焼却場で働く人に聞いてみた

(自分用メモとしてのまとめです) 某焼却場で働いているバイトの同僚にいろいろ聞いてみました。 ツイートでも書きましたが、働いている本人が実際線量をはかったりすることはやってませんので、会社内で上司などに聞いた話です。きちんとした確認はとれてませんこと、あらかじめご了承ください。
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@shinkaisame

焼却場について① バイト先の同僚で福島県の某焼却場で働いている人がおり、その人にいろいろ話を聞いてきた。ただこの話、焼却場の名前も明かせないし、当人が現場作業担当ということもあり、数値など細かいことは非常にあいまい。そのあたりご了承いただきたい。

2012-03-11 17:52:37
@shinkaisame

焼却場について② まるで放射脳がのたまうデマみたいな表現がかなりあると思うが、決して不安をあおったり安心感を与えるためのものではなく、現実に行われていることをつぶやくだけです。捉え方はひとそれぞれで結構です。もちろん私自身その焼却場に足を運んだわけではありません。

2012-03-11 17:54:08
@shinkaisame

焼却場について③ その焼却場は福一より結構離れている。そこに持ち込まれるのは沿岸部の地震や津波でやられたものではなく、その地域の崩壊した建物などの解体した被災財。一応、償却までの工程を簡単に説明する。

2012-03-11 17:56:20
@shinkaisame

焼却場について④ 被災財は一度一か所に集められる。写真とかでよくみるような状態。ただ、この地域はそこまで多くはない。それを粉砕処理会社にダンプなどで運び込み、焼却できる大きさまで粉砕する。その粉砕されたものがその焼却場に持ち込まれる。

2012-03-11 17:58:26
@shinkaisame

焼却場について⑤ 焼却場の処理能力は一日あたり160トン。90トンの処理能力のある焼却プラントが2台あるが、実際は1台あたり80トンまでしかできないとのこと。昨年の夏前以来ほぼフル操業。焼却場に持ち込まれた粉砕後の被災財は焼却プラントに放り込まれ焼却される。

2012-03-16 18:37:28
@shinkaisame

焼却場について⑥ 焼却後に出てくるものが「焼却灰」と「飛散灰(飛灰)」。焼却灰とはいわゆる燃えカス。飛散灰とは煙や水蒸気と一緒に飛散する灰のこと。焼却灰は焼却プラントのしたにたまるのでかき出すだけ。問題は飛散灰。これはそのままだと空気中に煙突を通して飛散してしまう。

2012-03-11 18:09:16
@shinkaisame

焼却場について⑦ そこでその煙、水蒸気をバグフィルターに通す。それによって飛散灰はフィルターに吸着され、煙突から出てくる煙は水蒸気だけとなる。これは今回に被災財に限らず、通常の焼却過程で行っていること。

2012-03-11 18:11:00
@shinkaisame

焼却場について⑧ さて、出てきた焼却灰と飛散灰をどのようにしているか。ここからが本題なのだが、それぞれの放射能がどれくらいあるのかが問題となる。焼却灰については、その人の話だと1000から2000bq/kgとのこと。ただしこの数値については自身がないといっていた。

2012-03-11 18:13:06
@shinkaisame

焼却場について⑨ これについては国の定める基準値の8000bq/kgを大きく下回っているので、近くの最終処分場に運び埋めている。問題ないという認識。さて、飛散灰はどうかというと、平均して6000bq/kgくらい。これも国の基準値を下回っているが、最終処分場にはまだ持ち込んでいない

2012-03-11 18:15:30
@shinkaisame

焼却場について⑩ 下回っているのに持ち込んでない理由は、焼却するものによって数値にばらつきがでて、中には8000bqを超えるものも出るかもしれないという懸念からだという。検査体制は外部3社を使い検査している。いずれの結果を見ても8000bq/kgは超えてないらしい。

2012-03-11 18:17:23
@shinkaisame

焼却場について⑪ かなり慎重になっていることがうかがえる。じゃぁ、その後どうするのか?と聞いたが、そこまではわからないとのことであった。その飛散灰はどうやって保管しているかというと、敷地内に密閉して積み上げているとのこと。当初はそこに近づくにも防護服を着ていた。

