にカリウム計算もしている」とのことですが、おそらくこの装置http://t.co/XrXO9OjM と同じように塩化カリウム(KCl)標準溶液を測定してK-40の影響を自動補正しているのだと思います。

2012-03-01 12:29:47
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

.@parasite2006 さんの「食品用の簡易放射線測定装置でできるだけよい測定を行うために:アロカCAN-OSP-NAI使いこなし編」をお気に入りにしました。 http://t.co/zLAAQvzR

2012-03-01 12:32:05
nao @parasite2006

@niigatamama ただ食品試料の中のカリウムの量は種類によってかなり変動し、カリウムの量があまり多いとバックグラウンド補正が不十分で検出限界値が大きくなってしまいます。食品成分表でカリウムの多い食品http://t.co/zoyl4z13 をあらかじめ調べておくのが吉かと

2012-03-01 12:37:20
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

@parasite2006 その場合は、食品成分表でサンプルにどれくらいK40が含まれているかを計算してから、差し引くというのは無意味ですか?カリウムが多く含まれている食品は、例えば、合算で50Bq/kgを超えるとGelで測定してくれるからいいのでしょうか。

2012-03-01 12:42:39
nao @parasite2006

@niigatamama いいえ、スペクトルを見ればK-40はCs-134とも137とも違う場所にはっきりしたピークを作りますからすぐわかります。問題はCs-134やCs-137のピークが出るあたりのバックグラウンドを(はっきりしたピークを作らないまでも)じわっと押し上げること

2012-03-01 12:50:41
nao @parasite2006

@niigatamama 新潟県は同じ機種の装置を3台3カ所(新潟、長岡、上越)に導入し、そのうち2台で2/22から先行測定開始だそうですが、測定結果http://t.co/04mFCo4C を見ると実際の測定日と測定場所がわからず、公表日だけが欠いてあるのはちょっと引っかかる

2012-03-01 12:43:00
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

@parasite2006 産地を見ると他県産以外は、地元の人間はどこで測定した大体かわかるのですが、測定日がないというのは、どういった問題が起きてきますか?

2012-03-01 12:50:22
nao @parasite2006

@niigatamama 測定日がきちんと書いてあればこそ、ある日のある測定を境に装置の調子が狂っているとはっきりわかり、原因を突き止めやすくなります。検査機関は装置1台ごとに運転日誌をつけ、いつ誰が何を測定したか記録しています。特定の人が測定したときに異常動作が集中すれば(続)

2012-03-01 12:58:25
nao @parasite2006

@niigatamama (続)その人が何か妙な使い方をしている可能性が疑われます。

2012-03-01 13:00:22
nao @parasite2006

@niigatamama また測定日が書いてあればこそ、今ヨウ素131が検出されていても事故からの日数と測定に使われたのがゲルマニウム検出器でないことを考えればまず間違いなく誤検出と判断できます。厚生労働省に報告される食品の検査結果には、検査成績報告書が見落とされた報告遅れが散見

2012-03-01 13:06:30
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

@parasite2006 なるほど。測定日については、公表してもらえるか話をしてきたいと思います。K40の件については、どう質問したらいいでしょう?

2012-03-01 13:04:34
nao @parasite2006

@niigatamama これは何をおいてもスペクトルのプリントアウトを依頼者に渡すよう働きかけて下さい。スペクトルの形を見れば、バックグラウンド補正が十分かどうか放射線計測の心得がある人なら検証できます。

2012-03-01 13:19:02