【3/11】 テーマ:〈眠り〉 【#同題ss】
温かな水の中で自分と重なる鼓動を覚えている。 揺り籠を揺らす白く細い指先を覚えている。 枕元で小さく口ずさむ子守唄を覚えている。 (おやすみなさい、可愛い「 」) 『おやすみなさい…お母さん』 今は永い眠りについた優しい人。 <眠り> #同題ssTB
2012-03-13 05:29:05@norahitsuji 「経験談、ですか」青年の声に、先ほど迄にはない何かとろりとしたものが混じった。いつかの誰かが、貴方を置いて眠ってしまった。男は黙したまま、目を伏せる。「…貴方も眠ってしまおうとは、思わなかった?」返されたのは獣のような視線だった。〈眠り〉 #同題ssTB
2012-03-13 00:14:15あたたかい背中に揺られ、楓の意識が眠りから浮上した。楓を背負ってこともなげに歩いている父の横には、今でも憧れているヒーロー。横顔に見蕩れていると、こちらを向いたバーナビーと目が合った。慌てる楓に、バーナビーは人差し指を自分の唇にすっと当て、片目をつぶった。<背中>#同題ssTB
2012-03-12 22:57:12いつも穏やかな彼の寝顔が険しく歪んでいた。じっとりと汗ばむ額に張り付く前髪を掻き分け、寄せられた皺を伸ばすように眉間に口付ける。浅黒い手のひら、短く丸い爪、それらを辿り、祈りを込めながら指を絡めて瞼を閉じる。たとえ夢の中でも、どうか一人ぼっちで泣かないで。<眠り> #同題ssTB
2012-03-12 21:42:01バニーが冬眠してしまった。俺がしつこく兎呼ばわりしたせいかもしれない。色を失った頬は冷たい。顔に手をかざすと微かな呼吸が感じられる。生きては、いる。胸に耳をつけて時折思いだしたように鳴る鼓動を聞く。はやく春が来い、はやく起きろよ、じゃないと心配で眠れやしない。〈眠り〉 #同題ss
2012-03-12 11:45:12だいすきです。今日もあなたといられて幸せでした。おそろいのパジャマを着て同じベッドで眠るのは、なんだか家族の様ですね。あなたは不埒だからいたずらをしないでくださいね。起き抜けに犯しますからローションを枕元に置いて、さぁおやすみなさい。大好き、大好きです<眠り:腹カナン>#同題ss
2012-03-12 09:12:21@saikasouko140 「それとな」付け足す様に男は続ける。「好きな奴が、眠って、もう目を覚まさないって、結構キツイもんだぜ」まあ、言ってしまえばこれは俺のエゴだよ。そう言って男は小さく笑った。<眠り> #同題ss
2012-03-12 08:25:59●どろどろと眠りが訪れると、そこへいって仕事をしなければならない。火をおこし、粘土で兵隊や大工を作って訓練を行う。「へえ、俺は家族とか友達が来て、起きてってなんかくれて、いつのまにか治ってる」<眠り> #同題ss ああ、だからあなたは誰かがいないときっとそのまま起きてこない。
2012-03-12 07:47:16「死は眠りに過ぎない」だから恐れるものじゃない。言い切った僕に、怒鳴り返してくるかと思われた男はひどく苦しげな息を一つ吐いただけで穏やかに口を開いた。「死んで、眠って、それから? 眠れば夢も見るだろ」お前がそんな、覚めない悪夢に飛び込もうとするのを見過ごせと?〈眠り〉 #同題ss
2012-03-12 07:38:24取り落とした携帯があなたからのコールを伝えている。手足がぐにゃりと力を失い生ぬるい塩水が頬を伝ってぱたと床を叩く音を遠くに聞いた。これは悪い夢だ。青い光が僕を塗り潰す。卑睨する男がおやすみと告げた。これは悪い夢だ。だからどうか、あなたが僕を呼び起こして #同題ss <眠り>
2012-03-12 07:23:52この人の毛布になるのが僕の安眠方法だ(勿論イワンの姿のままだ)。大好きなアントニオさんに身体の重みを全て任せて眠る。温かさは少しでも分け合えているだろうか。寄り添っていると潰してしまいそうだからと、すっかり定着してしまった。僕は背が伸びても毛布でいたい。<眠り> #同題ss
2012-03-12 06:29:59腹が減ったり、疲れたりするのって、大事なことなんだよ。お前は、そういうの無視しすぎなんじゃないかって、しんぱい、な、だよ……んっ、つ、疲れただ、ろっ…!もう寝かせ……あぁっ!!…(中略)……いや、ぁ…うん…きもちい、よ…ごめん、まだ寝ないで…〈眠り〉#同題ss
