旭丘大戦第二巻第三章前編〜戦火の音、旭丘決戦〜

ついに、最後の戦いが始まる・・・旭丘決戦!
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情熱の赤色 @passion_red_sky

旭丘大戦第二巻第三章〜戦火の音、旭丘決戦〜

2012-03-07 21:04:43
情熱の赤色 @passion_red_sky

少しずつ、戦火の音が聞こえてきた。この決戦が、この大戦のターニングポイントになることは間違いないだろう。フィジ大佐旭丘決戦前に書いたメモより

2012-03-07 21:05:04
情熱の赤色 @passion_red_sky

「はっ!てやぁ!」その言葉と共に振り下ろされる刀。「まだまだ!なめらかに!」そういって、刀を避ける青年。

2012-03-07 21:05:19
情熱の赤色 @passion_red_sky

現役軍ADF第四軍本拠地、ナゴヤドーム内にある、士官特別訓練室。そこに、現役軍総司令官ニワレン大将と、ADF第四軍司令官熱血中将が訓練戦を行っていた。

2012-03-07 21:05:37
情熱の赤色 @passion_red_sky

「・・・行くぞ!」静かに、ニワレン大将が刀を構える。「・・・はっ!」彼は前に踏み込み、熱血中将へ刀を振り下ろした。「甘いですよ、先輩。」熱血中将は右足を引き、すぐに炎の刀をニワレン大将の首へと突きつけた。

2012-03-07 21:06:03
情熱の赤色 @passion_red_sky

「くそっ・・・もう一回!」「いや・・・一回休憩しませんか、先輩?」「・・・そうか。」そう言って、彼らはベンチに腰をかけた。「で、どう?俺の技、完成しそう?」

2012-03-07 21:06:19
情熱の赤色 @passion_red_sky

「うーん、あと少しだと思うのですが・・・テクニックも、技の勢いも、すべて申し分ないです。あとは・・・それをまとめあげる心、でしょうか。」「そうかぁ。」「でも、すべてのADF司令官と訓練戦をやって来ただけあって、かなり仕上がってきてますよ。」

2012-03-07 21:06:45
情熱の赤色 @passion_red_sky

「でも、まだ誰にも勝ててない。」「そんなに焦らなくても・・・」「いや!士官級で戦闘能力持ってないのは俺ぐらいだけなんだから。みんなの足手まといにはなりたくない!」

2012-03-07 21:07:03
情熱の赤色 @passion_red_sky

「・・・先輩・・・わかりました、続けましょうか?」「よろしく頼む。」そう言って、彼らはまた訓練戦を再開した。

2012-03-07 21:07:16
情熱の赤色 @passion_red_sky

「あの戦い・・・か。」あるバーにて、フィジとメディチへのインタビューは続いていた。「あれはいろんな意味で、ターニングポイントだったな。」「いろんな意味で、ですか?」

2012-03-07 21:07:37
情熱の赤色 @passion_red_sky

「そう、現役軍も物同連合も、あの決戦に全兵力をつぎ込んだからね。それに、あの決戦で、物同連合は大きく変わったからな。」「変わった・・・?」「そう、なにもかも、ね。」

2012-03-07 21:07:50
情熱の赤色 @passion_red_sky

「きゃんど中将、第三軍が訓練より帰還しました。」「よし、すぐに第一軍は出発!」そう言って、彼は彼の愛機に乗り込んだ。「レッドアップル1より古出来管制塔、応答願う。」

2012-03-07 21:08:29
情熱の赤色 @passion_red_sky

「こちら古出来管制塔管制官、可児大尉。レッドアップル1どうぞ。」「あれ、今日はかにちゃんなのね。」「まあね、ここは第四軍で回してるし。」

2012-03-07 21:08:49
情熱の赤色 @passion_red_sky

古出来滑走路は第四軍の防衛範囲、なので管制官も第四軍の隊員で回しているのである。「管制塔へ、訓練を開始する。離陸許可を願う。」「了解、レッドアップル1。離陸を許可する。誘導員の指示に従って滑走路へ向かえ。」「了解、管制塔。」

2012-03-07 21:09:04
情熱の赤色 @passion_red_sky

きゃんど中将は20機以上いる戦闘機を率いて、滑走路へ向かった。コントロールパネルが破壊されてしまった今、彼らは急ピッチで有人飛行訓練を進めていた。「・・・こちら管制塔、離陸を確認した。よい旅を!」

2012-03-07 21:09:16
情熱の赤色 @passion_red_sky

あの敗北から一ヶ月、ほとんどの兵士が物同連合に戻ってきていた。大敗北を喫したストらバでさえ、すでに復活していた。そして、今、フィジ大佐の決戦演説が行われようとしていた・・・

2012-03-07 21:09:50
情熱の赤色 @passion_red_sky

「物同連合の諸君!ついに!我々はこの狭い土地を破ろうとしている!」大歓声が彼を包む。「2ヶ月という時を経てやっと、空中空母、天空鳥が完成した!

2012-03-07 21:10:08
情熱の赤色 @passion_red_sky

今から、この兵器を使い、我々は現役軍絶対防衛圏へ進軍、そして現役軍本部である旭丘高校を攻撃する!いいか、改めて言おう。我々はこの狭い土地を突き破らなければならないのだ!俺に賛同するものは、ついてこい!!」

2012-03-07 21:10:19
情熱の赤色 @passion_red_sky

その言葉が終わった瞬間、物同兵士全員が、武器をあげて叫んだ。「よし!総員戦闘配置!進軍だあ!!」はち切れんばかりの歓声が彼らの基地を包んだ。

2012-03-07 21:10:30
情熱の赤色 @passion_red_sky

「もう敵は迫ってきています!早く決断を!」第三軍兵士が叫ぶ。叫ぶ先には、ふぁみ少将。「平安通前線、壊滅!射程圏内まであと50m!」「・・・くそっ。」彼はそうつぶやいた。

2012-03-07 21:10:54
情熱の赤色 @passion_red_sky

「ビルを壊せ!根元から崩して時間稼ぎだ!」「はい!」その言葉を聞いた兵士たちが、ビル破壊に取りかかる。「総員、戦闘配置!耐えろ!耐えるんだ!少しでも旭丘への攻撃を遅らせるんだ!」

2012-03-07 21:11:16