児玉龍彦教授が山下俊一教授の言動について語った

児玉龍彦教授(東京大医学部)と金子勝教授(慶應大)の共著、「放射能から子どもの未来を守る」で、児玉先生が山下俊一教授(福島県立医科大副学長/長崎大)の言動について語った事に関する関連ツイートをまとめました。 <2012/4/3> 高岡滋先生のツイートを追加しました。
136
EC@main account @ericcarpton7

α線とβ線に関しては、外部被曝はあまり問題ない。ただし、これが体内に入ってしまうと大変怖いことになります。そこで、この辺りのことを専門家に話して貰おうと福島の皆さんは考え、長崎大や広島大から科学者を呼ぶことにしました。 http://t.co/DwX9jSh8

2012-03-21 20:34:41
EC@main account @ericcarpton7

私(児玉龍彦先生)の知っている福島在住のお医者さんの奥さんなのですが、「この講演会で地獄を見た思いをした」と話してくれた方がいました。その「地獄」とは、山下俊一教授の講演を聞いた時だったそうです。 http://t.co/RvcxtOx7

2012-03-21 20:37:14
拡大
EC@main account @ericcarpton7

一部を要約すると、「100人の人が年間100msvの放射線を浴びたとする。この100人の障害を、継続して調査したとしましょう。100人が平均78歳まで生きたとします。放射能によってがんになるのは、その内の一人いるかいないかの頻度です。 http://t.co/RvcxtOx7

2012-03-21 20:42:27
拡大
EC@main account @ericcarpton7

確率的な問題です。考えてみれば、人間が70歳、80歳になれば、その内1/3ががんで死んでいるでしょう。33人が、がんで死んでいる、その内の1人です。しかもその1人は、放射能のせいでがんになったのかどうか、正確なところ分かりません。 http://t.co/RvcxtOx7

2012-03-21 20:44:23
拡大
EC@main account @ericcarpton7

だから、100msvまでは大丈夫」というようなことを山下教授は話されています。ところが、このお医者さんの奥さんが「これはおかしい」と思ったのは、山下先生達はチェルノブイリで牛乳を読んだ子供達の甲状腺がんが増えたことを知っているし、 http://t.co/RvcxtOx7

2012-03-21 20:46:22
拡大
EC@main account @ericcarpton7

医療用の放射線被曝の危険性についても著作(「正しく怖がる放射線の話」)で書かれている。そういう専門家の説明会だというのに、「放射線の影響は、ニコニコ笑っている人には来ません。クヨクヨしている人に来ます」などと言っているhttp://t.co/RvcxtOx7

2012-03-21 20:48:52
拡大
EC@main account @ericcarpton7

その瞬間に、地獄を見た思いがしたそうです。だって彼らは、チェルノブイリに4000人の子供の甲状腺のがんが出たと言い、それを調査するのに日本の研究者である自分達も貢献しましたと書いているわけです。なのに、「大丈夫」ということを言うために、わざわざ福島までやってきている。

2012-03-21 20:51:13
EC@main account @ericcarpton7

これはどういうことだろう?…もう、何も信用できなくなったそうです。彼女の周りでは、鬱になった人もいるそうです。放射能の直接被害ではなく、誰も信用できないという状況が、精神的な被害となって現れたんでしょう。山下先生は、推測する限り、危ないと言えば福島から逃げると考えたんでしょう。

2012-03-21 20:54:57
EC@main account @ericcarpton7

町も崩壊してしまうし、地域も崩壊してしまうし、逃げたことによって住民が失う財産、友人、家庭とか、そういう問題が大きいから、危ないと言うよりも、まず「逃げなくてもいい」と言うことの方が先だ。そんな判断だったのではないかと僕(児玉先生)は理解しています。

2012-03-21 20:58:48
EC@main account @ericcarpton7

つまり、山下先生達は、危険性を知らない訳ではなく、科学者がそれを言った時に、社会にどんなことが起こってしまうのかを考えた。だから、それを避ける為に、という事だったと思う。 http://t.co/XRrwvI5q http://t.co/D8X7k5J2

