buveryさん の、ICRP111における「自助努力」とはなにか。

ICRP Publication 111 には、この汚れてしまった世界で、当事者がどう生活を再建し新しい日常を創り出していったらいいか、現実的に放射能と共存していくことを決断した人たちに、お勧めの考え方ややりかたが記述されています。 そのなかで、「自助努力」という言葉はとても大事な意味を持っていて、それについてのbuveryさんのつぶやきをまとめました。
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buvery @buvery

これはちょっとそういう分類そのものが違って、RT @konamih:  ICRP には「自助努力」という言葉がよく使われているけど,これは住民が自分たちで判断して主体的に動けるように政府が支えろということなんだね。が,日本でこの言葉は「自分の事は自分でやれよ」 #ICRP111

2012-03-04 20:01:33
buvery @buvery

中途半端になりまして失礼しました。席を外しておりました。本当は、エートスの人たちにしか言う気はなかったのですが、いきがかりなので、書いておきます。@konamih #ICRP111

2012-03-04 20:16:28
buvery @buvery

私が、疑問に思っていたことの一つ、『線量をどこかでリスクへ換算する必要があると思うが、それはどうするのか』でした。線量、測ってもよいけど、それがどれだけ危ないのか、はアプリオリには分からない、それはどうするのか。ロシャールさんはそれに対して @konamih #ICRP111

2012-03-04 20:18:49
buvery @buvery

『ベラルーシでエートスを始めたとき、線量計をお母さんたちに渡しました。世界中で母親の最初にすることは一つ、子どもの寝る所にいって線量を測る。そうするとだいたい低い。だいたいベラルーシの場合だと、薪ストーブのあたり位しか高くない』@konamih #ICRP111

2012-03-04 20:20:58
buvery @buvery

『ただ、数字が出ることはでる。そこで、放射能はもともとあって云々と説明すると、じゃあ、あんたの所はどうなんだ、と聞くので、フランスへ帰って放射能を測ってきましたよ。そうすると、まあ、フランスくらいは良いじゃないか、ということになった』@konamih #ICRP111

2012-03-04 20:23:37
buvery @buvery

『その後、家の周りは高くないが、森へ行くと高い、あそこへは危なくて行けない、というので、ちょっと待って、あなたそこで一日暮らしているわけじゃないでしょ、何時間いるの?という話をすると、そうか、時間を短くすればよいのか、となった』@konamih #ICRP111

2012-03-04 20:25:24
buvery @buvery

『実は、こうして、どの線量ならどのくらい危ないからこうするというのは、住民たちが話し合って決めているんです。』私、これを聞いた時に衝撃を受けましたが、同時に、『ああっ』と思い出したことがあります。エートスのアーリントンという文書です。@konamih #ICRP111

2012-03-04 20:30:44
buvery @buvery

これは、@birdtaka さん、エジンバラの山下さん、サンフランシスコの坂本さん、と私で翻訳したロシャールさんの論文ですが、エートスに載せてあります。http://t.co/oVkNtbwq この、図1のスケールがまさしくそれなんです。@konamih #ICRP111

2012-03-04 20:33:09
buvery @buvery

実は、外部被曝だけでなく、ホールボディカウンタを使って内部被曝も管理していますが、どこまでの汚染ならどう食べるのかも、同じように彼らが自分で決めています。これがその図2です。(私、自分で翻訳していて、意味に気がつきませんでした)@konamih #ICRP111

2012-03-04 20:36:12
buvery @buvery

ロシャールさんが見つけたことは、彼らが納得のいく生活を送るためには、『自分たちで線量を危険度に変換するスケールそのものを決定している必要がある』ということ。住民の主体的な活動を政府が支援する、も間違いではないけど、決定こそが本質だというのです。@konamih #ICRP111

2012-03-04 20:39:17
buvery @buvery

この話のあとで、私が、『人間は火を扱うのも学習してきたわけだから、五感では分からない放射能でも計器の助けを得て学習していける、という話ですね』と今日ツイしたことをロシャールさんに話したのです。@konamih #ICRP111

2012-03-04 20:42:01
buvery @buvery

その後、ロシャールさんは、これが人の生活にどういう意味を持っているのかを私に続けました。『実は、計測器を住民に配って、家の周りがそんなに線量が高くないということが分かった時、家のおばあちゃんが、いきなり家の外に出て行って、@konamih #ICRP111

2012-03-04 20:44:06
buvery @buvery

『どうしたことかと思っていると、すごい剣幕で奥さんに、あんた、私の弟のところへ電話をかけなさい、といっているんです。何をおばあちゃんが自分の弟に電話で言っているのかを聞いたら、 @konamih #ICRP111

2012-03-04 20:46:28
buvery @buvery

『おばあちゃんは「家のまわりの放射線は測ってもらってないってことじゃないか。あんた、もう放射線のせいにして、こっちへは来れないとはいわせないよ」と言っているんです。あのおばあちゃんの、あんなうれしそうな顔、見た事がなかった。』@konamih #ICRP111

2012-03-04 20:48:44
buvery @buvery

放射線が高かったりする状況を、住民が直接コントロールするというのは、単に被曝を防ぐというだけの意味ではなくて、人々がほんとに大事にしていることをとりもどすのに必要である、ということがロシャールさんの言っていたことでした。@konamih #ICRP111

2012-03-04 20:51:30
buvery @buvery

たまたま、私はいろいろ知っている状況にあるので、『住民対政府』の話とか、『自己責任と政府の無責任』という分類の話ではない、ということを言いたくなったのです。長々とおつきあい、ありがとうございました。@konamih #ICRP111

2012-03-04 20:53:50