@Mad_Richardさんの物事の本質についての考察

よく使われる言葉ですが、結局のところ「それって何なの?」と聞かれるとなかなか説明しにくい、そんな「本質」について大変わかりやすく論じられたtweetがあったのでまとめてみました。
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MadRichard @Mad_Richard

昨日のその方との会話の内容を要約するとこうなる→つまんないヤツらと論争になった→そもそもなぜヤツらはつまんないのだろう→ツイッターやネットの世界でのことだけではなく実社会においてもおそらくはつまらない人生を送っているはず→本質的な部分を理解していればもっと面白いことがいえるはず

2012-03-15 09:05:25
MadRichard @Mad_Richard

そんな会話の流れになったので、こう私が彼に質問した。「面白いけど性格に問題があるヤツ」と「つまんないけど性格がいいヤツ」ならどっちがいいか?と問いかけると彼はこう即答した。「面白いほう!」この会話に本質論が隠されているので、それを私なりにいまから掘り下げてみたい。

2012-03-15 09:09:09
MadRichard @Mad_Richard

編集者の彼はその後にこう言った「編集という職業柄、面白い漫画描ける人、いい記事、いいデザインする人が正義で、表面的な人柄は二の次、という意識が強い。というか、面白いもの作れる人はその根底を見ればだいたい魅力的な個性が見える。」

2012-03-15 09:13:10
MadRichard @Mad_Richard

その彼の言葉はとても興味深く、またその意見に強く同意した。その一部を補足すると「面白いものや独創的なものを作れる人が魅力的なのは、そもそも表面的ではないから」であり、「他者と違う思考や視点を持つから面白い」ということである。

2012-03-15 09:19:36
MadRichard @Mad_Richard

話しがすぐに核心へ向かうとつまんないから、少し視点を変えて多角的に考察してみたい。まずよく言われる「表面的」とはどうゆうことか?に関して私見を述べる。「表面的」とは言い換えれば「表層的」であり表側だけ取繕っている様をいうのだが、会話の中で言えば「馴れ合い」ということである。

2012-03-15 09:36:06
MadRichard @Mad_Richard

では、なぜ馴れ合うのか?それは、自分に自信がない、あるいは自分の中で他人よりも秀でたものを見いだせない、あるいは自分の好きなことややりたいことを見いだせない。そんなところじゃないかと思う。自分を持っている人間は馴れ合う必要がない。

2012-03-15 09:41:25
MadRichard @Mad_Richard

面白いことを追求している人の多くは慣れ合うことを嫌う。それは時間の無駄を省くという合理的側面もあるがそれ以上に馴れ合いという表層的な事象に埋没すると、本質的な事象が見えなくなってしまうからである。天才が孤独なのはその極論であると言ってもいい。言い換えれば孤独が本質を生み出す。

2012-03-15 09:45:29
MadRichard @Mad_Richard

【本質論①】前置きで「孤独が本質を生み出す。」までを説明したので、ここから本題である「本質」とはなんぞや?ということをできるだけわかりやすく説明します。まず「本質」という言葉は、西洋哲学にとって最重要用語のひとつであり、時代と共に物事の「本質」は繰り返し語られてきました。

2012-03-15 15:31:32
MadRichard @Mad_Richard

【本質論②】「本質」とは哲学にとっての命題でもあり、これを簡単に説明するのは非常に難しいので、まずその対義語となる「現象」という語の意味を考えるとわかりやすいでしょう。「現象」は観察すれば分かる事実のこと。 そのモノやヒトや事柄を見てとれる表面的な特徴。

2012-03-15 15:39:21
MadRichard @Mad_Richard

【本質論③】「現象」とは、うわっつらの、見せかけの、という意味です。その対義語である「本質」とは、その現象(見せかけ)が起こった背景となる理由、正体や真髄など、表面的ではない、ものごとの奥底にある本当の意味や性質のことです。

2012-03-15 15:45:59
MadRichard @Mad_Richard

【本質論④】思想としての本質論では、それら現象的存在に対し、その背後または内奥に潜む恒常的なものとして、「実存(本質存在)」という言葉が重要になる。「実存」とはなにか?「それがなんであるか」を問うものが「本質」ですが、そもそも論として「それがあるか」を問うものが「実存」です。

2012-03-15 15:56:19
MadRichard @Mad_Richard

【本質論⑤】「本質と実存」のことまで話し始めるとキリがないので話を「本質」に戻しましょう。ここで学問的意味での本質論をしても面白くもないので、日常にある自分の好きなものに当てはめて考えてみます。例えば「音楽の本質」「映画の本質」「文学の本質」「芸術の本質」を当てはめてみましょう。

2012-03-15 16:04:40
MadRichard @Mad_Richard

【本質論⑥】ここでいう「本質」とは、人類が創造した「文化/芸術」における本当の意味や性質を探求する旅だと言えるでしょう。言い換えれば自分自身にとっての「本物の音楽」「本物の映画」「本物の文学」を探求を欲するワタクシのような本物の人類の姿がそこにはある。(`・ω・´)キリッ

2012-03-15 16:10:50
MadRichard @Mad_Richard

【本質論⑦】好きなものを探求することは、その人自身の「本質」を顕著に示すことになるのです。それは各人における内的宇宙を探す旅であり、それはなによりも楽しい「現象」であり、その本来うわっつらで見せかけだけの「現象」を追求したその先に、物事の「本質」が見えてくるわけです。

2012-03-15 16:13:55
MadRichard @Mad_Richard

【本質論⑧】結論:音楽・映画・文学・アートなど好きなモノや、あるいはヒトや事柄をこだわり続けるとそこに「本質」が見えてきます。「本質」とは「本物の目利き」みたいなものなので、自分の中にある「本物」を追求してゆけば、自ずと自分自身の中にある「本質」を見つけることができるでしょう。

2012-03-15 16:18:41
MadRichard @Mad_Richard

【本質論あとがき】だから私はこれからも一生そうした音楽・映画・文学・アートを探求する旅を続けてゆきたいと思います。おしまい。

2012-03-15 16:20:25