FitEar TO GO! 334の音の傾向に関しての説明まとめ

須山慶太 @kindo3

FitEar TO GO! 334について、ツイートに「ちょい低域盛ってる？」といった鋭いご指摘がありましたが、ズバリ！正解ですっ！！

須山慶太 @kindo3

やっぱりローがドーンと出た方が迫力あってかっこいーじゃん！みたいな所が無くもないんですが（笑）、えー実はこれ、カスタムからユニバーサルにする時、どーしても遮蔽性が変わることと関連してるんです。

須山慶太 @kindo3

カスタムでは遮蔽性の確保はそれほど問題にならない（というか、あったらそれマズいだろ）んですが、イヤーチップを利用すると、この遮蔽性は使用する材質の違いや耳穴形状に対する適合度合いだけでなく、個人的な好みとかも関係してくるため、ちょいと「遮蔽性が減る」前提でセットアップします。

須山慶太 @kindo3

たしかに外来ノイズ侵入による外耳道内S/N比の変化もあるんですが、「ぜんぜんスカスカじゃんよ！」という場合を除いては（このレベルは恐らく試聴時に分かると思います）中・高域への影響は限定的というか、もしかすると「おっ、密閉された感じが少なくていいじゃん」みたいなことも。

須山慶太 @kindo3

で、そんじゃー何が問題かと言うと、ローの塩梅が結構変わってきちゃうんです。多過ぎるのも無論よろしくないんですがいわゆる「モコモコ」なバランスにはしないんでボーカル帯域には被らないんではないかと思います。で、やっかいなのは「スカスカ」の時で、こればっかりは如何ともし難い訳なんです。

須山慶太 @kindo3

で、ベースとなるカスタムイヤーモニター「MH334」のウーファー出力をほんの気持ち上げる（とゆーかMH334での制限を開放する）ことで、前述の問題に対応させようというのがFitEar TO GO! 334のセッティングとなるわけです。

須山慶太 @kindo3

低い周波数は聴感上、音圧の上下に大きな影響もあるため、この扱いは実は極めてセンシティブなんですが、逆に破綻しない範囲にうまく納めてあげると、耳側でニュートラルな方向に感度調整してくれるので、ちょい盛ってるなと感じる方はしばらく使ってみて下さい（笑、逆もしかり）。

ぼっち・ざ・たこやき @takoyaki123

@kindo3 あ、やっぱり聴覚にバランス調整させてるんですねw。

須山慶太 @kindo3

@takoyaki123 たこやきさんには言わずもがな。ダイナミックのカナルとかでも、ほとんどローエンドがドカンと上がってるところから700Hzあたりめがけて落っこちて来て、1kHzで戻して7kHzくらいにピークがあってそこからまた下がるみたいな特性に追い込まれているようです。

須山慶太 @kindo3

好みの問題もあり、開放型ヘッドホンを利用していたり、低域を抑えた製品をしているケースでは、相対的に低域過多に聞こえることも。このあたりは是非ご試聴の際チェックをしていただければですが、ひとつの判断基準として「許容範囲かどうか」という点も、いくつか音源を変えながらご確認下さい。

須山慶太 @kindo3

んーしかし、やはりローの出力変更ができるバージョンとかも将来はやってみたいと思ったりなんかしちゃったりして。ダイナミック型の雄、ゼンハイザーのIE-8で実践されていたアコースティックの調整とか素晴らしいところですが、BAではそうもいかんしな・・・。やはりポッドも探そーかしら。

須山慶太 @kindo3

あ、そーだ。FitEar TO GO! 334で「ちょいロー盛ってある？」と思われた方。おめでとうございます！耳に合ってる証拠です（笑）。

須山慶太 @kindo3

遮蔽性が変わらない前提であれば、ローをフラットもしくはちょい抑え気味位にすると、感覚としての密閉感を抑制することができ軽いかけ心地も演出できるのですが、足りないと「スカスカ」扱いされんのもシャクだしな（笑）。この辺のバランス、忌憚の無いご意見をお待ちしております！

須山慶太 @kindo3

【業務連絡】 @fitear とゆーことで、ネタ出しといたぞ。