アブストまとめ(2012年2月)

2012年2月に読んだ心理学系論文アブストなどなどのメモです。 オレンジは個人的ヒット,ピンクは自分の研究に関連しそうなもの,紺色は授業で使えそうなもの。
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Yuuko Morimoto @myuuko

へー。/ ニュース - 環境 - 日本の厳寒は北極の海氷減少が原因(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト http://t.co/r68fPxpi @natgeojpさんから

2012-02-03 19:11:50
Yuuko Morimoto @myuuko

あ、論文になってる!不正義が生じた時に、共感性の低い人は加害者への罰に、共感性の高い人は被害者への補償にコストを払うという研究。/ Punishing and compensating others… http://t.co/f8s1voSR

2012-02-03 22:17:39
Yuuko Morimoto @myuuko

トロッコ問題で轢かれる人をきょうだい、友人、見知らぬ人に設定して質問した研究。血縁淘汰や応報性による予測とは逆に、参加者は、見知らぬ人よりもきょうだいや友人を殺す選択をする傾向にあった。/ Hamilton vs. Kant http://t.co/mNw9v6Pf

2012-02-03 22:42:02
Yuuko Morimoto @myuuko

公平世界信念が強く、コントロールを内的に位置付けている人は、ホスト国の人から「適切な」移民とみなされやすいという研究。ホスト国の実力主義文化にフィットしているからでは?とのこと。/ What is an “appropriate”… http://t.co/KB3vZo0h

2012-02-03 22:52:10
Yuuko Morimoto @myuuko

面白そうなのに知識がなくてよく理解できない。評価に無関係な情報でも、集団過程で過剰に重視される、みたいな話だと思うんだけど…。解説募集。/ It is irrelevant, but it matters http://t.co/uv7x0yHE

2012-02-03 23:16:49
Yuuko Morimoto @myuuko

内的宗教性は、死を顕現化させた状況下で、他集団への攻撃行動を低下させるよという研究。キリスト教徒、ユダヤ教徒、ムスリムと、バラエティ豊かな参加者を対象に検討。/ Intrinsic religiosity reduces… http://t.co/iECcAFVr

2012-02-07 17:21:31
Yuuko Morimoto @myuuko

政治政党に強くコミットしている人ほど「不投票層(nonvoters)がもし投票したら、自分の支持政党に入れるだろう」と予測するよという研究。/ If They Were to Vote, They Would Vote for Us http://t.co/4QvefAIC

2012-02-08 10:10:36
Yuuko Morimoto @myuuko

死の顕現性を高める典型的な操作には、死について考えた時に浮かぶ感情を聞くものと、人が死んだ後のことについて聞くものの二つがある。この操作の違いについて検討した研究。ざっと見たところ、死後質問の方が文化的な影響が出やすいっぽい。 http://t.co/hJfBSVWI

2012-02-08 10:23:43
Yuuko Morimoto @myuuko

ニスベットの『頭のでき 決めるのは遺伝か、環境か』を読んでいる。SESの低い子供と高い子供の学力の差の多くが、夏休みに学校に通わないことによる学力の落ち込みがSESの低い子で大きいことに由来する、って話にびっくり。

2012-02-08 10:42:26
Yuuko Morimoto @myuuko

レーヴン漸進的マトリックスのように文化と無関係とされている問題の多くがむしろ学校教育の影響を強く受ける、って話もびっくり。

2012-02-08 10:51:41
Yuuko Morimoto @myuuko

ついでに、知能にかんして、早生まれの「遅生まれより一年分早くから学校に通える効果」が、遅生まれの「早生まれより一歳年上で学校生活をスタートできる効果」の二倍重要、ってのも意外。早生まれは損だって研究も見たことあるんだけどな。

2012-02-08 10:55:47
Yuuko Morimoto @myuuko

あーでもなんかこれ読んでると、『利己的な遺伝子』を読んだ時と似たような気持ちになってくる。想定敵への攻撃の雰囲気が強すぎて、その分面白さは目減りしてるんだけど、それでも基本面白いから仕方なく読んじゃう、っていう感じ。

2012-02-08 11:02:36
Yuuko Morimoto @myuuko

こういうの好き。/ ニュース - 動物 - シマウマの縞には防虫効果もある?(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト http://t.co/eJagHkoK @natgeojpさんから

