整備兵氏(seibihei)による「戦術の基礎(D. Wyly海兵隊大佐)」("Maneuver Warfare Handbook"付録)翻訳・目次

長くなりそうなので、体裁を整えました。 2012/04/9現在、第5―2まで これで完結かな?
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名無し整備兵 @seibihei

今週の予告「戦術の基礎(D. Wyly海兵隊大佐)」("Maneuver Warfare Handbook"付録)

2012-03-04 01:02:02
名無し整備兵 @seibihei

(内容は、かなりはしょる予定。特に演習問題は書く予定がない。)

2012-03-04 01:05:26

前文

名無し整備兵 @seibihei

前言:これは、戦術の基礎課程である。主として私が1981年秋から海兵隊両用戦学校で教えた講義と演習問題からなる。(演習問題は、今回割愛)今後のより複雑な課題の前振りとして、私はこれを最初の学期で教えた。

2012-03-04 01:07:15
名無し整備兵 @seibihei

この課程は、理論的にも実践的にも、戦術の背景知識が全くない学生を対象として組まれたものだが、戦術に熟達した学生が、今も教えられている固定的で動きの鈍い戦術とは違う、近代的な戦術を学びたい場合にも有効であろう

2012-03-04 01:09:15

前文

まとめ 整備兵氏(@seibihei)による「戦術の基礎(D. Wyly海兵隊大佐)」("Maneuver Warfare .. 目次:http://togetter.com/li/269377 こまけぇことはいいんだよ!境界も定形も無い、「どうやって敵を撃破するか」それが戦術だ!(適当) 問題等あれば@bouninngまで御一報ください。 5151 pv 47 4 users 2

第1課 「表面と間隙(ギャップ)」

名無し整備兵 @seibihei

第1課 表面と間隙(ギャップ) 表面と間隙というのは、今後教えることになる「任務戦術」や「主努力」と同じように、戦術の基本的な概念である。これらの概念は、戦闘の終始を通じて作用することになる。

2012-03-04 23:12:37

第1課―1

まとめ 整備兵氏(@seibihei)による「戦術の基礎(D. Wyly海兵隊大佐)」("Maneuver Warfare .. 目次:http://togetter.com/li/269377 「敵の弱点に強点を」 態々敵が待ち構えている火力の網に、自分から突っ込むこともあるまい。敵の弱点を探し出すこと。 その為に大事なのは偵察。敵の間隙を、迅速に探しだすのだ。そしてその為に必要なのは、下級部隊の指揮官に上手く権限を使わせてやることだ!(適当) 問題等あれば@bouninngまで御一報ください。 4333 pv 20 2 users

第1課―2

まとめ 整備兵氏(@seibihei)による「戦術の基礎(D. Wyly海兵隊大佐)」("Maneuver Warfare .. 目次:http://togetter.com/li/269377 ねむい… 問題等あれば@bouninngまで御一報ください。 2567 pv 8 1 user

第1課―3

まとめ 整備兵氏(@seibihei)による「戦術の基礎(D. Wyly海兵隊大佐)」("Maneuver Warfare .. 目次:http://togetter.com/li/269377 何が「表面」で何が「間隙」なのかを見分けなければならない。その為に戦史を学ぶのだ。 そしてまた戦術は、統制手段に従うものであってはならない。逆に、統制手段が戦術に従うのである。 7065 pv 6

第2課 任務戦術

名無し整備兵 @seibihei

第2課 任務戦術 任務戦術の考え方は、「表面と間隙」のように、常に戦闘に反映されてきた。この名前はドイツ語の「Auftragtaktik」、直訳して「任務戦術(原文ママ。日本語では『訓令戦術』」から来る。

2012-03-11 23:48:57
名無し整備兵 @seibihei

この名称に「戦術」と付くのは、何の不思議もない。部下に任務を与え、遂行は部下に任せることがこの戦術である。部下に主動的にどうするかを決定させることが、現場に最も適切な決心し、敵が反応するより速く行動するための方法となる。

2012-03-11 23:53:54

第2課―1

まとめ 整備兵氏(@seibihei)による「戦術の基礎(D. Wyly海兵隊大佐)」("Maneuver Warfare .. 目次:http://togetter.com/li/269377 上手くやらせろ、上手くやれ。部下は馬鹿ではないはずだから。 3851 pv 13 1 user

第2課―2

まとめ 整備兵氏(@seibihei)による「戦術の基礎(D. Wyly海兵隊大佐)」("Maneuver Warfare .. 目次:http://togetter.com/li/269377 迅速に、簡潔に。 信頼せよ。上司を信じ、部下を信じろ。 2321 pv 11 1 user

第3課 主努力

名無し整備兵 @seibihei

第3課 主努力 指揮官は、計画を作成する上で、攻勢、防勢或いは後退のいずれであっても、あらゆる作戦においてどこの何が「主努力」であるのかを明らかにしなければならない。

2012-03-19 16:03:02
名無し整備兵 @seibihei

主努力は一つしかない。2つや3つ、或いは3個の部分に分けられるような主努力を考えているとしたら、何をしたいか明確に理解していないからそうなるのであって、もう一度よく考え直した方が良い。

2012-03-19 16:07:35

第3課―1

まとめ 整備兵氏(@seibihei)による「戦術の基礎(D. Wyly海兵隊大佐)」("Maneuver Warfare .. 目次:http://togetter.com/li/269377 「主努力」、即ち「重心」を作らねばならない。 それを最も効果的な所に投入するのだ。「主努力」が全ての中心と生る。 柔軟にいこう。 3383 pv 5

第3課―2

まとめ 整備兵氏(@seibihei)による「戦術の基礎(D. Wyly海兵隊大佐)」("Maneuver Warfare .. 目次:http://togetter.com/li/269377 たとえ攻撃だろうと防御だろうと遭遇戦であろうとも、「主努力」=「重心」を明確にせねばならない。 決心せよ。さもなくば敗北するであろう。 2790 pv 6

第4課 目標の意義

名無し整備兵 @seibihei

指揮官は、部下に目標、特に地形目標を与える時には、部下の行動を束縛しないように気を付けなければならない。指揮官自身が何でも知っているつもりで、部下を多方向に派遣するが、彼らが目標を奪取しても、自分の目標達成に何ら役に立っていないというのは、陥りやすい罠である。

2012-03-26 00:11:00
名無し整備兵 @seibihei

それ故に、部下には目標よりも、任務を与えよ。目標は方針を示すのに有用な場合もある。一つの技術としては、「(地形を)奪取し保持せよ」と言わず「(地形)付近の」と言う手がある。「80高地を奪取し、敵の迫撃砲陣地を攻撃せよ」ではなく、「80高地付近の敵迫撃砲陣地を攻撃せよ」というように

2012-03-26 00:14:26
名無し整備兵 @seibihei

そうすることが良い場合もある。しかし、多くの場合はそうではなく、敵を圧倒するのに必要な流動性が作戦に求められる。「奪取し保持せよ」という言葉は、海兵隊の学校や訓練での命令で何度も使われてきたのだが。(今後は使わないようにしていく。)

2012-03-26 00:20:42

第4課―1

まとめ 整備兵氏(@seibihei)による「戦術の基礎(D. Wyly海兵隊大佐)」("Maneuver Warfare .. 目次:http://togetter.com/li/269377 「目標」という言葉の定義と、それに関する諸問題についてのお話。 「目標」は、地形だけじゃない。 2805 pv 8