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解説:青いイチゴ

真っ青な苺を実際に作ることが可能かどうか、Dominique_Domonさんとy_tambeさんによる、ちょっと専門的な解説。 記事中の青苺写真の真偽については後半をどうぞ。
遺伝子組み換え 遺伝子組換え
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アサイ @poplacia
見るからに青い! 謎ジャム材料の候補になるのかしら。 / “強烈に青いブルー・イチゴが誕生…寒さに強い遺伝子に組み換え:らばQ” http://t.co/QFRBsVz9
Y Tambe @y_tambe
んー、なんつーか、原著か何かで確認しないと、すぐには信用できそうにない青さ。
Y Tambe @y_tambe
ざっくりと考えて、多分、fish antifreeze proteinをAgrobacteriumかparticle gunで導入したものだろう。で、色だけど、元々イチゴの赤はアントシアニン系だから、色はpH依存で変わるとは思う。ただ、あれだけ鮮やかな青だとかなりアルカリ寄りか?
Y Tambe @y_tambe
で、それが遺伝子導入によるものとして、fish antifreeze proteinの機能のオマケなのか、あるいは導入時にどっかの遺伝子が潰れたのか…どっちにせよ、味への影響は大きそうだ。イチゴ独特の「甘酸っぱさ」のうち、酸味が削られてそうな。
Bernardo Domorno @Dominique_Domon
写真はニセモノだと思う。ヒラメのタンパク質でイチゴの色素が青くなる事はない。 RT @poplacia: 見るからに青い! 謎ジャム材料の候補になるのかしら。 / “強烈に青いブルー・イチゴが誕生…寒さに強い遺伝子に組み換え:らばQ” http://t.co/LWKazpPb
Y Tambe @y_tambe
同じく怪しいと思ってる。同じ青でも、せいぜいブルーベリーっぽくなるとかが限界じゃなかろうか。鮮やかすぎる。 @Dominique_Domon @poplacia
Bernardo Domorno @Dominique_Domon
栽培種のイチゴは8倍体です。推して知るべし。 RT @y_tambe: あるいは導入時にどっかの遺伝子が潰れたのか…
Y Tambe @y_tambe
なるほど。 @Dominique_Domon 栽培種のイチゴは8倍体です。推して知るべし。
たか@寝落ちバックスペース @_taka51
解説を希望します RT @y_tambe: なるほど。 @Dominique_Domon 栽培種のイチゴは8倍体です。推して知るべし。
Bernardo Domorno @Dominique_Domon
どの辺から? RT @_taka51: 解説を希望します
たか@寝落ちバックスペース @_taka51
@Dominique_Domon n倍体は一応分かってるつもりなので、んー、どこからだろうw
たか@寝落ちバックスペース @_taka51
@Dominique_Domon 遺伝子の組み換えとの関係になりますかね?
Bernardo Domorno @Dominique_Domon
例えば、マウス(2倍体)のノックアウトで遺伝子を破壊しても、破壊された遺伝子についてヘテロ接合な当代では、遺伝子破壊の効果は出ない。なぜなら、破壊されていない方の遺伝子が発現しているので、遺伝子破壊による劣性変異は表現型にはあらわれない。
Bernardo Domorno @Dominique_Domon
n倍体で遺伝子破壊の効果があらわれるには、n個の遺伝子をターゲティングで破壊しなければならない。が、植物では相同組換えによる遺伝子破壊は「非常に」難しい(例はある)ので、わざわざそんなことはしない。(RNAiの方がまだしも)
Bernardo Domorno @Dominique_Domon
というわけで、遺伝子の機能破壊や組換えについては、こと作物では、実験動・植物と同じ戦略が使えない場合がままある。
Y Tambe @y_tambe
後、色が変わる条件として、仮に考えられそうなものとしては、(1)アントシアニンの骨格が変わる(デルフィニジンみたいに)。(2) 細胞内局在が変わる。(3) なんか別の金属イオンを取り込むようになる、くらいかなぁ。
objectO @objectO
@y_tambe 一応、研究者の名前でググルと本物の青いイチゴの断面図は出てきましたが……>http://t.co/uqYQnm7v
Y Tambe @y_tambe
@objectO Fig.2で断面が青いのは、青く染めてるからです。マーカー遺伝子であるGUS遺伝子の発現を見てる。外から導入した遺伝子が、ちゃんと入ってるかどうかを確認するために、GUSという酵素の遺伝子を導入して、その酵素で代謝されると青く発色する物質を反応させて確認します。
Y Tambe @y_tambe
140字だと意外と説明が難しいな>GUSでの酵素染色
Y Tambe @y_tambe
いえ、ひょっとしたら勘違いする記者とかも多いのかも。 @objectO
Bernardo Domorno @Dominique_Domon
そうそう、イチゴはバラ科のの植物に良くあるように、自家不和合性なので、基本的には1コピーの遺伝子を破壊した後で、自殖を繰り返しながら残りの7コピーを破壊した遺伝子に入れ替えるという手法が使えません。そこも苦しい。
Y Tambe @y_tambe
@Dominique_Domon うむ。「潰す」のは不可能…とまでは言えずとも、ものすごく困難。となると、transgeneの影響が、という可能性に絞られる。fish antifreeze proteinそのものに色があるとも考えにくく(続
Y Tambe @y_tambe
@Dominique_Domon イチゴ本来のアントシアニンが変色する可能性としては、(1) アントシアニンの基本骨格の変化か (2) pH変化でキノイドの共役状態が変わって変色、という可能性が残るのだけど、(1)のためには最低限、外来遺伝子にそういう酵素活性がないと無理(続
Y Tambe @y_tambe
@Dominique_Domon (2)についても、少なくとも植物組織である以上、そんな劇的なpHの変化は生じそうにない。アントシアニンの局在は大体が主に(酸性の)液胞のはずなので、それ以外の場所に局在して…という可能性まで考えたとしても、ちょっとあの青色は説明できそうにない。
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コメント

芹沢文書 @DocSeri 2012年3月16日
元画像は http://bit.ly/zlfSeA っぽい。2008年11月記事でありどうやら元の論文より前のもの。画像の輪郭部に選択範囲の滲みがあることからも画像が当の「青い苺」そのものではなく普通の苺を加工したものであることは確実。
北岡修二:S.KITAOKA @regedry33 2012年3月16日
先日近所の農家で埼玉特産の「やよいひめ」といういちごをもらった。「とちおとめ」のような真っ赤なイチゴを見慣れてしまうと「やよいひめ」のやや白味がかった色が頼りなさげに感じられる。でも、うまかったなあ。「とちおとめ」の後継品種をめぐるバトルが熱い?!
proton @proton 2012年3月16日
ちなみに色の変更はPhotoshopの[イメージ]→[色調補正]→[色の置き換え...]で簡単にできました。
朝宮ひとみ @HitomiDaisybell 2012年3月16日
(・ω・)ものは実際にあっても、画像は「イメージです」みたいなものかなw少なくとも原著にない写真だろうという予想はしてたがそこまでしか考えなかった。どうでもいいしさw
Tsuyoshi CHO @tsuyoshi_cho 2012年3月17日
昨今なら「青い色の~」ネタなんて出ないだろう、とおもって半信半疑くらいの記事だったんだけど、伝言リレー+アルファでアレなことになってたわけね...
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