2012-03-11 18:19:59
@shinkaisame

焼却場について⑫ 今は防護服も何も着ることはないらしい。そもそもそれだけのところに防護服を着て近づく必要性がないだろうという判断と、飛散灰を運ぶとき以外は全くといっていいほど近づかないからということらしい。

2012-03-11 18:22:13
@shinkaisame

焼却場について⑬ 現場の人間としては当面のその取扱いについて、特段不安におもっているわけでもないらしいが、かといって、いつまでそのままなんだろうという疑問は常々もっているとのこと。今も被災財が毎日運び込まれ、しばらくの間フル操業は続きそうだとのことでした。

2012-03-11 18:23:59
@shinkaisame

焼却場について⑭ その人に、津波などで被害を受けた被災財はきてるのかどうか聞いたら、来ていないとのこと。地元のもので手いっぱいらしい。いつかはくるかもしれないが、それは全くわからない。けど、親会社が宮城と契約を結び、昨年から焼却プラントを建設しており、4月1日から稼働と。

2012-03-11 18:25:22
@shinkaisame

焼却場について⑮ そのプラントは一日あたり60トンの処理能力をもっており、稼働のめどは約2年くらい。もちろん早く終わるかもしれないし、もっとかかるかもしれないと。じゃぁ、そこで働く人は?と聞いたら、その人の会社(焼却場を管理運営する子会社)から一人派遣されている。

2012-03-11 18:27:12
@shinkaisame

焼却場について⑯ 残りはほかにある子会社からの出向と現地採用。つまりそこに雇用は生まれているわけ。でも考えてみるとその雇用はあくまでも短期的なもの焼却が終わってしまえば仕事はなくなる。もちろんその焼却プラントも用無しになってします。

2012-03-11 18:28:41
@shinkaisame

焼却場について⑰ 焼却を地元で行えというのは雇用も生まれるし、ある意味正解ではあるが、これはあくまでも短期的なものであり、3年後やそれ以降を考えた場合に果たして有効かどうかはなはだ疑問。焼却が終わった後、そこで雇われていた人はどうするのか?それまでになにか産業をとも考えられる。

2012-03-11 18:30:56
@shinkaisame

焼却場について⑱ しかし、それを待っての工場誘致やらで果たしてうまくいくのかどうかも今のところわからない。現地は先行き不安なのだ。安定した雇用があるかどうかが復興の大きなカギを握っている。だとすると、臨時的な雇用を生む焼却プラントは悪い案ではないが、

2012-03-11 18:32:36
@shinkaisame

焼却場について⑱ とっとと被災財を処理して更地にし、工場などをどんどん誘致し、地域を活性化させることのほうがよほど将来を見据えていると思える。もちろんコストとそれによる効果の比較は必要。まだおれはそこまで計算してないが、被災財の輸送コストとそこに企業を誘致して得られる経済効果、

2012-03-11 18:34:59
@shinkaisame

焼却場について⑳ 輸送せずに地元に焼却プラントを立てて、臨時雇用を生み、そのあと企業誘致などで復興させることによる経済効果を冷静に計算し、判断することが必要でしょう。もちろん線量の高い被災財は別問題です。

2012-03-11 18:37:03
@shinkaisame

焼却場について21 そこは国が判断したから他の自治体で受け入れて焼却してくれ、という話になっているはずだが。この判断がいいかどうかは各人の判断だが、阪神のときはこうだった、線量がどうのこうのといって頭ごなしに反対する前に、コスト面を冷静にみつめる必要があるのではないだろうか?

2012-03-11 18:39:04
@shinkaisame

以上、今日聞いた「焼却場について」の連ツイでした。おつきあいありがとうございます。質問されてもあまり答えられんかもしれませんが、精いっぱい回答いたします。ではまた明日(^o^)/

2012-03-11 18:40:11

書き忘れを追加です。

@shinkaisame

焼却場について 追加 空間線量については、焼却プラントまわりを測定しているらしいが、被災財焼却前、焼却中、焼却後、どれもかわらないという話です、とのことでした。本人も数値は未確認で、さらにプラントまわりといってもどこかまでは把握してないようです。

2012-03-16 18:39:22