2012-03-21 21:00:02
EC@main account @ericcarpton7

以前は、主治医と言うのがいて、治療方針を決めるやり方が当たり前でした。主治医は治療方針を決めて、それを患者に話すというのが説明義務だったんです。これは「パターナリズム」といって、父権主義、家父長主義などと訳します。一家の父長と言うべき存在がいて、それを全部決める。

2012-03-19 02:19:13
EC@main account @ericcarpton7

僕(児玉龍彦先生)はどうも、山下(俊一)先生の一番間違いと言うのは、昔ながらのパターナリズムで済ませてしまったことのように思う。「私はチェルノブイリを見てきた。その私の判断はこうだ」という話で終わってしまったのではないでしょうか?。 http://t.co/1Vhe3WfD

2012-03-19 02:08:29
EC@main account @ericcarpton7

(山下俊一氏は)放射能の危険性を正しく伝える、福島の人に分かるように伝える、大丈夫を強制しない、住民の皆さんの自発的な判断を支援する、ということがなされなかったのではないでしょうか?。 http://t.co/1Vhe3WfD

2012-03-19 02:10:25
EC@main account @ericcarpton7

医者や科学者が守るべき「(医療の)4つの原則」①事実はどんなに辛いことであってもきちんと正しく伝える。②分かるように伝える。(唐突に事実だけをボーンと言うのではなくて、相手に合わせて説明する。)③強制してはいけない。④患者の自発的な判断が決まったらそれを支援する。

2012-03-19 02:14:26
EC@main account @ericcarpton7

結構、注目されているまとめなので、山下俊一氏関連の内容を更に追加します。 RT @togetter_jp: .@ericcarptonさんの「児玉龍彦教授が山下俊一教授の言動について語った」が伸びてるみたい。こっ、これはっ! http://t.co/PUMLoGlu

2012-03-21 20:26:51
高岡 滋 @st7q

水俣病の国側医学者と比較しても、医系原発御用学者はひどい。山下俊一氏と中川恵一氏は、専門家向けと一般国民向けで、安全についての見解が異なる。山下俊一氏は、放射線基準について自らの専門性ではなく、国の見解を根拠にした。

2012-04-01 23:27:39
高岡 滋 @st7q

医系原発御用学者が専門家向けと一般国民向けで違うことを言っているのは、彼らが放射線の内部被曝を本気で過小評価しているだけでなく、どうせ癌が増えても確率的なもので個別因果関係が分からないということにして、ごまかせると思っているらしい。細野大臣もそうレクチャーされているのだろう。

2012-04-01 23:28:54
高岡 滋 @st7q

電力会社と政府は、「放射能汚染と共に生きる社会に変わります」ということを国民に受け入れさせようとしている。「共に生きる」というのも、「被曝を最小限にする対策をとる」という意味ではなく、事故による放射線が「本来あるべきではないもの」ということを忘れさせ、受忍させるという意味で。

2012-04-01 23:33:56
高岡 滋 @st7q

放射能汚染地域で、学者の立場にあったはずの人々の中に、あまりの危機感と重圧感のためだろうか、カッコつき文学者になってしまっている人がいるようだ。そのような人々には、自信と余裕の山下俊一氏(のパターナリズム)が慰めとなる。しかし、それも長くは続かない。

2012-04-01 23:38:37
高岡 滋 @st7q

「法律や決まりというものがあっても、みんなでそれを破れば、法律も決まりも無いに等しいことになる」…ガレキ拡散のごり押しを見ていて感じること…原発勢力と政府は、そのようにしてこの国を引き続き支配していこうと考えているらしい。

2012-04-01 23:40:49
高岡 滋 @st7q

原発勢力というのは、人間や国がどうあるべきなどと言う理念も理想も何もない。「後は野となれ山となれ」の連中。そんな連中に魂を売ってはならない。原発事故問題は、環境汚染問題であると同時に、私たち一人ひとりが人間としてどうあるべきか、のたたかい。

2012-04-01 23:44:27