ハンナ・アレント読書会 『人間の条件』を読む 第0回 【2010/06/12】

@moriteppei 主催の読書会。隔週ペース、全6回でハンナ・アレントの著書『人間の条件』を読みきろうと考えてる。毎回、次の会までにtwitterで感想や疑問点等を#hadk に投稿。読書会当日はテレビ会議を使って、音声会話で、主要な論点について議論していこうと思ってる。 第1回は6月12日(土)21:00-23:00 序章(ちくま学芸文庫の翻訳pp.9-17)を読むよ。 続きを読む
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#hadk 「言論を超えた真理」で何を想定してる? 単に「人間がどーしよーが何しよーが変わらない真理」って意味なら、「科学」の命題は昔から言論を超えてることになる(実際にどうかは別にして、一般にそう考えられてるよね、きっと)。「言論を超えた」状態のメルクマールが知りたい。

2010-06-06 21:35:53
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#hadk 「しかし、この世界に住み、活動する多数者としての人間が、経験を有意味なものにすることができるのは、ただ彼らが相互に語り合い、相互に意味づけているからにほかならないのである」(p.14)

2010-06-06 21:41:41
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#hadk (1)核分裂、(2)人工衛星、(3)オートメーションの出現。p.14からはオートメーションについて述べると。オートメーションは人間を労働から解放していくわけだけど、近代において「社会全体は労働社会へと事実上変貌を遂げた」(p.15)

2010-06-06 21:49:11
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#hadk p.14 「労働からの自由」ってあるけど、ここでの自由、原著見てみたら「Freedom」。ウソ? アレントの中で「フリーダム」ってかなり独自の位置を与えられてたよね。「労働から逃れること」という意味では「liberty」の方に近いと思ったんだけど。意外。

2010-06-06 21:47:01
沼崎一郎 @Ichy_Numa

@moriteppei 英語のliberltyは普通「政治的・市民的自由」の意。普通のアメリカ人は使わない難解語。アーレントはエリート知識人だけど、英語のfreedom=ドイツ語のfreiheitなら、一般的な自由の意。労働からの自由は、freedom from labor。

2010-06-06 21:50:56
沼崎一郎 @Ichy_Numa

@moriteppei アーレントに限らず、ドイツ的な用法で、抽象的かつ歴史的な到達段階としての「自由」という意味で“freiheit”が使われるときには、特別の意味になるけど。

2010-06-06 21:52:43
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#hadk 労働以外に活動力(activity)を知らない社会なのに、オートメーションによって、その労働から「解放」されてしまう。

2010-06-06 21:53:19
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#hadk 「労働者に残された唯一の活動力である労働のない労働者の社会」"a society of laborers without labor,that is,without the ony activity left to them"

2010-06-06 22:03:22
@nagano_haru

#hadk P15 労働者に残された唯一の活動力である労働のない労働者の社会という逆説的な見通しなのである。

2010-06-13 01:58:58
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「これは実践的な政治にかんする事柄であり、多数者の同意に属するものである」(p.15) ここでの「多数者」はmany. pluralと同じ訳語当ててる。ありえない。 #hadk

2010-06-06 22:08:14
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#hadk ・以上の問題に対して答えを与える気はない ・政治的な事柄なので多数者の同意による(誰かの意見、唯一の意見だけが正しいと取り扱ってはならない) ・本書では「人間の条件」の再検討を行う(p.15)

2010-06-06 22:11:44
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#hadk pp.15-6 「これは明らかに思考が引き受ける仕事である。ところが思考欠如」とあるが、原文を見ると「ところが」の部分、「but」ではなく「and」。実際、andでないと意味取れないっしょ、これ。

2010-06-06 22:18:14
乙 とめ @t_tome

@moriteppei 「ところが」馴染みますけど~andはbutに訳す時もあると聞きましたけど~横槍でした(爆

2010-06-06 22:27:23
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@t_tome 訳すときもあーる!んだけど、ここは「そして」かな。ところがだと、思考が引き受ける仕事⇔思考欠如が現代の特徴 →「それゆえ」(therefore)「私たちがしていることを扱う」。and もbut も論理的には同じだけど、順接で訳さないと意味がとれない。

2010-06-06 22:31:43
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#hadk 「人間の条件の再検討はまさしく思考の仕事だよね。そんで思考欠如ってのが、我々の時代の特徴なわけ。だから、私は、私たちがしていることについて考えるんですよ」ってことだから。

2010-06-06 22:21:45
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【質問>ALL】 #hadk p.16 アレントが本書で考察する「活動力」から「思考」を外したのはなんで?

2010-06-06 22:23:09
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#hadk 1.近代(modern age)=17世紀~ 2.現代世界(modern world)=原子爆弾の誕生~

2010-06-06 22:25:38
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#hadk 本書の中心的なテーマ=「私たちが行っていること」(what we are doing)

2010-06-06 22:26:23
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#hadk シンプルだけど重要なこととして、活動力って労働、仕事、活動の3つだけじゃないんだよね。思考もあるし、後でもいくつか出てくる。これって、入門書とかだと「活動力は3つ」とか書かれてたりするよね。それで覚えたままの人もいるから、「活動力っていくつ?」の質問が踏絵だね(笑)。

2010-06-06 22:33:47
@nagano_haru

#hadk ぜんぜん関係ないかもしれないけど、アリストテレスとかの「市民」の概念を下敷きにしてんのかね。アテネで「市民」であるためには「奴隷」が必要だったんだけど、奴隷=労働として、市民=仕事 ?みたいな。一人の人間の中に共存させようとしてんのかな?

2010-06-11 15:41:53
@nagano_haru

#hadk アレントの中で、わたしが一番興味あるのは労働の部分かな、あとは公と私のところ。

2010-06-13 01:59:41
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あと、ハッシュタグ、ツイッターの使い方も再考の余地あり。一応、次回読む箇所について疑問点を事前にツイッターでつぶやいておこう!という進め方をしたんだけど、事前にツイッターで議論→読書会で最終確認はやりづらいところも。ツイッターだと論点共有が結構しにくいのね。 #hadk

2010-06-13 08:16:57
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逆に、読書会で読んで、議論しきれなかったところをツイッターで事後に議論続けるという方が、音声で話をして、どこがどう問題なのかをある程度共有できるので、いいのかもしれない。 #hadk

2010-06-13 08:18:16
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というわけで、次回は第1章に入るわけだけど、序章の部分の議論の続きと、あと、第1章で気になった点、両方をツイッターでつぶやいていくことにしようか。 #hadk

2010-06-13 08:19:06
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