ミクはいつでもあなたと共にある。~初音ミクと商業化~
この前のトゥギャリ(http://t.co/ZCG06CSW)にいただいたコメントを読みながら「初音ミクの商業化」ってことを少し考えるようになった。基本的には歓迎と言う方向ではあるのだけど、必ずしもそうとは限らないみたいだ。
2012-03-19 22:49:18もともとがニコ動を起源にしたムーブメントである事はよく紹介されるのだけど、そこからメジャーデビューに到るまでの間に「同人」っていうワンクッションがある事は何故だかあまり触れられませんね。この「同人」ってのは「自主制作盤CD」のこと。そこからメジャーレーベルに進出したっていう流れ。
2012-03-19 22:56:39今やボカロ界のトップPであるsupercellのryoさんの1stアルバムは先に同人のほうであっという間に完売したのをSMEが商業でプレスして売り出した。ボーマスで買ったirohaさんの「moon」なんかは今でも聴いてるっす。
2012-03-19 23:18:01・・・という話をしながら、超久しぶりにirohaさんのサイト(http://t.co/KGYnKJdd)行ったら懐かしさで発狂しそうになったゼ・・・(°▽°)
2012-03-19 23:23:39そうそう、ミクと商業の話ね。基本はニコ動で見るだけだったものを多くの声を受けて自主制作盤が作られたとはいえ、同人イベントでの直接販売以外には限られた同人取り扱いショップでしか買えないし数もそう多くはなかったわけです。それが商業化によって一般のCD店でも気軽に買えるようになった。
2012-03-19 23:42:46ゲームも出て急激にファンが増えていって、そんな商業の盛り上がりから開催されたのがミクパや感謝祭。自分はチケ申し込むの忘れてたり申し込んでも抽選落ちまくったりしてミクFESにしか行ってないけど、ミクFESは割と同人寄りで開催されたように思います。
2012-03-20 00:05:57さてさて、夜中のミク談議を始めましょうか。先日は商業化によって触れやすくなったということと、ミクFESは同人寄りのライブイベントだったと思うという所まで…。
2012-03-23 02:05:43コメントで「ギルド化」というキーワードを頂いて、そんな風に思いました。言い換えるなら、初期からの人は「過程」から見てるけど、商業からの人は「既に完成されたもの」を見てるってことです。
2012-03-23 02:06:50めざましテレビでkzさんもおっしゃってましたように、ミクそのものは“音だけ”の存在なので、基本的には曲やビジュアル(絵・映像)はミクのソフトだけ持ってても作れない。それを一人で出来る人はそういない、だからネット上でコラボしていた。
2012-03-23 02:07:47そういったクリエイターとクリエイターの繋がり、それをニコ動で見るオーディエンスの繋がり(コメント等)。そういうファン同士の自然発生的な連鎖から人気を得てきたコンテンツなので、少なくとも初期を知る人間としては商業で完成されたものがポッと出てくるのに実際に多少違和感はある。
2012-03-23 02:08:53そうして商業作品から入ると、そこから二次創作には派生しにくい。初期のミク人気を支えていたのは、そういう作品から作品への派生的な拡がり。それは非営利利用はOKという原則に成り立っていたからこそだった。
2012-03-23 02:09:50その原則のもとに自分の好きな曲をモチーフにした漫画や小説、アンサーソングみたいな三次創作が盛んだった。でも商業化が目立つようになってからは結構減った。そこには商業化ゆえの権利の明確さが要因のひとつだと思うんですよね。
2012-03-23 02:11:21そこら辺りが明確に分かるのがピアプロ。「ピアプロ・キャラクター・ライセンス(PCL)」は「非営利かつ有償」って利用の仕方を提唱しているのがこのテのガイドラインとしては珍しいんじゃないかな?更に三次創作について二次創作者がライセンスの意思を明示出来るのが凄いと思う。
2012-03-23 02:12:27ピアプロのシステムはミク人気を形作ってきた派生的な拡がりを秩序立ててサポートしてる、さすがクリプトンさん公式。が、商業的なものはNGということの明確な意思表示でもある。企業ならともかく、個人でピアプロ並のライセンス管理は相当負担だと思う。その規模が大きいほど。
2012-03-23 02:13:34アニメショップやCD店でボーカロイドの棚が出来るくらい身近になったのは嬉しい。けど、初期から知る人間としてはそれだけが全てと思われるのは寂しい。商業化でミクが「歌手」になったけど「商品」にもなった。
2012-03-23 02:14:40初期のミクは思い立った時にいつもそこにいて、作り手の作りたいものをそのまま形にしてくれた。作り手はもちろん、作り手でない聴き手さえもほぼリアルタイムに感動を伝えられるという体験をさせてくれた。いつもファンの中にいる、そんな身近さがあった。
2012-03-23 02:15:42ミクFESが同人寄りだってのはそこ。ネット上でしか交流できなかったミクとPとオーディエンスが同じ時間を新木場の箱で生で共有出来るっていう感動があった。開催も3月9日じゃなくてミクの発売日(8月31日)合わせだったし。
2012-03-23 02:16:47ミクパも感謝祭も凄く感動した、カーテンコールでは映画館で思わず泣いたくらい。でも、今思うと観客としての感動だったのかなー?と。そこがミクFESとは違う気がする。
2012-03-23 02:17:45言い換えるなら、ミクFESはみんなが同じ場にいて、ミクパや感謝祭はみんなが別の場(ステージ、ゲスト、客席)にいたような感じ。どちらも違う感動があって、いいステージだったと思う。
2012-03-23 02:18:38これからのミクは商業作品の強力な人気に牽引される部分が大きくなっていくのだと思う。でも聴き手が受けるだけになれば「商品」として次々に消費されていくことにもなりかねない。
2012-03-23 02:19:41初期のミクは、作り手はもちろん受け手も発信出来る、口コミのような仕組みでじわじわと支持を集めながら人気を形作ってきた。しかし商業作品が牽引するような人気だと、常に新鮮かつ質の高い新曲を発信し続けなければ人気は維持出来ないのだと思う。
2012-03-23 02:20:42Google ChromeのCMは「初音ミク,Virtual Singer」から始まり最後に「All "MIKU" Fan,Great Supporter」を経て「Everyone,Creator」と繋がっている。願わくばファンを自称する人はこの意味を理解しうる人であってほしい。
2012-03-23 02:22:16