2012-02-10 21:02:05
Yuuko Morimoto @myuuko

適度なエクササイズが認知機能にポジティヴな効果をもたらす、ということだけではなく、それが常識と言えるくらいすでにたくさんの研究がある、ということに衝撃を受けた。過度の運動は逆効果らしいけど、週一で軽い運動するだけでも違うとのこと。うぅ、これは運動するしかない。いろんな意味で。

2012-02-14 09:23:41
Yuuko Morimoto @myuuko

コホート長期追跡研究の最大の難点は、やっぱり再現性なのかな。どの研究者の人も、すぐ「うちにその指標があるよ!メールするよ!」って言ってくれる。親切だな~って思ってたけど、それに実際大部分は親切心からなんだろうけど、日本で結果が再現できたら儲けもんだもんなぁという側面にも気づいた。

2012-02-18 22:44:41
Yuuko Morimoto @myuuko

@boz_takemura 前者です。何千人もの参加者に何十年も参加し続けてもらわないといけないので、一つ維持できただけでも(続けるだけの資金を得られる業績をあげたという意味でも)大成功のようです。

2012-02-18 23:48:38
Yuuko Morimoto @myuuko

『頭のでき』より。高校までの間に黒人と白人のIQの差は広がる。これを、発達に連れて遺伝子が表に現れてくることを示すと解釈する遺伝学者もいる。しかし、大学入学後にはむしろ黒人のIQの伸びが大きいという形で、人種間のIQの差は縮まる。高校まではステロタイプ脅威のせいで伸びないのでは?

2012-02-19 12:17:22
Yuuko Morimoto @myuuko

ゲストの先生(Marcus Richards)が講演会で強調してたのは、「多くの場合、子どもの頃の精神的問題は老年期まで(ときには形を変えて)継続される」ということ。そこから「子どもの頃に適切な介入をすることが社会全体にも大きな利益を生むんだ」と持ってくのがさすがだと思った。

2012-02-19 21:49:44
Yuuko Morimoto @myuuko

研究が政治的に正しいかどうかとかそういうのにはとらわれたくないんだけど、アウトプットの形を政治的に正しくすることで得られる利益はあるのかもなぁとも思う。

2012-02-19 21:53:51
Yuuko Morimoto @myuuko

今のプロジェクトでも、極端に表現すると「親の特性はそんなに調べなくて良い、変えられないから」とかそういう感じで物事が決まっていく。学問的なアウトプットと政治的なアウトプットのバランスが、これまでとは全然違う。

2012-02-19 22:13:12
Yuuko Morimoto @myuuko

Huppert 2004 を読んでいる。ある人口におけるうつや不安障害は,社会的不平等と強く関連 (e.g., Melzer, et al., 2002)。個人レベルの介入(薬の処方やカウンセリング)と人口レベルの介入(不平等の解消)という二つの介入があり得るという主張のようだ。

2012-02-20 12:01:59
Yuuko Morimoto @myuuko

『頭のでき』、読書続き。香港人は中国人とヨーロッパ系アメリカ人の中間の方法で推論する。ただし、寺院や竜などの絵を見たあとは中国人のように、ミッキーマウスやアメリカ国会議事堂などの絵を見たあとは西洋人のように推論する。

2012-02-20 16:57:24
Yuuko Morimoto @myuuko

ニスベット先生の情報源に思いを巡らせてみました。/科学において西洋が有利な理由はいくつかある。日本では組織が階層的で、年長者を立てることに大きな価値がおかれるため、年老いて生産性を失った科学者により多くの研究資金が流れる。(ニスベット『頭のでき』より)

2012-02-20 17:07:33
Yuuko Morimoto @myuuko

講演会でも、体重の重い新生児の方が知能が高いとか言ってたな。日本では妊娠時に太らないよう言われるけど…って。/生誕時の体の大きさが大人になってからのIQを予測する。運動をしている母親から生まれた赤ん坊は頭が大きく、脳が大きい方が平均的に知能が高い。(『頭のでき』より)

2012-02-20 17:17:38
Yuuko Morimoto @myuuko

予想訓練、刺激判別、葛藤解決、抑制制御、数の逆唱、GO-NO GOタスクなどの訓練を受けると、レーヴン漸進マトリックステストのスコアが高くなる。そしてなんと、中国の伝統医学で用いられる瞑想訓練をわずか5日間行うだけで、実行機能やレーヴンテストの成績が向上する。(『頭のでき』より)

2012-02-20 17:24:48