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津波時の原子力発電所の対応について

WATERMAN1996 さんがもっときちんとまとめてくれました。 原子力発電所の安全思想の続き(現場はよく頑張った)http://togetter.com/li/274444 こちらがオススメです。
原発 震災
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Flying Zebra @f_zebra
原発事故に関する民間事故調の報告書が有償公開されて数日経ちますが、発売前ほど話題になっていないのはそれほど目新しい情報がなかったのでしょうか。私はまだ読んでいません。そのうち仕事で読むことになるかもしれませんが。
Flying Zebra @f_zebra
私は技術者なので、一番関心があるのは事故がどのようなシーケンスで起こり、現場がどう対応したかという点です。首相を含む政治家や行政の動きはその後の日本社会に大きな影響を及ぼしていますが、事故の物理的な規模に対してはそれほど影響がないと考えています。
Flying Zebra @f_zebra
事故のシーケンスや現場技術者の対応については、技術的な知識がなく東電の協力も得ていない民間事故調では調査と言っても自ずと限界があります。技術的内容については東電自身による調査報告、または日本原子力技術協会による検討が参考になります。http://t.co/rxC0RFLL
Flying Zebra @f_zebra
当事者以外による技術的な報告としては、米国の原子力事業者協会であるINPOが東電から直接聞き取ってまとめたSpecial Reportを昨年11月に発表しています。何故かINPOのサイトには見当たりませんが、検索すると簡単に全文(英語)を見ることができます。
Flying Zebra @f_zebra
現時点までに津波に対する脆弱性など設計上の問題がいくつか明らかになり、他のプラントでも対策が行われています。現場での対応については、明確なミスは見当たりません。1号機ICの操作が一部で批判されているようですが、私はミスと言い切る自信はありません。
Flying Zebra @f_zebra
原子炉の「想定事故」というのは冷却材喪失事故(LOCA:loss of coolant accident)であり、まずはそれを回避することになります。弁を操作して非常用の系統に冷却水を流すときは、配管破断等で冷却水が失われることがないよう注意が必要です。
Flying Zebra @f_zebra
電源喪失で系統の健全性をモニタする計器類が死んでいる状態では、もしIC系統のどこかで配管が破断していた場合、ICを作動させるつもりで弁を開くと破断箇所から冷却水が大量に漏出しますが、それを知る術がありません。
Flying Zebra @f_zebra
冷却水が減って炉心が露出してしまう危険を考え、配管破断を検知できない状態では圧力容器から冷却水を出す弁は全て閉じるというのは合理的な判断に思えます。
Flying Zebra @f_zebra
交流電源で動く海水ポンプが止まっていることは分かっていたので、ICの冷却機能はあまり期待できないと思ったのかもしれません。
Flying Zebra @f_zebra
以上は憶測ですが、当時情報が限られる中でも現場の状況を一番把握し、原子炉の機器、系統に精通し、予測不能の事態の中で冷静に最良の判断を下すことができた人は、経営者でも官邸に呼ばれた「専門家」でもなく、発電所にいた運転員です。
Flying Zebra @f_zebra
原子力発電所の運転員というのは電力会社の技術系社員の中ではエリート中のエリートです。非常に優秀な人が集まっていて、原子炉システムに精通し、限られた時間、情報の中で合理的に判断する訓練を積んだ人達です。
Flying Zebra @f_zebra
現場の中央制御室以上に情報が限られる本店の対策本部や首相官邸にいて、しかも原子炉システムを完全に把握しているわけでもない人が、自分の方が現場の運転員より適切な判断ができると考えていたとすれば、思い上がりも甚だしいと言わざるを得ません。
Flying Zebra @f_zebra
そのような状況で、責任を取るべき経営者や政治家が取るべき最良の行動は、現場の責任者に対して「そちらで判断して対処しろ。責任は全てこちらが取る」と伝えることではないでしょうか。
