それぞれの3月11日　hanagonsさん

@hanagons

震災の時の覚書として、ツラツラとかきますか… 私は週3回仕事をしているんだけど、3月11日も仕事に向かうのに電車に乗ってました。

@hanagons

電車から何気なく車窓の風景を眺め、晩御飯を何にしようか？とかそんな事をボケーっと考えていた気がします。 電車から降りて、職場に着いて着替えて仕事に入ろうとしていました。 その時、なぜか更衣室が混みあっていて着替えるのが遅くなるなと思っていた矢先でした。

@hanagons

はじめは遠くから地鳴りの音がして、あぁ、また地震か？位なもんでした。 その時にグラリッと大きな激しい揺れが。ミシミシっとしたかと思ったら電気が付いては消え付いて消えで、消えてしまいました。 大慌てで、持ち合わせの場所へ

@hanagons

職場は、騒然としてパニックになっていた。とりあえず店外退避ということになったので、誘導。持ち合わせの所に行き、他のお客さんも誘導。幸いに荷物は全て持っていたので幸運だった。これが後に功をなすんだけど

@hanagons

とにかく、店外退避になったのはいいけど家族と連絡が取れない。小さな子を3人連れた親子のフォローをする。そうしないと、こちらがダメになりそうで。泣き叫んでる小さな子を抱っこしてあやした。自分の子供が心配。どうしよう。でも取り乱せない ネットに繋いだら大津波警報予想１０ｍって出てる。

@hanagons

そんな時また大きく余震。駐車場の車が大きく揺れる。あちこちから悲鳴。おまけに寒くなってきた。徐々に店内から怪我人も出てくる。額から血が出てる。さっきまで晴れていたのに、薄暗い空。大津波警報10m、母からメールが「だいしようふ」

@hanagons

私は荷物をすべて持っていたのと、子供がいるので帰らせていただく事にした。さあ、ここからどうやって帰ればいい？週3回ジョギングはしてた。自分の身体をすべて信じて見る事にする。 その前に、家族の為に水と食糧を何とかしようという事で近くのコンビニに入る。とんでも無い混乱だった

@hanagons

なんとか、水を手に入れようとコンビニに入るも大混乱。その時に目前まで津波がきてるぞ！にげろ！！と言われた。買わずに逃げる。こんな時に自分の足で逃げなきゃいけないのか。 メガネの間に雪が入る。なんで3月に雪が降るんだよ？！と思いながら夢中で走る。車が右にも左にもどん詰まり。

@hanagons

@hanagons そんな時、やっとの事で東北本線の高架橋まで着く。後ろを振り向けば、海の方で砂煙…新港の方をみたら黒煙が。夜に近づき薄暗くなる空。周りの人が高架橋で立ちすくむ。 帰らなきゃとまた走り出す。途中スタンドは燃料を入れようと行列ができていた

@hanagons

@hanagons 津波が目前まで来ていた時に多分あたしは死ぬと大真面目に思った。自分の足で逃げたとて限界がある。夫に「○○(娘)をおねがい」とメールした。遺書の代わりでもあった。ほんの数分で死ぬ覚悟もしなきゃいけないだなんて。この前墓作ったばかりで第一号なんて冗談キツイ。

@hanagons

@hanagons なんとか子供の小学校まで着く。先生を捕まえて「○組の○○の母です！娘は？！」と体育館はすでに避難所だった。真っ暗な中足の踏み場も無い人の群れ。その時に他の保護者が私と同じように子供を探す。児童は全員無事です。引き取りで帰りましたと。身体の力が抜ける

@hanagons

@hanagons 何とか家に戻るとマンションの管理会社が来ていた。大丈夫ですか？と声を掛けられる。マンションの連絡橋が外れていて家に入れない。しょうがないので他の入り口から入る。 玄関には娘の字で、他の家で避難していると書いてあった。とりあえず家に入ると夫がいた

@hanagons

家の中は幸いな事にもの一つ倒れてはいなかった。その状態にビックリする。娘を迎えに行くと我慢していたのか抱きついて大泣きしてきた。家に戻り猫を探す。10分後震えながら出て来た。抱きしめてよしよしする。 その時にラジオで沿岸部の状態をしる。その場にへたりこんだ。

@hanagons

母が「だいしようふ」とメールをくれた時間を見たら津波が来る前。 どうしようとガタガタ震える。何とか家族で固まって休める時に休む事にする。その間も激しい余震。ラジオではあと何時間後に朝ですと引っ切り無しに言っている。

@hanagons

今温かいご飯が食べられる事に感謝。 灯りがあり、普通に生きる事に気がつかせて下さった人たちに感謝。今のあたしを見てくれている人達に感謝。 あたしにできる事はなんだろう。

@hanagons

私のやるべき事はやろう。悩んだけど、被災地に生きる一人として。

@hanagons

@hanagons 何とか燃料の無い車に荷物を詰め込んだ。食糧、水、薬、生理用品やタオル、ウエットテッシュなど。 街中の信号は消えてる。車のガラスが壊れてシートをはって運転している人も見かけた。なるべく混まない道をとおもい、長町の旧国道に差し掛かる広瀬橋をみた途端…

@hanagons

@hanagons MAXやまびこが高架橋の上で止まっている。唖然として長町にはいると、道路がグニャリでこぼことしていてビックリする。 何とかみんな交互に曲がれるよう、道を譲り合って進んでいた。わたしも窓を開けて手を降りながら合図していた。

@hanagons

@hanagons 子供がいるから、何かあったら引き返す事も考えろよ？という約束の上で、亘理に車を走らせる。親戚のから他の親戚の行方も探すように頼まれる。頼んだぞ、お前しか頼めないんだと。 何とか車は亘理の町中は大丈夫だった。避難所を周り、貼り出されている名簿を目を皿にして探す。

@hanagons

@hanagons 2件目の避難所で、同級生に会う。ブラウスにスカート。寒そうな格好。正直この人嫌いだった。色々やられたから。でもこんな時にそんなガキ臭い事も言えない。声を掛け、少しの水と薬を渡した。 連絡先教えてくれと言われたが固辞した。ここには身内がいないそう振り向いた瞬間

@hanagons

@hanagons あれ？はなちゃん？と声がした。私の従姉妹の子ども。甥っ子みたいに思って来た子がいた。 思わず抱きつき「生きてた！良かった！」と泣いた。「俺、ヘリコプターで引き上げられちゃったよ」と笑いながら、「お母さん(従姉妹)と妹がまだ見つからないんだよ」と。

@hanagons

@hanagons とにかく、従姉妹の旦那さんも無事で、従姉妹の息子を車に乗せて親戚の家まで行く事にする。 津波がこなかった所は何とも無いに近い。ただ、電気が無い。 親戚の家に着くと、従姉妹がいた。再会を抱き合って大泣きする。だけど従姉妹は「頑張って建てた家が流された」と泣く。

@hanagons

@hanagons 次は私の両親を探す番。他の避難所を探したら父がいた。 ジワリと涙がでる。生きていてよかった。お母さんは？と聞いたら職場に行ってるとの事。職場まで会いに行く。 母に抱きつき泣く。 炊き出しの食糧を分けてくれた。

@hanagons

@hanagons 母にどうやって逃げたのか聞いた。職場から、沿岸の実家まで津波が絶対くるとおもって父を迎えに行ったとの事。 そこで、軽自動車に近所の人を乗せれるだけ無理やり乗せて裏道をとにかく逃げたと言っていた