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私は放射性物質と甲状腺疾患を専門にしてる立場から、これまでに何度も公開で説明を繰り返してきましたし、個別の説明もしています。「Togetter PKAnzug」でネット検索すると、まとめがゾロゾロ出てきますんで、気になるものからご覧いただければと思います。
2012-03-05 22:23:02さて、さっきの話でちょっと思ったところ。やはり医療機関の個別の役割ってあんまり意識されてないっぽいなと。大学病院はそれなり以上に大きい病気に関して、民間病院・診療所の医師から紹介状をもらって受診するもので、いきなり検診を受けにいくような医療機関じゃないです。
2012-03-05 22:44:43民間病院でも、「検診をやってます」って言ってないところに受けにいっても、まぁ多くは断られるんじゃないでしょうか。臨機応変にやってくれそうなのは患者の少ない診療所かなと(患者多いと時間的にやっぱダメだと思う)。
2012-03-05 22:51:45ちなみにうちの病院だと、検診は検診センターというのが院内にあって、そこで検診関係の対応はぜーんぶやってます。大きい検査は患者さんの使う合間を縫って同じ機械でやるわけですが、待合所なんかは患者さんと一切共有しません。採血とか採尿も検診センター内。
2012-03-05 22:56:44@PKAnzug 何よりも、保険診療で健診はあり得ないことをいい加減全ての国民が知って欲しいです。 健康診断は、「自費」です。
2012-03-05 23:01:26で、そんな検診対応可能な施設ですが、子供の甲状腺エコー需要に対応できるかというと、かなり微妙。子供が入ることを想定した施設になってないし、看護師さんだって検査技師さんだって小児の対応は自院ではしたことがない。受ける側が考えるほど施設の内部調整は簡単じゃないんですよね。
2012-03-05 23:01:38そうだ、さっきの検診の話で大切なことを書くのを忘れてた。一般論として、普通の医療行為だけでなく、検診的な医療行為でもリスクとベネフィット(利益)のバランスは非常に重要です。もちろん受診者の希望重要ですが、本人が望むからって本人のためにならんことはやっちゃダメ。
2012-03-05 23:51:02たとえば、うちの施設ではPET癌検診なんかもやっていますが、たまに20代とかのすごい若い人が受診を希望してきます。でも、若い人にやっても悪性腫瘍が見つかる可能性は低く、それでも被曝は同じだけあるので、余程特殊な事情(極度の癌家系など)がなければ「おすすめしません」と言い切ります。
2012-03-05 23:53:20この場合、本当は受けてもらった方が本人の希望通りだからスムーズだし、病院にお金も入るから、気持ちの上ではwin-winみたいに見えるんですが、本人はwinだと思ってるだけで医学的にはちっともwinではないので、それを知ってるこっち側から水を差すわけです。
2012-03-05 23:56:53で、その線で考えると、さっきの「甲状腺検診を受け入れてくれた医療機関」は本当に良心的なのだろうか、という疑問が出てくるわけです。甲状腺エコーは特に害はないのでいいです。でも採血は?親の安心感のために、必要性の乏しい子供の採血するのには、私は賛同できません。
2012-03-06 00:03:58もちろん、採血だってすごく危険な医療行為というわけではないです。でも、採血で針を刺したことにまつわるトラブルは、実は知られていないだけで結構起こっています。迷走神経反射で失神なんて自分自身でも何度も見てるし、神経損傷で訴訟だって起きてる。やらんで済む採血なぞしない方がいいんです。
2012-03-06 00:10:30@PKAnzug 親の安心感のため… でも、それも必要かも知れませんよ。
2012-03-06 00:11:32あと、検査は行為としての検査を終わらせるまでが検査ではなく、結果を解釈するまでが検査なわけです。「異型リンパ球が出た。放射能のせいかもね」なんて素人みたいなこと言ってる状況で、検査がちゃんと成就してるかというと、正直疑問。
2012-03-06 00:12:24@XC60Rd__ んでも親は「子供のため」って思ってるんですよね。誰のための行為なのかってのは、ちょっと考えないといけないと思います。親の安心のために子供に小さいながら余計なリスクが付加されてるのでは、としか思えない状況が、検診に限らず結構あるので。
2012-03-06 00:16:58@PKAnzug そうですね。これは貴方の為ですよって判ってもらいながら、子供に検査をするとか。その過程で気づくとか無いでしょうか。それとやらない場合ストレスが高じてそれが子供に行かないかと…
2012-03-06 00:18:33