山田純嗣さん「世界最古の洞窟壁画3D忘れられた夢の記憶」

Junji Yamada @JunjiYamada

先日「世界最古の洞窟壁画3D忘れられた夢の記憶」を見てきた。他のどの映画より3Dの必然性が強く感じられる映画だった。見られて良かった。以下、ちょっと思ったこと、感想を連投します。

Junji Yamada @JunjiYamada

「世界最古の…」ショーヴェ洞窟やラスコーには一般人は入ることができないわけだから、この映像を3Dで映像化するのはとてもいい試みだし、美術に関わっているなら見ておかなければならないとも思った。

Junji Yamada @JunjiYamada

今まで見たCGを駆使した人工的な3Dは技術競争のような側面が強く、で何が言いたいの？ってとこがあったけど、「世界最古の…」のそれは、3Dであることに素直に喜びを感じられた。映画が3Dである必要について考えさせられた。

Junji Yamada @JunjiYamada

「世界最古の…」、3Dがリアルな分、もっとこっちの方が見たいと、何度か覗き込むように頭を動かしてしまった…（当然映像は変わらない）他の3D映画が受動的にただ見せられているのに対して、この洞窟の3Dはこちらが積極的に見たいという気持ちにさせられた。

Junji Yamada @JunjiYamada

あの映画を見ているうちに、あの洞窟の3Dを利用したインタラクティブな体験施設とかあったら楽しいだろうなとか想像した。

Junji Yamada @JunjiYamada

「世界最古の…」、第一声が日本語で、えー吹き替え？とちょっとがっかりした。でも見ていくうちにその理由がわかった。確かに3Dに字幕が出てたら、映像を見るにはちょっと邪魔だったかも。

Junji Yamada @JunjiYamada

「世界最古の…」に出てきた世界最古の彫刻といわれるドイツのシュターデル洞窟の「ライオンマン」が可愛かった。人の体にライオンの頭。他のスティアトパイグス型の女性像に比べてずいぶんと具体的な形で意外だった。

Junji Yamada @JunjiYamada

洞窟壁画の動物って横向きばっかりだけど、それは記憶を元に描いてるからだということを考えると興味深い。記憶を元に描いている証拠に牛とかツノの生えてるものは、体は横向きだけどツノの部分だけ正面向き。

Junji Yamada @JunjiYamada

でも、フランスの洞窟にライオンやサイやバイソンが描かれてるってことは、当時その周辺にそれらの動物が居たってことなんだろうな。そういうことからいろいろ想像できて面白い。

Junji Yamada @JunjiYamada

「世界最古の…」、最後に洞窟の横も流れているロワール川沿いにある原発と、その下流の施設のアルビノのワニの映像があったが、それを未来として3万2千年前の壁画に描かれた動物と対比しているのが意味深だった。そしてこの映像は3.11より前に撮られたものということも。

Junji Yamada @JunjiYamada

とりあえず以上です。ダラダラ失礼しました。いい3D体験でした。

Junji Yamada @JunjiYamada

そういえば、映画を待ってたら、一つの会場からペンライトを持った大量の人たちがどどっと出てきた。映画館でアイドルのコンサート？スターウォーズ？ライトセーバー？何何？って思って調べたら、どうやらミクの日ってことで何かやってたみたい。どうりで独特な雰囲気だと思った。。。

Junji Yamada @JunjiYamada

かたや「世界最古の…」の会場は、たぶん10人居なかったなあ。。何だこのギャップと思いつつもまあ、落ち着いて見られたので良かった。しかしこの感じだと上映期間は短そう。。。

Junji Yamada @JunjiYamada

ヘルツォークの3Dを見たら、にわかに同じドイツのヴェンダースの3Dがどうなのか気になり出した。 『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』 名古屋での上映は、109シネマズ名古屋で3/31〜か。。

Junji Yamada @JunjiYamada

あまり長い文を書くとアホを晒してしまうので良くないと思うのですが、昨日、ショーヴェの洞窟壁画の映画から3Dについては書いたのですが、肝心の壁画については書かなかったので、そちらについてもと思いまして。。。以下の連ツイをご容赦ください。

Junji Yamada @JunjiYamada

『世界最古の洞窟壁画3D』について、まず3D映像に驚いたのだけど、3D空間に包まれながら内容を追っていくうちに、その空間にある骨や鍾乳石、なによりその堆積した空間と壁画のレイヤーの関係に、想像を絶する時間が孕まれていて言葉を失った。

Junji Yamada @JunjiYamada

ショーヴェ洞窟は、3万2千年前から始まって、崖崩れで入り口が塞がれる2万年前までの約1万2千年の時間を孕んでいて、その間、複数の人によって300点を超える壁画が描き重ねられた。中にはまるでアニメーションのように連続した姿などあったり、その表現能力の高さにとても驚いた。

Junji Yamada @JunjiYamada

洞窟に生活の痕跡がなく、呪術的な祭壇の跡もあることからも、そういった壁画を描くことは、1万2千年のうちに稀に登場する神がかった能力の持ち主の仕業だったのだろう。しかし、それ以外の場所では人はどれくらい絵を描いていたのだろう。それを知る術はなかなかない。

Junji Yamada @JunjiYamada

ただ、ショーヴェ洞窟と同じ3万2千年前の彫刻のライオンマンをみると、左腕に7本の刻み込みがあり、当時の人は刺青を入れていたのではないかと想像できる。きっと洞窟だけではなく、形の残らないいろんなところに人は呪術的な意味合いで絵を描いていたのではないだろうか。。。

Junji Yamada @JunjiYamada

映画の中で、人は「ホモ・サピエンス」ではなく「ホモ・スピリチュアル」と言った方がしっくりくるというような言葉があったが、今でも絵画とスピリチュアリティは深い関係にあると思う。

Junji Yamada @JunjiYamada

例えば、ゴッホの絵は人気があって一般に広く受け入れられているが、一方でポロックはわからないと言う。しかし、たしか誰かが以前言っていたが、仮にゴッホが素晴らしいとして、果たしてその素晴らしさを、完全に納得いくように説明できる人がいるだろうか。

Junji Yamada @JunjiYamada

その点では、ゴッホもポロックも変わらないのではないだろうか、更に洞窟壁画さえも。。。そう考えると、絵画はサピエンス（知性）ではなく、スピリチュアル（呪術性）であるということを完全に否定することはできない。

Junji Yamada @JunjiYamada

しかし、人はサピエンスに対する欲求、知りたいという欲求をもって生きるもので、それが人を人たらしめているところだろう。あの映画で描かれているショーヴェ洞窟と原子力発電所、洞窟壁画の動物と原発の排熱を利用した施設の白ワニの対比をみて、それに少し触れることができたような気がした。

Junji Yamada @JunjiYamada

以上、連日の洞窟壁画に触発されたダラダラ連ツイ失礼しました。

Junji Yamada @JunjiYamada

さて、制作に戻ろ。。。