岩本先生に日銀の国債買いオペの問題点について聞いてみた

岩本先生に国債買いオペの問題点について教えて頂いていた件のまとめです。主に岩本先生の発言を中心にまとめてみました。
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岩本康志 @iwmtyss

ブログ更新:「自己資本制約による将来の金融緩和へのコミットメント」 ゼロ金利解除と国債売却が密接に関係していることがミソ。 http://ht.ly/1Sp48

2010-06-01 21:05:46
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 「先生の御解説は、日銀が国債を満期保有しない即ち買い切りオペは行わない前提で書かれてますが」ですが,今日の記事では,満期保有したらどうなるか,に言及していますが。

2010-06-01 21:35:32
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 「インタゲ設定が有効と言うことになりますね?」どういう意味でしょうか。インタゲを順守するために,日銀は国債を売って,売却損を出して,債務超過になる行動をとるということですか?

2010-06-01 21:56:45
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 私は日銀は債務超過を避けるという前提で考えていますので,債務超過を避けなくてよいとお考えならば,前提が違うということになります。違った前提のもとで「インタゲ設定が有効と言うことになりますね?」とたずねられても,ご返事のしようがありませんよね。

2010-06-01 22:58:57
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 「日銀にとって、自己の債務超過を避けることは日銀法に定められた「物価の安定」よりも優先事項として法律より尊重して行動するであろうと言う事ですかね?」違いますね。中央銀行が債務超過になると高インフレを招くことが多く,「物価の安定」に反します。

2010-06-02 00:36:48
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 「中央銀行が債務超過になると高インフレを招くことが多く,「物価の安定」に反します。」について,補足します。政府が冷静に債務超過を埋める出資を迅速にすればあまり問題は起きないでしょうが,そういう保証がないことが問題を起こします。(続く)

2010-06-02 00:46:18
ネオ RTはアカウントを「鍵」に @n__e_0

返信ありがとうございます。大雑把に整理すると日銀が大量の国債を保有すると物価抑制目的で満期前に売却損を出して売ろうとしても、日銀が債務超過に陥る可能性があり、いずれにせよ物価抑制ができなくなる。つまり、物価抑制の手段を失う危険がある。と言う理解で良いですか?@iwmtyss

2010-06-02 07:56:51
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 「日銀が大量の国債を保有すると...日銀が債務超過に陥る可能性があり、」ここまではいいです。その後は,日銀が債務超過を避ける行動をとる前提なら物価を抑制できない,ということです。(続く)

2010-06-02 08:12:44
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 前提の違いを踏まえてまとめるなら,物価抑制と債務超過の二者択一を迫られるかもしれない,となるでしょう。

2010-06-02 08:13:10
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 「債務超過の日銀に政府が出資」債務超過になるのはもともと納付金を払い過ぎていたので,それを戻すだけだと冷静かつ迅速に対応すれば,そのことのインフレ要因は心配しなくてもいいかもしれません。(続く)

2010-06-02 08:16:55
ネオ RTはアカウントを「鍵」に @n__e_0

なるほど政府が日銀の債務超過に対しては、迅速かつ充分量の増資で対応する保証が法制化されていれば、債務超過の物価に対する影響は最小限に食い止められますか? RT @iwmtyss: 冷静かつ迅速に対応すれば,そのことのインフレ要因は心配しなくてもいいかもしれません。

2010-06-02 08:36:46
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 「迅速かつ充分量の増資で対応する保証が法制化されていれば」ここで問題になるのは,増資に際して政治的注文がついてくるおそれ。政治家・世論が冷静に対応することも必要になりますが,これは法制化できないでしょう。

2010-06-02 09:00:10
ネオ RTはアカウントを「鍵」に @n__e_0

デフレの今法制化してしまえば、淡々と実行しないといけなくなるので良い機会かと。インフレ時の増税と合わせてRT @iwmtyss: ここで問題になるのは,増資に際して政治的注文がついてくるおそれ。政治家・世論が冷静に対応することも必要になりますが,これは法制化できないでしょう。

2010-06-02 09:08:30
岩本康志 @iwmtyss

そう受け取られないという算段がたたないと,中央銀行が国債を大量に購入することはできないでしょう。RT @pririnsoccer: 中央銀行が債務超過になって、政府債務のマネタイズだと市場が受け取ったら終わりになると思います。

2010-06-02 09:21:54
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 「市場金利を下げることで信用乗数が上がる。つまり、銀行の貸出が増えて、需要が増えると思います」そうですか。お答えありがとうございました。

2010-06-02 16:01:13
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 現行保有の長期国債残高は,金利が上がってマネタリーベースが減少しても売却する必要がない額に抑えられているので,全額売却する試算はする必要ないと思います。私の発言が指すのは,追加で大量に購入した場合のことです。

2010-06-03 08:40:30
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 引き締めに転じる時期は正確にはわからないので,幅をもってみないといけません。現行水準でも危険水域ギリギリという悲観的な推計も成立します。(続く)

2010-06-03 13:38:12
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 拙稿では,正常時のひとつの姿として,1993年を名目金利4%,マネタリーベース39兆円とまとめたことがあります。当時の名目GDPは約480兆円。 http://ht.ly/1ToP6

2010-06-03 13:38:47
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor (続き)早期に引き締め時期が到来し,名目GDPが高まってない場合は,現行の長期国債保有残高近くまでマネタリーベースを下げる必要があるかもしれません。

2010-06-03 13:39:24
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor (続き)追加で長期国債を大量購入した場合,引き締め時期の名目GDPが十分高ければ売却しなくていいかもしれない,低ければ場合によっては全額売却を迫られるでしょう。

2010-06-03 13:40:09
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 「吸収必要資金が貸付金と短期国債の合計54兆円」いったん日銀のバランスシートに戻って確認しておきましょう。負債側に「売現先勘定」があるので,54兆円を使うのはどうでしょうか?

2010-06-03 17:23:55
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 「長期国債に手をつけると売却損が出てしまうので減らせない前提」いや,日銀券ルールに関心をもつ人にもわかりやすいかと,マネタリーベースの代理指標でと思ったのですが,錯綜するようでしたら,こちらはやめておきます。

2010-06-03 21:31:23
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 「日銀券ルールも国債引受禁止も政府の放漫財政防止ルールで日銀の債務超過とは無関係」ルールの意図は直接関係ないけど,ルールを破った場合「結果的に」に日銀の債務超過になるかもしれない,という点では関係あるでしょう。

2010-06-03 21:55:38
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 「その金額に調整するための方法論」大雑把にいえば,短期資産だけ売ることで調整できれば債務超過は心配しなくていい。債務超過を避けたいならば,必要と見積もられる短期資産は保有しておかないといけない。

2010-06-03 22:40:37
岩本康志 @iwmtyss

@NeolibeDoctor 「短期資産は札割れで思うように増やすことが出来ない」むしろ,危険水域に近いところまで長期国債を保有しているのだと思います。

2010-06-03 23:00:26
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