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フラッシュファイト・ラン・キル・アタック #2

翻訳チームによるサイバーパンク・ニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」リアルタイム翻訳 (原作:Bradley Bond-san & Philip Ninj@ Morzez-san) ニンジャスレイヤー公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ ニンジャスレイヤー「はじめての皆さんへ」 http://togetter.com/li/73867
ニンジャスレイヤー
alohakun 67752view 1コメント
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  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 10:00:08
    第三部「不滅のニンジャソウル」より:「フラッシュファイト・ラン・キル・アタック」 #2
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 10:08:48
    (あらすじ:#1 http://t.co/FAtAi0O4 ある朝突然に家を破壊されて行き場を失ったエーリアスであったが、彼女には差し迫った進行中ミッションがあった。目的地は、悪しき賞金稼ぎのサムライニンジャ、サイサムライが占拠する違法プロキシサーバー施設だ。)
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 10:13:29
    (違法プロキシサーバー施設には謎のニンジャ石像が隠されている。否、実際それは石像ではない!アマクダリ・セクトのニンジャ、ゴーゴンのジツによって石化された、我らがニンジャスレイヤーなのだ!このままではアマクダリの首領、悪の御曹司ラオモト・チバに献上されてしまう!スゴイヤバイ!)
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 10:18:37
    (一方、エーリアスには今回のミッションを共に遂行する仲間の存在があった。ニンジャスレイヤーと幾度も死線をくぐり抜けて来た盟友、ナンシー・リーだ。彼女らは違法プロキシサーバー施設に突入しようというのか!サイサムライは恐るべき敵だしゴーゴンもだ!カラダニキヲツケテネ!)
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 10:30:02
    ナンシーは言った。「貴方も色々大変よね」「何だよ?顔合わせるたびに言うつもりかい」エーリアスは立ち上がった。「そこそこうまくやってるよな?俺は?」ナンシーは彼女の隈取りした目、額を広く出して水平に切り揃えた前髪をじっと見た。「……そうね。貴方こそ顔を合わせるたびに訊くつもり?」1
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 10:36:09
    「他に訊く相手がいねえし」エーリアスはモーターサイクルのシート、ナンシーの後ろにまたがった。「いいよ、出してくれ……うぉっ!」ナンシーはキックを入れ、モーターサイクルを急発進させた。「落ちる!」「ちゃんとつかまらないからよ……」「畜生!」エーリアスはナンシーにしがみついた。 2
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 10:43:04
    「しかも俺、俺ノーヘルだ」「ニンジャなら平気じゃない?」 二人を乗せたロードキル・デトネイターはスロープを上がり、ゲートを通過してハイウェイへ入った。「課金開始されました」デトネイターのUNIX音声が告げる。ウキヨエトレーラーを抜き去りながら、ロードキルは速度を増して行く。 3
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 10:53:23
    「アメハダ区まで30分強」ナンシーは言った。「施設の情報は十分過ぎる程にある。クラクズーが嘘を吐いていないのならの話だけど。このまま行く」「アイ、アイ」エーリアスは答えた。「どうせあっちにゃニンジャがいるんだ。少なくともサイサムライにゴーゴン。細かく計画を立てる時間もねえし」4
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 10:59:36
    「そういう事」ナンシーは言った。陰鬱なネオサイタマの建物群がハイウェイの下に広がる。はるか遠く、西の空にはアンタイ太陽じみた黒い渦の塊が異様な存在感を発揮している。実際それは太陽や月の類いに似て、特に重大な関心のもとで顧みられる事もない景色だ。 5
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 11:15:40
    「貴方なりの妥協ってとこ?」「え?」「その格好」ナンシーは言った。「ああ、まあ。そういう事になるかな!」とエーリアス。「それっぽいよな?あんまり変えちまうと、そのう……悪いからさァ」「聞き流していいけど、私の頭を踏んだ女を後ろに乗せるっていうのは、個人的には不思議な気持ちよ」6
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 11:33:29
    「アー……申し訳無いとしか」「貴方が謝る事じゃないわね」ナンシーはにべもなく言った。「私の目の前でそいつが元に戻る日が来ない事を祈るだけ」「申し訳無い」「別に誰にも怒っちゃいないわ」……ロードキルはゲートを通過し、スロープを降りた。「課金終了しました」UNIX音声が告げる。 7
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 12:03:40
    二人が目指すアメハダ区はサーバー、データセンターの類が密集する地域であり、ストリートの警備自体もカネモチ・ディストリクトばりに行き届いている。ジャンキーやヨタモノの類いは寄りつかず(寄りつく旨味も無い)、いたとしても、データ企業の施設巡回ガードに誰何される仕組みだ。 8