Flying Zebra @f_zebra
素人の偉いさんが緊急時に現場の采配に口を出すのは、飛行機が墜落の危機にあってパイロットが必死で奮闘しているコックピットに乗り込んで機長に細々と指示を出すようなものです。自分の目で確かめたいと思うのは人情ですが、そこを合理的に判断できるのが責任者の器だと思います。
@mogmemo
@f_zebra 今日,なぜか原子力の専門家の先生方のミーティングに素人の私がまじって隅っこでお話を聞かせていただく機械がありました。そのとき丁度一号機のICの話もありました。
@mogmemo
@f_zebra 以下素人が聞いた話なので記憶違いもあるかもしれませんが,先生がたの話。全電源喪失後,津波がくる前はICかHPIC(高圧注水系)どちらを使うかの2択の状態で,まず運転員は水を大量に消費しないICを選択しただろうと。
@mogmemo
@f_zebra 交流電源は失われていたが直流(バッテリー)はまだ生きている状態のときに,運転員は格納容器を壊さないように温度変化が55℃/hで治まるようにICを切ったり入れたりしていた。55℃/h以内におさめるということを,運転員は平常時の訓練で徹底されているから。
@mogmemo
@f_zebra ICを何度か入れたり切ったりしているときに津波で直流電源が失われた。直流電源が失われた場合,配管破断と判断し弁を閉止するように制御回路が動くようになっているため,弁が閉止。炉は冷却できない状態に。
@mogmemo
@f_zebra ICは容器内の水位が下がると使えなくなる。弁閉止後3時間のちにICを再作動させたが,おそらくそのときには水位が水の吸い込み口より下になっていたと思われ,また燃料も露出していただろうとのこと。
@mogmemo
@f_zebra 理想的には津波襲来後なにがなんでもICを再起動させ,また熱交換を行う胴側に給水,ICが作動している間にベント→炉心への注水の準備,その後ICの停止予定時間前にベントと注水をし,水の蒸発熱でとにかく冷やす,という手順があったのではとのことでした。
@mogmemo
@f_zebra 「あくまでもこれは当時現場の人ができたはず,といいたいわけではなく,津波を想定していればこうした訓練ができた,そしてそうした訓練をしておくべきだったのでは,という話です」,ということも強調されてました。当時運転員は最善を尽くしたろうとも。
@mogmemo
@f_zebra 10mごえの津波がくることがわかっていたら運転員も55℃/hなんて守ろうとせずICを動かし続けただろうが,当初の津波の予想が3m程度だったからね,とも。
@mogmemo
@f_zebra 私は原子炉の構造も良く分かっていない素人なので,なんで配管破断と判断されたら弁を閉めるシーケンスになってるんですかなんて馬鹿な質問したりしていました。閉じこめのためなんですね。
@arthurc2001
@powerpc970 @mogmemo ICの話でしょうか。mogmemo さんが聞かれたとの話、いま纏め読みしましたが、冷却に関する判断の部分、合ってると思います。

コメント

田部大輔 @Infantrytank 2012年3月17日
民間事故調報告書は技術的な話については、独自の調査はそれほどできていないはず。東電が調査に協力していないし、原発にも行けてないから。あの報告書は政府の対応とかに焦点を当てて調査している。
ダラスキー高代(仮名) @takafee2010 2012年3月17日
身にしみて同意 RT @f_zebra: 素人の偉いさんが緊急時に現場の采配に口を出すのは、飛行機が墜落の危機にあってパイロットが必死で奮闘しているコックピットに乗り込んで機長に細々と指示を出すようなものです。自分の目で確かめたいと思うのは人情ですが、そこを合理的に判断できるのが責任者の器だと思います。
uncle maki @pe_gyoF 2012年3月18日
↑同意なのだけど、でも東電首脳が撤退を決めていたとしたら管首相は「現場に任せる」ことすら出来なくなったかもしれない。(「東京を救ったのは菅首相の判断ではないか」) http://astand.asahi.com/magazine/wrscience/2012030800005.html 実態を知るのに現場に行く他なかったのかもしれないので、そこを含めて評価して欲しかった。技術者の方には筋違いかもしれませんが。
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