2012-03-12 06:29:01斎藤さんがキシシ、とネズミのように笑った。見かけによらずロマンティックだね、良い所紹介するよ?と出してくれたネームカードを、俺は宝物のようにポケットにしまった。コールドスリープ、1人当たり5ミリオンSTドル。2人分稼ぐにはまだまだ現役続行の予感がした。<眠り>#同題ss
2012-03-12 02:30:24三度寝返りを打ったところで、眠れないのか?と問われた「すみません起こしてしまって。今日は寝る前のミルクを飲まなかったので」優しいあなたはうつらうつら僕の髪を緩やかに撫で「ふ~ん?温めて来てやろっか?」なんて少し掠れた低い声で囁くから!あなたのミルクをいただきます/眠り #同題ss
2012-03-12 01:50:12腕からそっと抜け出す。電源をいれて数秒の待機。テヘペロ顔のウサギがピコピコしたら、先端を本物の兎ちゃんの耳に挿入。ピッ。小さな音。ほーらやっぱり上がってる。浮かれてセックスなんてするからだ。アチチな額にキスをする。お眠りベイビー、苦しみは俺が吸い取ってあげる。<眠り>#同題ss
2012-03-12 00:49:59ことりと肩に凭れ掛かってきたと思ったらそのままずるずると膝の上に落ちてきた。珍しい。膝の上で心地良い場所を探すようにごろごろ頭を擦り付ける。お前は猫か。何か言おうと思ったが声を掛けると現実に戻るかもしれないので兎の毛づくろいをするのに留めた。<眠り> #同題ss
2012-03-12 00:47:23「バイソンさんの広い背中、ぎゅってしてると安心します」「……もう寝ろよ」「あ、こっち向かないで。くすぐったい」 <眠り> #同題ss
2012-03-12 00:43:27数日炭水化物しか摂ってないのが気になって夜中にグレープフルーツを剥いて食べた。胃が熱い、眠れない。暗闇で天井を見詰め続けるのに飽きて電話をする、寝惚けたあの人の声。お腹が熱くて眠れなくて、あなたの気持が分かりました、とセクハラまがいの言葉で徹夜のお誘いをした。<眠り> #同題ss
2012-03-12 00:40:56甘い甘い夢を見た。甘美なキスと包まれる温もり。あなたの夢。マーベリックの件からもう久しく連絡を取っていないのに、感覚はリアルに蘇る。あなたは今何をしているの。会わないって言ったのは僕の方なのに、僕はもうあなたなしには生きられない。すぐにでも会いたいなんて。<眠り> #同題ss
2012-03-12 00:38:02思えば、一緒にいられたのは短かかったな。でもおまえとの日々は今でも鮮明に甦る。おまえは俺に希望を託して行ってしまった。 ああ人生の相棒よ、これからも約束は守り続けるさ、そのために俺は生きている。だから安心しておやすみ、友恵。 <眠り>#同題ss
2012-03-12 00:36:16「こういうの、おじさん、どうかと思うなー」「買ってきたの貴方でしょうが」「…自分がするとは思わなかったんだよ」「ふは、…似合ってますよ?虎徹さん?」「てめ、やめ!あ、く…っわ!」「とりあえず大人しくされるがままになっといてくださいね」「ざけ…んっ…」<手首:に手錠> #同題ss
2012-03-12 00:35:57眠れないんです、と人の家のベッドを占領して、金髪碧眼のハンサム様は言った。「お前ソレどの口で言うの?」「この口ですけど?」「っ、む……」不意をつかれ、咄嗟に出るのは悪態。「くっそ舌入れんな!」ハンサム様は甘く笑って抱きしめてくる。「貴方が居ないと眠れない」<眠り> #同題ss
2012-03-12 00:35:20おやすみなさい虎徹さん。隣で眠るのが当たり前みたいにバニーはベッドの右側に滑り込む。おやすみバニー。俺は左側。「なあバニー」「はい」「寝言だからな」「はい」「多分お前のこと好きだ」「…」「寝言だ」「僕も寝言いいます」「どうぞ」「…あなたの事嫌いじゃないです」<眠り>#同題SS
2012-03-12 00:33:46目の前の首筋から物凄くいい匂いがしたものだからかぷり甘噛みして舌の腹でぞろり舐めてみた。少し塩っぽい様な汗の味。鼻先がうなじの硬い髪に撫でられてぞくぞくと背筋が震えた。ぎゅっとその体を抱きしめて密着する。耳元で「何寝たふりしてるんです」噛んだ時震えたでしょ?<眠り> #同題ss
2012-03-12 00:26:00…どこまで話したっけ。チャーハンは焦がさずに作れるようになったんだ。朝はまだちょっと弱いかなぁ…僕、昔からそうだった?ヒーロー業は相変わらず年中無休だけどやり甲斐はあるよ。…ほら、早速。「また来るね。行ってきます」父と母の眠るそこにそっとキスをして、駆け出す。<眠り> #同題ss
2012-03-12 00:23:52