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2012年3月7日

第三次北伐~王経撃破にいたる過程について~

姜維は洮西で魏の雍州刺史王経を大破した。 そこに至る過程は、史書には殆ど記されていない。 今回は、断片的な情報を元に、姜維が如何にして王経を戦闘に引きずり込んだかを考えた。
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Jominian @Jominian

今、ちょっと閃いたぞ

2012-03-06 20:45:48
Jominian @Jominian

王経は、自軍の一部を姜維に捕捉・撃破されたために、会戦へと引きずり込まれた。しかし、王経だって馬鹿じゃない。何の目的もなく軍は出さないし、戦う気なら初めから全軍で出ている

2012-03-06 20:48:26
Jominian @Jominian

王経が何のために軍を出していたか?状況を考えれば、答えは一つしかない。姜維との接触を保つためである

2012-03-06 20:52:58
Jominian @Jominian

王経は姜維と戦闘しないよう言明されていたとは言え、陳泰が到着した際に姜維を見失っては、役目を果たしているとは言えない。そして、当時の軍隊というものは、数十kmも離れてしまえば、相手の位置など分からなくなる。敵の位置を把握する為には、常に接触を保つ必要がある

2012-03-06 20:56:30
Jominian @Jominian

ここまではおさらい。次からが閃いたこと

2012-03-06 20:57:38
Jominian @Jominian

通常、野戦軍が敵を見失わない為に敵に接触させるのは前衛であり、前衛はその役割から、騎兵や軽装兵を中心とした機動力のある部隊である。

2012-03-06 21:01:41
Jominian @Jominian

軍隊が会戦に及ぶ為には、行軍隊形から戦闘隊形への隊形変更が必要であり、機動力のある部隊なら、余程至近距離まで敵を近付かせない限り、戦闘は回避することができる

2012-03-06 21:04:57
Jominian @Jominian

しかし、王経の前衛は姜維に捕捉され、撃破された。これは王経にも予想外のことだっただろう。戦闘になる前に撤退し、距離を取れば、戦闘は、もちろん敗北も回避できたはずだからである。

2012-03-06 21:07:19
Jominian @Jominian

何故か?前衛が戦闘を回避できない状況に追い込まれたからである。

2012-03-06 21:08:32
Jominian @Jominian

想定される状況は、姜維が敵前衛の退路を断ったか、退く暇を与えない速さで接近したかである。前者も後者も、高い情報収集能力と、潤沢な騎兵が必要である。

2012-03-06 21:11:39
Jominian @Jominian

索敵能力と、それを支える強力な騎兵戦力。どちらについても、他の戦役においても表れる姜維軍の特長である。

2012-03-06 21:13:43
Jominian @Jominian

王経本隊が姜維との会戦を避けられず、軍を退かせることにも失敗し、壊滅的な被害を受けたことも、それを裏付ける。王経を破った一連の流れは、姜維の指揮官としての特徴と、その軍の特質を良く示している。

2012-03-06 21:16:55
Jominian @Jominian

帰るまでが暇なので、昨日の補足でもするか。残念偏狭伯もいないしな

2012-03-07 18:23:53
Jominian @Jominian

まず、姜維の目標は常に敵軍事力の破砕である。これは、敵の支配の排除には、それを支える力の破壊が最も有効だということの理解による。土地を確保してしまうと、それを防護するための戦力を恒久的に配置する必要があり、涼州では割りに合わない

2012-03-07 18:28:56
Jominian @Jominian

この辺は散々語ってるので、今更ではある。

2012-03-07 18:30:48
Jominian @Jominian

さて、その上で、あの戦役における姜維の意図を、再度解説する

2012-03-07 18:31:43
Jominian @Jominian

まず、姜維は、金城、石営、祁山の三ヶ所を狙うように見せ掛けながら、実際に枹罕に全軍を進ませた。これについての解釈は、数年前から特に変化していない

2012-03-07 18:36:38
Jominian @Jominian

祁山は上ケイを窺う位置にあり、南方よりトウ水へ出る道を扼すことができる。また、麦を多く産する。石営も交通線の交わる場所であり、南安や祁山、トウ水に出る道の分岐点である。金城については近々詳細に述べるが、ここは涼州と雍州の結節点である

2012-03-07 18:41:46
Jominian @Jominian

魏は当然、祁山に向かう敵を放置できない。上ケイを襲われては、軍を西に向かわせることが困難になるからだ。石営についても奪われた場合に、南安と天水を結ぶ道が危険になり、放置できない。

2012-03-07 18:44:40
Jominian @Jominian

そして、魏にとって何より危険なのが、金城を奪われることである。トウ西の支配が失われた状態で金城までも奪われると、魏は涼州との連絡を完全に断たれるからだ。後年、若羅抜能が武威を陥落させた時と同様か、それ以上に悪い事態が引き起こされる

2012-03-07 18:48:44
Jominian @Jominian

魏は金城防御の軍を出したいが、大軍を西に進ませれば、残りの二軍に退路や策源を襲われる。姜維が喧伝した計画は、魏をジレンマに追い込むものである。

2012-03-07 18:52:41
Jominian @Jominian

これに対し王経は、妥当ではあるが中途半端な方針を提案した。祁山を守り、石営への進出を為翅の要害で阻み、金城への進出を枹罕で防ぐというものだ。為翅は、嘉平元年に陳泰が姜維を防いだ地である、寡兵で敵を阻むに適している

2012-03-07 18:56:50
Jominian @Jominian

枹罕での防御は、王経の軍事的センスが低くないことを物語る。姜維が直接金城に向かわない可能性を考慮したものだからだ。

2012-03-07 18:59:41
Jominian @Jominian

仮に涼州軍を金城に派遣した場合、姜維が軍を分け、一方は狄道周辺で涼州軍の雍州との連絡を断ち、他方は枹罕より北上し、涼州軍と涼州との連絡を断つ可能性があるからだ。また、姜維に涼州へ入られると、涼州の羌胡と合流される恐れがある

2012-03-07 19:03:27
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