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著作隣接権に関する意見・感想・指摘まとめ

出版業界における著作隣接権に対する誤った理解に対する意見や、出版社側・著作者側にまたがった意見などをまとめていきたいと思っています。
法律 出版 著作権 マンガ 著作隣接権
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電子書籍『いまさら聞けない!マンガと著作権基礎講座』著者の渡辺麻実さんのご意見。

渡辺麻実 @mamiwt
出版権は、著作者ないし著作権者と契約を結ばないと発生しない。
渡辺麻実 @mamiwt
現状では日本の出版社は、契約を結んで出版権を設定するなどしないと、著作物についての権利を持てない。
渡辺麻実 @mamiwt
逆に言うと、契約締結という一手間かければ、著作物についての権利を持てるのです、出版社は。
渡辺麻実 @mamiwt
現在、著作隣接権を持っているのは、実演家(歌手、俳優など)、レコード製作者、放送事業者、有線放送事業者。
渡辺麻実 @mamiwt
だから、「レコード会社やテレビ局が持ってる権利を、なぜ持てないの?」と思う出版社の気持ちはわかる。でも、それは出版社が昔ロビー活動しなかったからでしょ、とも思う。
渡辺麻実 @mamiwt
気持ちはわかるけど、今、出版社への逆風が吹き荒れている中で、「うちも著作隣接権ほしい」とか言っても、誰も賛成しないし、かえって反感買うだけ。どうしてそういう空気読めないのかなあ…
渡辺麻実 @mamiwt
「要するに著作隣接権とは、『政治力の強い業界を優遇する』というものなのだ」→著作権とのつきあい方―活字文化・出版関係者のために 岡本 薫 http://t.co/dELJzExR
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渡辺麻実 @mamiwt
立法論的には、著作隣接権は実演家の権利だけ残せばいいと思う。レコード会社やテレビ局の権利は取り上げていいのでは? 今の出版社みたいに著作者・著作権者との契約をもとにビジネスするスタイルになったほうがいい。
渡辺麻実 @mamiwt
だって例えば、音楽のコピーについての権利=著作権、レコードのコピーについての権利=著作隣接権、なわけですが、今世の中は「音楽のコピー」と「レコードのコピー」の境界がどんどん曖昧になってるじゃないですか。分ける意味あるか?
渡辺麻実 @mamiwt
以上からすると、編集者のかかわりかたに応じて(原作を書く編集者は共同著作者とか)著者と著作権を分け合う世の中になるべきで、そのかかわりかた、利益配分のしかたは、都度契約で決めるべき。「力関係考えたら無理」とか言ってたら何も変わらない。みんなで少しずつ頑張ろう。
渡辺麻実 @mamiwt
頑張りの一例。過去の雑誌連載記事をパブリシティのためネットにアップすると言われた時「ネットへのアップロードのお話は出ていなかったと思いますが」「…そうですね…」というやり取りを経て、1万円w(1本あたり2000円w)いただいたことがあります。
渡辺麻実 @mamiwt
その後、その編集部の企画書(実質的には契約書)には「アップすることもあります」という話が盛り込まれるようになりました! おせっかいメモは以上でございます。ありがとうございました。

元 講談社週刊少年マガジン編集者、現在小説家・漫画原作家の亜樹直(樹林伸)さんのご意見。

樹林伸(小説ドクター・ホワイト続編11月21日発売) @agitadashi
著作隣接権の話ですが、これは出版社にとってのみメリットのある権利であり、作者にはメリットがないと思っています。デメリットはいろいろありますが最大のものは、それによって隣接権を有する出版社の裁量により出版されない作品は、他の出版社でも出版できないということではないでしょうか。
樹林伸(小説ドクター・ホワイト続編11月21日発売) @agitadashi
ぶっちゃけ、著作隣接権が法的に出版社に保証されてしまうと、出版社が著作者を『干す』ということが可能になってしまう、ということになります。その現実は、著作者はよく理解しておく必要があります。
樹林伸(小説ドクター・ホワイト続編11月21日発売) @agitadashi
隣接権で制限を受けるのは新人作家でしょう。売れっ子作家は、著作隣接権を放棄する形で契約してくれる出版社とだけ付き合えば済むので実際は影響を受けない気もします。契約段階で一手間増えるだけです。しかし新人は須らく著作隣接権を出版社に握られる形になる。そのリスクは小さくないと思います。
樹林伸(小説ドクター・ホワイト続編11月21日発売) @agitadashi
世界的にみても、出版物のようなローコストで成立するコンテンツに、著作隣接権が法的に保証されている例はありませんので、現状ではそれが法律化される可能性はほとんどないとは思っています。めくじら立てて反対する段階ではないですが、いちおうその意味を作家は理解しておく必要があると思います。
樹林伸(小説ドクター・ホワイト続編11月21日発売) @agitadashi
雑感。文化としのて出版社と作家の付き合いは、お互いの信頼関係において成立していて、契約書を交わさないまま十年なんてことも珍しくなかった。しかし、これからはそうはいかない。出版社は当然だが作家の側も、できれば売れる前から司法書士などの専門家を立てて、きちんとした契約を交わすべきだ。
樹林伸(小説ドクター・ホワイト続編11月21日発売) @agitadashi
作家の一番のメリットは、どこの出版社からでも自分の作品が出せるということである。つまりいい作品を創れれば食い詰めることはないのである。だから作家が一番避けないとならないのは、自分の作品が一つの出版社(個人もありうる)によって、まだ価値があるのに出版できなくなる可能性なのだと思う。
樹林伸(小説ドクター・ホワイト続編11月21日発売) @agitadashi
そう。沢山の人が関わって、やっと出版にこぎ着ける紙媒体と違って、極端な話パソコン一つあれば形にして配信できてしまうデジタルの世界は、これまでのルールがまったく通用しない。RT @mikajohn デジタルにはナァナァないもんねぇ。ほんと世の中変わってきたなぁ。感覚変えないと。
樹林伸(小説ドクター・ホワイト続編11月21日発売) @agitadashi
出版社だって利益を追求する企業なんだから、そこが出版しないってことは売れないだろ、他で出しても……なんて思いますか。それはまったくの誤りです。絶版に近い扱いを受けたものが、他から出て爆発的に売れた例など、枚挙にいとまがありません。版元の判断は絶対ではないどころか、誤りだらけです。
樹林伸(小説ドクター・ホワイト続編11月21日発売) @agitadashi
というのは、出版社の判断というのは、現実には、その役を負う社員によるいち個人の判断だからです。その個人の目が曇っていたり、たんに好みでない、目先の数字のみを判断材料にしている、などのありがちな怠慢や手抜きによって、傑作が埋もれてしまうことなど、どこの出版社でも起こりうる誤謬です。
樹林伸(小説ドクター・ホワイト続編11月21日発売) @agitadashi
@k_izumi99 版面権は、そもそも誰に帰すべき権利なのかという問題がありますよね。だってレイアウトをするのは大抵は外部のデザイナーだし、組版をつくるのは印刷会社でしょう?少なくとも大手出版社には版面権という知的所有権を主張する権利はないよな、と社員時代から僕は思ってました。
樹林伸(小説ドクター・ホワイト続編11月21日発売) @agitadashi
デジタル時代における出版社の生きる道とは、コンテンツを生み出せる具体的なクリエイティヴィティを持つ、少数精鋭社員の育成なんじゃないか、と僕は思っています。作家との境界は、プロデュース能力の有無と、絵やテキストとして書く人か言葉などの手段で伝える人かの違いになっていくイメージです。
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