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 12:08:17
    各敷地には金網が張り巡らされ、「外して保持」「結構危ないですよ」「死ぬ」といった警告パネルがLEDを点滅させる。「ペケロッパー!」前方で悲鳴と爆発音が轟いた。ナンシーは速度を維持したまま、金網をよじ登ろうとしてたった今感電死したペケロッパ・カルトの死体オブジェの横を通過する。 9
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 12:18:53
    さらには前方の小さな橋で検問だ。ナンシーは勿論、ここで強行突破などしない。ロードキルを大人しく停車させると、橋の脇の詰所から電気カタナを手に現れたケンドー装備のガードマンにオジギした。「ドーモ」「ドーモ、ハイ」ガードマンは特に説明せず、ミトンに包まれた手を差し出す。10
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 12:24:51
    ガードマンはナンシーから渡された認識カードを、首から下げたハイ・テックな読み取り機にかざした。キャバァーン!認識成功音が鳴った。同時にこのガードマンの個人口座へ、幾らかのチップが振り込まれる。これは違法であり背任行為であるが、常態化している。なおナンシーのカードは偽物だ。 11
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 12:35:12
    かくして、二人乗りのロードキル・デトネイターはしめやかに川向こうの「重点区域」へと進入したのだ。管理会社に高額のセキュリティ費を積み立てるカチグミデータ企業だけがこの区域の情報的安全を確保できる。ナンシーの偽造カードはそこらのハッカーがおいそれと用意できる物ではないのだ。 12
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 14:05:38
    「サイサムライは違法プロキシサーバー施設を占拠している」ナンシーはロードキルを近隣施設の駐車場に堂々と停め、ロックした。「つまり、管理者データを改竄して、クラクズー側の人間がアクセス出来ないようにしている。物理的にも、電子的にも。常駐のスタッフは皆殺し」「うん」 13
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 14:13:15
    「クラクズー達は今の川も通れない。違法の弱み、マッポに頼るわけにもいかず、アマクダリに力を借りる事もできない」「可哀想だよね」「いいえ。インガオホー」UNIXヘルメットを脱いでシートに収納し、オートマチック銃と改造デッカーガンをセットアップ。足早に歩き出す。追うエーリアス。 14
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 14:23:06
    二人は霧雨の中を数ブロック進んだ。一度、ドリンク自動販売機の陰に隠れ、巡回する「モーターヤブ再び改善」をやり過ごした。この区域はあんなロボットまで有しているのだ。ニンジャであってもサンシタならば返り討ちとなる。偽造IDがあるとはいえ、トラブルは避けるに越した事が無い。 15
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 14:35:39
    ……やがて二人は目当ての違法プロキシサーバー施設を見出す。人工街路樹の下、エーリアスがナンシーから借りたUNIXスコープを覗き込む。「あれだ」門の上に巨大なダルマが飾られ、塀の内側から伸びたノボリには「合法的な相撲資料室」「一般非解放」「大漁」といった欺瞞的なオスモウ文字。16
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 14:43:19
    だが、データ受信済のUNIXスコープは巨大なダルマのあたりにマーカーを表示し、厳しく「欺瞞」「目標ランドマークしなさい」と点滅インジケートしている。エーリアスは門の脇に立つスーツ姿の男に視点を動かした。「クローンヤクザだ」 17
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 14:50:53
    エーリアスはナンシーにスコープを返すと、無造作に進み出た。「腐ってもニンジャだ。ここは俺だろ」ナンシーは肩をすくめた。エーリアスは道路を走って横断し、まず施設の塀のたもとまで辿り着くと、角から顔を出してクローンヤクザの様子を伺う。一体のみ。手にはアサルトライフル。 18
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 14:53:59
    エーリアスはナンシーに視線を送り、手招きの合図をした。クローンヤクザは5秒ごとに規則正しく向きを変え、痰を吐く。後ろを向いたタイミングでエーリアスは飛び出した。気配に気づきクローンヤクザが振り向こうとする。「悪いな!いただくぜ!」「ザッケ……」「イヤーッ!」 19
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 14:58:44
    エーリアスは低くジャンプし、振り返ったクローンヤクザの顔面に掌を叩きつけた!そのまま勢いをつけて地面に叩き伏せる!「グワ……」クローンヤクザは一瞬もがく動きを見せたが、そのまま動かなくなった。二秒後、クローンヤクザは顔を掴んだエーリアスの手を剥がし、自ら起き上がった。 20
  • ニンジャスレイヤー @NJSLYR 2012-03-07 15:03:38
    「俺だぜ!」ナンシーが近づいてくると、クローンヤクザは素早く注意した。「撃つなよ」ナンシーとクローンヤクザはエーリアスを見下ろす。エーリアスはゆっくりと立ち上がる。「「クソ……実際ここが一番キツい」」クローンヤクザとエーリアスが震えながら同時に呟く。21

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