引き続き日本的ダブルバインド、「場の支配」について
ちなみにRTされてるから言うけど、「本音と建前がわからないのか」と言う人はまずいない。言った人は良心的な人か、バカな人。言う必要なく落とせばいいのだ。「本音は行動で、言葉は建前」、もし本音を聞きたいならわざわざお金を払う必要があるだろうな。
2012-03-23 19:17:55意識と無意識で異なるメッセージが発せられることをダブルバインドと言うが、意識と無意識の統合が測られることを成熟と捉えるのか、ダブルバインドに満ちた世の中を受容することを成熟と捉えるのか。年功序列社会で年長者が前者の成熟を果たしていない場合、後者の成熟が重視されるのは自然の成行き。
2012-03-23 19:40:14「一緒に働けることを楽しみにしています」と言って落とされるというのを通じて、どんどん人は建前を身に付けて疑心暗鬼になっていくのだろうか。すげーなー
2012-03-23 19:42:42そういえば昨夜の勉強会ではダブルバインド的なコミュニケーションパターンを出すクライアントに対抗する「治療的ダブルバインド」という働きかけについて話題になった。
2012-03-23 19:50:44たとえば「いやよ」と口に出しながらしなだれかかってくる女子。言語と身体で発せられる異なったメッセージ。もし言葉を真に受けて彼女を帰してしまったら「無粋な男」と呆れられるかもしれないし、身体を真に受けて口説こうとしたら「嫌と言ったのに無理やり連れ込まれた!」と言われるかもしれない。
2012-03-23 19:55:10こういうケースの場合、男がどちらの選択肢をとったところで、キャスティングボートはその女子が握っていることになる。「ダブルバインド」は後出しで決定権を握るための万能ツールである。
2012-03-23 19:59:15この場合彼女は意識でネガティブなメッセージを発し、無意識でポジティブなメッセージを発している。これに「治療的ダブルバインド」で対抗するにはどうするか。(1)同じ構造のダブルバインドで対抗する→口では憎まれ口を叩きながら、結局口説いてしまう。大人のラブコメとかでよくあるパターン。
2012-03-23 20:06:44で、もう一つが(2)ずれた構造(言葉ではポジティブ―態度ではネガティブ)のダブルバインドで対抗する→「口では社交辞令的に口説きながら、態度としては紳士的に送っていく」これをやられるとこの手の女性は「キー!」となる。これも大人のラブロマンスでよくあるパターンだな。
2012-03-23 20:09:42少し下世話な例を挙げてしまったが、ダブルバインドを正面突破しようとして玉砕するでも、諦めて同じような困ったダブルバインダーに成り果てるでもなく、そうしたダブルバインドを武装解除する技の使い手になれれば、ダブルバインドに満ちた世を渡っていくことも楽しいゲームになるような気がする。
2012-03-23 20:15:45ちなみに『とらドラ!』は三人のヒロインが発する三者三様のダブルバインドに満ち溢れた作品なので、「義務教育に導入を!」という@shibukawa氏の意見は正しい。
2012-03-23 20:26:19タブルバインドは後出しで決定権を握るコミュニケーションとは・・・強すぎる。そして幼少の頃からこういうコミュニケーションに触れ続けると(EX.絶対怒られるのに「怒らないからいいなさい!」等)多重人格性障がいを持ちやすくなるらしい。
2012-03-23 20:29:26@farao_siro ベイトソンの説ですね。最近ではいわゆる統合失調症については先天的要因が重視され、後天的な影響は少ないとされてきているようですが、確かに幼少期からダブルバインドに晒されていると不安定にはなりやすいですね。
2012-03-23 20:33:17ダブルバインドのコミュニケーションを乗り切るのもダブルバインドでいけ、ゲーム性があるのもわかる。けど賢い方々が「バカな振り」をしなくてはいけないのもここらへんに起因しそう。正直者は損を見る、内容よりもコミュニケーション手段にコストがかかりすぎじゃないですかね。
2012-03-23 20:39:55私は利用率が高いものほどシンプルな方がいい気がする。コミュニケーションに複雑な駆け引きは重要だけど、それだけでは疑心暗鬼になりすぎちゃうよ。安全じゃないのに安全で、安全なのに危険で、必要ないのに必要だ、と言われるのは疲れるよ。。
2012-03-23 20:47:25法律もダブルバインドに感じる時がある。違法なのに破っても取り締まられず、それならいいかとやり過ぎると違法で捕まる。言行一致と法令順守って似ていないかな?
2012-03-23 20:53:20確かに。治療的ダブルバインドの習得が「必修科目」になってしまうと、現在の「コミュ力礼賛」の二の舞になってしまう。RT @farao_siro 正直者は損を見る、内容よりもコミュニケーション手段にコストがかかりすぎじゃないですかね。
2012-03-23 20:59:59武器を持たないのに武器を持つとか、これやりますって言ったのにやらないとか、世の中はダブルバインドに慣れきっている。恋人間なら「嫌よ嫌代も好きのうち」で可愛いものだけど、「違法違法も合法です」ではまずいと思うのよ。
2012-03-23 21:06:12ダブルバインドは「言葉は友好的だが態度で拒絶」パターンと、「物言いはきついが態度は友好的」なパターンにわかれる。ストレートな議論の場では「内容では対立しても友好的関係は維持しますよ」というメタメッセージが発せられることが多い。欧米人のジェスチャーが大きいのは、多分これと関係する。
2012-03-23 21:10:03合理性が重んじられる場では物言いはストレートなほうが効率的なので、経済的な中心地などでは「ストレートな物言い+友好的な態度」が好まれるはず。古来日本もそうで、江戸っ子の「気風の良さ」とか大阪人の「どつき」とかはそういう背景から生出てきた性質だと思うんだけどな。
2012-03-23 21:17:09リプが「法の解釈は恣意的である」とか「法令順守を徹底したら社会は回らない」等の意見を頂いている。まったくそのとおりである一方で、今の社会はちゃんと回っているのでしょうか。
2012-03-23 21:17:25夢を語り現実を動かさない政治家よりも、地味だけど必要なこと・出来ることを語る政治家の方が私は好きだし、解釈が無限に別れ注釈がつきまくっている法律よりもシンプルな法律の方がいい気がするけどなぁ。
2012-03-23 21:28:27社会を維持するためには明文化された部分だけでは不十分で時には「チート」を使わなければならないのだろうけれども、社会的フェアネスを侵食してでも「チート」を使って生き抜くことが「自己責任」とされるような風潮は、自由放任経済と封建的メンタリティの最悪の結婚がもたらした鬼っ子だよな。
2012-03-23 21:33:51ダブルバインドはその手の「チート」の一つで、それを善き目的のために用いられる者は賞賛に値される存在ではあるが、チートの習得自体が「必修科目」になってしまうと、「チートを習得せずにフェアネスを守っている人」よりも「チートを習得してフェアネスを守らない人」が偉いことになりかねない。
2012-03-23 21:46:01