日本博物館協会研究協議会「東日本大震災に学ぶ資料管理」基調講演に関する@soku26氏の呟きまとめ
今日は、仙台市博物館で行われた日本博物館協会の研究協議会「東日本大震災に学ぶ資料管理」に参加した。本日は基調講演と事例発表、明日はパネルディスカッションだ。
2012-03-08 20:27:34(1/3) #jmuse308 日本博物館協会研究協議会「東日本大震災に学ぶ資料管理」 主催者あいさつ 半田昌之さん(日本博物館協会専務理事) 東日本大震災より1年が経過したが、被災地はまだまだ課題が多い。私自身もレスキュー活動に力を尽くしたが、 #jmuse0308
2012-03-08 21:36:09(2/3)この1年でできた事はわずかで、いらだつ事も多かった。本研究協議会では、東日本大震災における博物館資料救出現場でご活躍された方から、事例発表をしていただき、なし得た成果とともに、今かかえている課題について忌憚なく話してもらいたいと考えている。 #jmuse0308
2012-03-08 21:36:10(3/3)そしてその課題をこの場にいるみなさんと共有したい。 本日の事例発表、そして明日の全体討論を通して、参加している皆さんが、これからにつながる「なにか」を持ち帰って頂けたらうれしく思う。 #jmuse308 #jmuse0308
2012-03-08 21:36:11(1/15)日本博物館協会研究協議会「東日本大震災に学ぶ資料管理」基調講演「今、自然と人のかかわりの歴史文化を考える~博物館からのメッセージ~」国立歴史民俗博物館館長 平川南さん。 地域固有の豊かな歴史文化を守るためにも、 被災した博物館関係者から直接、 #jmuse0308
2012-03-09 00:07:14(2/15)被災地の博物館について聞きたかった。そして、2011年7月30日に国立民俗博物館で実施した特別集会「被災地の博物館に聞く」が実現した。その時の発表とその際に使われたすべてのカラースライドを本としてまとめて、 #jmuse0308
2012-03-09 00:07:19(3/15)やっと吉川弘文館より出版する事ができた。 「『博物館』というものは、その国が最も重きをおいている価値観を反映している」(桝谷邦彦「ドイツ魂」)という言葉を最近とても意識している。技術大国の米国が「航空宇宙博物館」を、 #jmuse0308
2012-03-09 00:07:20(4/15)英国が壮大な歴史を誇る「大英博物館」を、フランスが美の殿堂「ルーブル美術館」作った事になぞらえるならば、日本の博物館は「平和の創出」と「自然と人間との調和」こそが、ふさわしいコンセプトではないだろうか?今現在、 #jmuse0308
2012-03-09 00:07:21(5/15)そのような博物館はまだ日本にないが、この2つこそが日本の博物館が世界に向けて発信できる意義のあるコンセプトではないだろうか。 自然と人間との調和の喪失としての代表的な例は、ニホンオオカミの絶滅だ。 #jmuse0308
2012-03-09 00:07:21(6/15)山梨県御坂町の民家に伝わっていたニホンオオカミの頭骨はとても話題になった。これは江戸時代の後半から明治の始めごろに捕獲されたと思われ、なんと子どもの夜泣きをおさめるために使われたそうである。しかも、神棚におさめれていたらしい。 #jmuse0308
2012-03-09 00:07:22(7/15)かつてニホンオオカミは日本の生態系の頂点にいた。シカを狩り、時には大型のイノシシも倒すことがあった。今、狼という最大の補食者を失った日本の生態系はバランスを欠いている。百年ほど前まで、我々の祖先は狼を神の使いとみなし、 #jmuse0308
2012-03-09 00:07:23(8/15)むやみに危害を加えることも、また加えられることも少なく、うまく共存しながら生きてきた。時代は変わり、人々と自然のつきあい方は激変し、それに伴い狼は消えた。身近な自然の中に神をみるという事が、長らく日本では続いてきたが、 #jmuse0308
