島薗進氏による、「ICRP基準は厳しすぎる」という日本の科学者に関する呟き

ICRP基準自体、まとめ主は緩いし、政治経済偏重だと思ってますが、さらに緩くしたい科学者について、島薗進氏が呟いて下さってるので、まとめました。
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島薗進 @Shimazono

1ICRP厳しすぎる説の日本の専門家⑦放医研。2004年7月付けで原子力安全委員会は「原子力の重点安全研究計画」を策定。東海村JCO臨界事故後、省庁再編後の新体制での安全研究に向けて。放医研の放射線影響研究に高い地位。だが、その第1目標は健康影響は小さいことを示すというもの。

2012-02-27 08:44:28
島薗進 @Shimazono

2ICRP厳しすぎる説の日本の専門家⑦放医研「原子力の重点安全研究計画」2004「原子力利用活動に伴う安全確保は「人の安全」が基本であることから、科学的な根拠裏付けられた放射線の生体影響・環境影響等の放射線分野の安全研究の充実を図る必要がある」。放射線影響研究はかなり大きい比重。

2012-02-27 08:46:04
島薗進 @Shimazono

3ICRP厳しすぎる説の日本の専門家⑦放医研「原子力の重点安全研究計画」2004では放医研に委ねられた「放射線影響に関する安全研究の推進」「具体的には、国民の関心の高い、放射線の人体への健康影響に関するしきい値問題を含めた低線量(率)放射線の生体影響に関する研究、放射性核種の

2012-02-27 08:47:54
島薗進 @Shimazono

4ICRP厳しすぎる説の日本の専門家⑦放医研「原子力の重点安全研究計画」引用続「体内取込みによる内部被ばくに関する研究、被ばく線量の測定・評価に関する研究等、放射線の健康影響をより詳細に評価するための取組みや高線量被ばくを伴う事故等の際の緊急時被ばく医療への対応が求められる」。

2012-02-27 08:48:44
島薗進 @Shimazono

5ICRP厳しすぎる説の日本の専門家⑦「原子力の重点安全研究計画」放医研こそが放射線健康影響分野の主機関。そこでトップの位置をもつ課題は低線量放射線の生体影響研究でしきい値問題が焦点「より合理的な防護基準の設定…」「国民の信頼の醸成に寄与」と。「信頼」は「安心」の誤記(コレ冗談)

2012-02-27 08:50:31
島薗進 @Shimazono

6ICRP厳しすぎる説の日本の専門家⑦原子力安全委員会「原子力の重点安全研究計画」2004は「主要な研究機関に期待する重点安全研究の内容」で放医研を主機関としてあげ「放射線リスク・影響評価技術」として「具体的には、以下のような研究の実施を期待する」と。内容は酒井氏島田氏らの研究。

2012-02-27 08:52:13
島薗進 @Shimazono

7ICRP厳しすぎる説の日本の専門家⑦放医研。酒井一夫氏は「原子力の重点安全研究計画」にそって06年放医研に赴任。また島田義也ら「放医研低線量プロジェクト」は日本化学協会からの資金で「…発がんにしきい値が存在するか否か」の研究(LRIAnnualReport2006)に取り組む。

2012-02-27 08:53:44
島薗進 @Shimazono

8厳しすぎる説の日本の専門家⑦放医研。放医研低線量プロジェクトは06年「極低線量の放射線と極微量の発がん物質を複合的に動物に投与して、しきい値が観察されるか、またどのような発がんメカニズムがしきい値に影響するかという研究」を報告(LRI年報)。低線量安全論の為の研究に邁進。

2012-02-27 08:55:58
島薗進 @Shimazono

9ICRP厳しすぎる説の日本の専門家⑦放医研。またこの時期、国立がんセンター放射線研究部長、電力中央研究所名誉研究顧問の田ノ岡宏氏は放射線医学総合研究所放射線安全研究センター客員協力研究員となっている。同氏は佐渡氏、島田氏とともに発がんメカニズム研究で安全論を鼓吹してきた人物。

