【もうすぐ春ですね 完全版】福間健二・水島英己・宮尾節子 tweet連詩 #pw3
被災した人たちのことを思って、その心は「破裂するように」痛んだのだ。効いた。その作用。苦しみとほほえみの雲の、靴と靴下が、ゆっくりと離れ、足音のない訪問者の影が揺れて、「もっともっと女優を続けたかった」スーちゃんはいない。でも、もうすぐ春ですね。(もうすぐ春ですね1)#pw3j
2012-02-28 08:35:44恥ずかしげに顔を出す春。すると大雪が音もなく覆い隠す。もっとエネルギーをたくわえなさい、垂直にどこまでも伸びて行くには深く潜らなければならない、と。でも、感じることができるかしら?今日のダンスの喜びを。三名の歌の甘さを。そんなに深く長く俯いていて。(もうすぐ春ですね2)#pw3j
2012-02-29 12:08:42天国のひとはわたしに任せてとすーちゃんは、逝った。泣いてばかりいないで、笑顔見つけてみませんか。人のコトバなくしたら、草木のコトバ借りませんか。「朝は露を置くところ」ニューイングランドの詩人が見つけた朝。「泥は春を──」北国の人が見つける最初の泥。(もうすぐ春ですね3)#pw3j
2012-03-01 07:38:12その人の目を見る。その人の待ちこがれた春、その最初の泥のなかに目ざめる新しい生命を信じる。エミリーに負けない信じ方で。「内気なあいつ」も「年下の男の子」も「やさしい悪魔」もおっさんになって苦戦する冷たい風が吹く街からきのうの規則を追いだすのだ。(もうすぐ春ですね4)#pw3j
2012-03-02 09:39:56だれのために春の詩があるのですか?冬の戒律を簡単に南風が吹き破った。こんなにも長い不在はただ彼女の衣ずれの音を際立たせるためだったのだ。待ちくたびれた私があなたにはわかりますか?幽閉されているこの「岩屋」を融かして下さいと蛙と山椒魚が微風に祈る。(もうすぐ春ですね5)#pw3j
2012-03-03 08:55:20瓦礫の中で膝を抱えて泣いていた写真を覚えている、茶髪の伊藤茜さんが今は胸に夢と命を抱いている。「つらければ、無関係の事を書いてもいいよ」「何もなかったかのように、迎えるのもどうかと思う」春の詩は、誰のために書く。「いっぱい助けてあげたい」と茜さん。(もうすぐ春ですね6)#pw3j
2012-03-04 07:33:27雲の中から新しい雲があらわれる。風の脱がせる靴と靴下をあちこちに飛ばしながら。こんにちは、生きている人たち。見えない魔物の力に苦しめられても、地上にあるものはなにかして助けあっている。子供たちは砂袋を赤ちゃんみたいに抱いて運び、蕾はいい匂いがして。(もうすぐ春ですね7)#pw3j
2012-03-05 08:51:44かすみたちこのめもはるの雪ふれば、…。幻想が現実になるのは、ことばの蕾が春を感じて、張り出してゆくから。その前には一面の雪景色が、厳しい冬があり、瓦礫があり、…があり。今年はとくに遙々と春はやってきた。ことばもゆっくりと芽ぐめ。現実を深く感じて。(もうすぐ春ですね8)#pw3j
2012-03-06 17:03:12重いコート脱がせたのは、きのう届いた春一番の南風。寸断された橋のうえで、あざやかな弧を描いて。雨上がりの空に懸かるのは七色の、言葉の虹。「もっと笑えますように」と旅人の祈り。「こっちを振り向くな!」と消える白婆んばのバンザイ、バンザイ、万歳三唱!(もうすぐ春ですね9)#pw3j
2012-03-07 08:57:08世界は終わらないが、きのうは終わった。詩を楽しもう。ロンリーハートを路上に爆発させて。ふりむくな。寒さを忘れない膝がゆるゆるパンツはいて企むアタックはこうだ。蹴る。誘惑する。風と対決する。瓦礫の見る夢の奥の、来ない春にまで飛びちって光る詩になる!(もうすぐ春ですね10)#pw3j
2012-03-08 07:41:20****Thank You !****
本日の連詩(もうすぐ春ですね6)のモデルになって頂いた伊藤茜さん。(朝日新聞3月3日夕刊) http://t.co/cMMGnfgB
2012-03-04 07:56:26@yokoushio @acasaazul おはようございます。『「生きろよ、バンザイ、バンザイ」と言って、孫娘の救助を見届けて、自らは流されて行った祖母の話が国谷さんの番組であった。…「こっちを振り向くな!」とも叫んだ…』という水島さんのツイートと七尾旅人君のツイートより拝借。
2012-03-07 09:04:46おはようございます。ワンダースリー、12月1日からでしたから、99日で100回やったんですね。読んでくれたみなさん、ありがとう。宮尾さん、新しい相手とのさらなる冒険、楽しんでください。@sechanco @yokoushio
2012-03-08 07:48:53きょうの連詩ツイート、水島さんと宮尾さんを受けるラストを意識しながら、同時にきょうのイベント「詩を楽しもう」とそこからはじまるものを考えました。きょうのゲストのせきしろさんの名前にあやかって「世界」「きのう」「詩」「ロンリーハート」です。人と生きる表現。これからも追求します。
2012-03-08 07:58:16それから、宮尾さんの「6」に登場した伊藤茜さんの、膝を抱えて泣いている写真。あの膝にゆるゆるかっこいいパンツはいてもらって、ワンダーアタックだ、と思ったのです。あ、このままの書き方のほうがよかったかな。
2012-03-08 08:04:59ひとりでやったツイート詩は、だいたい10回分のメモをつくってやりました。ワンダースリーは、いつも、ほとんどどうなるかわからないやり方。この方がスリルがあったし、乱暴になることができた。おもしろかったです。
2012-03-08 08:09:48@acasaazul @sechanco おはようございます。ラストのこの連詩を実際の「路上」に置いて来たくなりました。人と日常を引きずり下ろす「悪魔」のようなものと「対決」してきた三名の百日がひとまず終わりました。ちょっと休んで、英気をたくわえ、また会いたいものです。
2012-03-08 09:47:51@yokoushio @acasaazul おはようございます。水島さん、ありがとうございました。東京詩教授・奥武蔵詩野人・裏山詩仙人のワンダースリーで願再見!
2012-03-08 10:03:19