2012-03-09 00:07:23(9/15)人間本意に偏重してきた結果、我々は神を失ってしまったのである。 震災後にいろんな方が有益な発言をされているが、最も力強く、私自身がもっとも感動を受けた発言は、陸前高田市海と貝のミュージアムの熊谷賢氏が記者のインタビューに対してつぎのように答え #jmuse0308
2012-03-09 00:07:24(10/15)たものである。「修復よりも新規購入が手っ取り早いかもしれない。でも残そうとするのは、収蔵品ひとつひとつに「物語」があるからです。たとえば、カワセミの仲間アカショウビンの剥製。10年ほど前、 #jmuse0308
2012-03-09 00:07:24(11/15)小学校の体育館で衝突死して生徒らが丁寧に埋葬したのですが、博物館に残すほうが良いとの声が出て、掘り出して作製しました。生徒たちは卒業後も「おらほのアカショウビンはいる?」と訪ねてきた。そんな物語を諦めるわけにはいきません。今は何より、 #jmuse0308
2012-03-09 00:07:25(12/15)人々の暮らしの復旧と地域の復興が最優先。建物としての博物館の再建が何年後なのか、国や市の計画次第です。でも、整った街並みが戻っても、文化財が残らない復興は真の復興ではない。それは、この土地の自然、文化、歴史、記憶の集積であり、 #jmuse0308
2012-03-09 00:07:26(13/15)陸前高田のアイデンティティだからです。三陸の人々は明治、昭和、平成と津波に牙をむかれながらも、この豊かな海と共に生きてきました。生き残った収蔵品は、忘れかけていた海への「畏怖の念」を思い起こさせると同時に、 #jmuse0308
2012-03-09 00:07:26(14/15)土地の記憶を後世に語り継いでくれるはずだと信じています」(朝日新聞2011年8月4日オピニオン欄、抜粋) この言葉は多くの事を伝えてくれる。そして、震災後の今、博物館が地域の歴史と文化を支える拠点的役割を果たすことが、 #jmuse0308
2012-03-09 00:07:283月8〜9日に仙台市博物館で開催された日本博物館協会研究協議会「東日本大震災に学ぶ資料管理」、2日目に行われた全体討論も非常に有意義な内容だった。どこからも待ったがかからなければ2〜3日中に、#jmuse0309 でつぶやこうと思っています。
2012-03-10 20:48:51(1/3) 日本博物館協会研究協議会「東日本大震災に学ぶ資料管理」挨拶 仙台市博物館佐藤敏国館長 震災の時には、みなさんから多大な支援・応援をいただいた。復旧から復興へ向かっているこの時期に、仙台にきていただいた事を感謝したい。 #jmuse0308
2012-03-10 21:01:41(2/3)仙台市博物館の復旧工事はこの2月に終了したばかり。この1年の間、当館には様々な利用者の姿があった。震災の片づけの合間に息抜きにこられる方、ナップサックを背負った姿で来られた方が、生活の復旧とともに正装してあらためて足を運んでくれた事もあった。 #jmuse0308
2012-03-10 21:02:16(3/3)何度も何度も足を運んでくれたリピーターの方も多かった。大震災による文化の枯渇、そしてそこからの復活、その姿に我々も励まされた。 #jmuse0308
2012-03-10 21:02:38朗報です。好評につき、東京・世田谷の進化生物学研究所でのブータンシボリアゲハ標本の一般公開が期間を延長することになりました。この機会を逃すと見ることは困難です。http://t.co/GCWFsatK
2012-03-10 21:04:43さらに今月20日には、去年8月のブータンシボリアゲハ調査隊に参加した進化生物学研究所の山口就平主任研究員がシボリアゲハ属について講演することになったそうです。現地での秘話も聴けるかも。詳細は「食と農の博物館」公式HPにて。
2012-03-10 21:06:58