2012-02-27 08:56:35
島薗進 @Shimazono

10ICRP厳しすぎる説の日本の専門家⑦放医研は2000年代に入り、国策にそいトップ課題の位置付けで「国民の関心の高い」低線量被ばくしきい値問題の研究(これが「安全研究」)に力を注いで来た。高い「国民の関心」とは近藤宗平氏石田健二氏らの専門家と電中研・原発推進諸組織が醸成に尽力。

2012-02-27 08:59:43
島薗進 @Shimazono

11ICRP厳しすぎる説の日本の専門家⑦日本の放射線影響研究の専門家が安全論へと流れたのは原発推進論の立場に好まれる研究業績をあげるべく奮闘してきたから。原発推進勢力が自分たちに都合のいい環境を作りそこに次々専門家を巻き込んでいく体制。放射線影響学がどっぷり浸かった知的環境。

2012-02-27 09:02:05
島薗進 @Shimazono

私のブログhttp://t.co/inm5Avyk に「日本の放射線影響・防護専門家がICRP以上の安全論に傾いてきた経緯(4)」を掲載しました。放医研が何とかLNT仮説を否定し低線量は被害がないという説を示し、放射線防護基準を緩和し、原発推進に貢献しようとして奮闘してきた経緯。

2012-03-01 11:26:41
島薗進 @Shimazono

日本の放射線影響学者多数はICRPの防護基準は厳しすぎる説。防護基準緩和のための研究で原発推進に貢献しようと奮闘してきた。以下のブログで過去20年の状況が見えて来ます。http://t.co/inm5Avyk こりゃ、だめじゃ!

2012-03-01 18:46:35
島薗進 @Shimazono

放影研研究参与・元原子力安全委員会委員長代理・松原純子氏、ICRP基準は厳しすぎるとの信念吐露。「防御機能がある以上は、必ずしきい値はあります。しきい値がないという仮説は個体生物学的にはおかしいのですが、そう発信しにくい空気がある」これが日本の多くの専門家の本音。週刊新潮3/8号

2012-03-01 22:47:47
島薗進 @Shimazono

原子力安全委員会、松原純子氏の本音はしきい値あり=LNTモデル否定=放射線防護基準緩和。1)安心安全科学アカデミーHP掲載「放射線防護の心」 http://t.co/LazE0ZVU 2)週刊新潮3/8号「御用学者と呼ばれて」第4弾「決定版「低線量被曝と内部被曝」の正しい知識」

2012-03-02 09:03:15
島薗進 @Shimazono

放射線生物影響の専門家たちは原発推進のためにICRP基準を緩めるための実験研究を進めてきた。放射線は健康への悪影響は少なく微量ならよい影響があるから「安全安心」というものhttp://t.co/inm5Avyk ICRP基準とは合わないから、リスク評価論で無理な比較論をする。

2012-03-03 09:17:11
島薗進 @Shimazono

放射線医学者・生物影響学者が低線量放射線の影響は喫煙のリスク等と比べて少ないから安全だというのは危い議論に立脚。ICRPの立場とは異なる。http://t.co/inm5Avyk 「ICRP厳しすぎる」論の流れに抱き込まれた医学者はさほど多くない。神谷研二氏、中川恵一氏ら。

2012-03-03 09:20:01
島薗進 @Shimazono

1中川惠一氏(東大放射線医学)は、「ある数字以下だったら安心だというものはない。年1mSvまで、という被曝線量にしてもLNTモデルに立てば危険があるのです」という(『低線量被曝のモラル』p268)。これはICRPの立場。他方、「「ICRP厳しすぎる」論に感化された医学者でもある。

2012-03-03 09:20:38
島薗進 @Shimazono

2中川惠一氏(放射線影響学専門ではない)「広島・長崎のデータでは、100~150mSv以上の被曝では、がんの発生が、被ばく線量に対して、直線的に増えていました。しかし、これ以下の線量では、発がんリスクの上昇は“観察”されていません。…実際、多くの専門家が100mSv以下であれば、

2012-03-03 09:21:03
島薗進 @Shimazono

3中川惠一氏「発がんリスクは上がらないのではないかと考えています」(『放射線のひみつ』p98-100)これは世界の低線量被曝安全論を先導してきたと豪語する日本の放射線生物影響学者らの説。ICRPの立場と日本の放射線影響学専門家の立場は異なる。中川氏はそれを知ってか知らずか…

2012-03-03 09:22:14