「放射性物質の収支」についての一考察

kenbor @kenbor

島田市の試験焼却で放射性物質の収支が合わないという話題がある。島田市の施設の場合、ごみを燃焼し、スラグとメタルは再資源化され、灰は最終処分場へ、ガスが煙突から出る。ここでスラグについて考えてみる。（続）

kenbor @kenbor

（承前）島田市の試験焼却（2/16分）でスラグは不検出。検出限界値はCs134が10、Cs137が13(Bq/kg)だった。検出限界ギリギリだった場合、合計23Bq/kg近い数字になっている可能性はある。（続）

kenbor @kenbor

（承前）「田代環境プラザの運営状況（Ｈ２４．２）」を見ると、H24.2のごみ処理量とスラグの排出量、排出割合がある。排出割合は5.52％。この数字を準用する。（続）

kenbor @kenbor

（承前）試験焼却での処理量は66000kgなので、66000kg×0.0552でスラグがおおよそ3643.2kg発生したと考えられる。23Bq/kgとすると、3643.2kg×23Bq/kg＝83793.6Bqとなる。（続）

kenbor @kenbor

（承前） @higumappoi さんが「所在がわからない値」としているのは78800Bqであり、ほぼこれに相当する放射性物質量がスラグにあるかもしれないということが言える。（続）

kenbor @kenbor

（承前）これは適当な推測ではなく、「島田市の瓦礫試験焼却の測定結果を報告します。 | 静岡放射能汚染測定室」でスラグの放射能濃度セシウム合計は41.4Bq/kgと出ており、これで計算するとスラグの放射性物質量は15万Bqとなることを念頭においている。（続）

kenbor @kenbor

（承前）もちろん、放射能測定自体どうしても誤差を避けられないものだと思うし、細かく考察すればいろいろな箇所へ流出・滞留が考えられると思う。ここで忘れたくないのは、普段のゴミでも程度の差はあれ放射性物質を含んでいるということ。（続）

kenbor @kenbor

（承前）島田市田代環境プラザのH24.1のごみ処理量は2,954.79t。仮にこれが48Bq/kgだったとすると、放射性物質総量141,829,920Bqが存在している。（続）

kenbor @kenbor

（承前）１ヶ月に1億4183万Bq。もし「収支が合わない」ならば、それは災害廃棄物を受け入れる受け入れないに関わらず起きているということ。26％とすると１ヶ月に3688万Bqとなる。（続）

kenbor @kenbor

（承前）私たちは、盲目的・感情的にならずに、事実を見つめて、冷静に考えて判断するべきだと思う。議論はどんどんやればいい。違う意見に耳を傾けることも大切だろう（了）

kenbor @kenbor

【参考】「田代環境プラザの運営状況（Ｈ２４．２）」(PDF) http://t.co/DV058jf8 、「島田市の瓦礫試験焼却の測定結果を報告します。 | 静岡放射能汚染測定室」http://t.co/7Mq1FX9R

kenbor @kenbor

【参考】 @higumappoi さんの「島田市試験焼却結果　検算」http://t.co/WF1q6Iaf 、 @y_morigucci さんの「島田市のがれき試験焼却におけるセシウムのマスバランスの試算」http://t.co/GrT1jBWi 　以上。

拡大

kenbor @kenbor

【3/18のツイートの一部修正】島田市田代環境プラザのH24.1のごみ処理量は2,954.79t。濃度を3Bq/kgとすると（試験焼却の時に普通ごみ＋震災がれきの濃度が5Bq/kg、震災がれきの濃度が16Bq/kgとのことなので）放射性物質総量8,864,370Bqが存在している

kenbor @kenbor

【3/18のツイートの一部修正】震災がれきではなく普通ごみでだけで１ヶ月に886万Bq。もし「収支が合わない」ならば、それは災害廃棄物を受け入れる受け入れないに関わらず起きているということ。26％とすると１ヶ月に230万Bqとなる。